B’z、THE YELLOW MONKEY、GLAY……多様なライブと飽くなき挑戦で観客を惹きつけ続ける姿勢

 B'zが全国アリーナツアー『B'z LIVE-GYM 2026 -FYOP+-』のファイナルを迎えた6月14日、そのわずか2週間後となる6月27日、28日に追加公演『B'z LIVE-GYM 2026 -FYOP naked-』を神奈川・Kアリーナ横浜で開催することを発表。多くのファンを色めき立たせた。

“強気”なライブを展開するB'z、THE YELLOW MONKEY

 近年では、ライブスケジュールを1年前に発表するケースも増えている。そんな中アリーナツアー、ドームツアーという大規模ツアーを終えたばかりのタイミングで、それもわずか2週間後の開催という“強気”な発表ができるのは、長年多くのファンを魅了し続けてきたB'zだからこそだろう。

 しかも、追加公演『B'z LIVE-GYM 2026 -FYOP naked-』はアリーナツアーで披露したセットをすべてリセットし、円形スクリーンを取り払った文字通りの“ネイキッドバージョン”になるとのこと。ひとつのツアーの中でも演出を一新することで新たな驚きを与えてくれそうだ。加えて現在開催中の『FIFAワールドカップ2026』に際して日本テレビ系のサッカーテーマソングとして書き下ろした「完全無欠」をリリースしたばかりでもあり、日本代表の快進撃とどのようにシンクロして、どんな熱いステージを魅せてくれるのかにも期待が高まる。

 “強気”と言えば、THE YELLOW MONKEYが『THE YELLOW MONKEY TOUR 2026 THE COUNTDOWN〜60分1本勝負〜』と題したライブハウスツアーを、9月から10月にかけて開催することを発表したのもそうだろう。昨年夏にも、ツアー『THE YELLOW MONKEY TOUR 2024/25 Sparkleの惑星X -ネ申-』では大阪・Zepp Osaka Baysideと愛知・ボトムラインというライブハウス規模の会場が日程に組まれたが、『THE YELLOW MONKEY TOUR 2026 THE COUNTDOWN〜60分1本勝負〜』ではZeppや仙台GIGSといったライブハウスに加え、バンドの聖地でもある日本武道館でも行われる。いずれの公演もジャスト60分で行われるということで、いつものライブとはまた違った熱気と迫力が感じられるものになるとのことだ。

 THE YELLOW MONKEYは現在、ファンクラブ発足10周年を記念したツアー『FAN CLUB 10th Anniversary THE YELLOW MONKEY TOUR 2026 THE COUNTDOWN 〜Are you a BELIEVER.?〜』を開催中。チケットは全公演ソールドアウトとなり、7月7日に東京・有明アリーナでの追加公演が発表された。ホール会場を中心に開催されている本ツアーとはコンセプトが異なる『THE YELLOW MONKEY TOUR 2026 THE COUNTDOWN〜60分1本勝負〜』。限られた時間の中でオープニングからトップギアで一気に駆け抜けるようなライブになるのだろう。観客も体力満タンの状態で臨む必要がありそうだ。

GLAY、10年越しで夢を叶えたヴェネツィア公演

 また、通常とは異なる公演という部分で、GLAYがバンド史上初となるイタリア・ヴェネツィア公演『HAPPY SWING 30th Anniversary GLAY SPECIAL LIVE We♡Happy Swing Vol.4 extra “DREAMY” in VENEZIA』を6月13日、14日に開催した。

 この公演は、2016年に開催されたGLAYオフィシャルファンクラブ発足20周年記念ライブで、TERU(Vo)が「30周年はヴェネツィアでライブがしたい」と語ったことに端を発し、10年越しで夢を叶えたかたちになった。ファンにとっても特別な催しとなり、件の発言からこの10年、地道に“ヴェネチア貯金”を続けてきたファンも多く訪れたという。

 GLAYは、7月31日、8月1日に千葉・幕張メッセ国際展示場 9ホールにて、ファンクラブの30周年を記念したイベント『HAPPY SWING FESTA 2026』の開催が控えている。30年を越えてもなお、ファンへの愛の深さとバンドの勢いはまったく衰えていない。

 B'z、THE YELLOW MONKEY、そしてGLAYという、長く活動を続けてきた3組が、そのキャリアに甘んじることなくさまざまなチャレンジを続けている。なぜ彼らは挑戦を止めないのだろう。

 筆者が思うに、長く活動してきたアーティストには、自然にとある使命が芽生えるのではないだろうか。ひとつは自分たちが培ってきたものを若い世代に引き継ぐこと、もうひとつは同時代を生きてきたファンに夢、希望、勇気を与え続けること。本稿で名前を挙げた3組は、ロックやバンドというものは“尖ってナンボ”という時代に生まれ育った世代でもある。キャリアを重ねても新しいチャンレジを続け、ロックスターとしてあり続けることが、彼らにとっての名誉であり、誇りなのだろう。加えて若い時には叶わなかったことが、経験を重ねた今だからこそ実現できることも多くなるはず。もちろんリスクもあるが、それをいかに軽減するかの方法も長年の経験で知っている。だからこそ躊躇することなく、多くのことにチャレンジできるのではないか。

 そんな彼らの姿に同世代は勇気をもらい、若い世代は憧れを抱く。経験を積み重ねたアーティストだからこそ実現できる自由な発想と多様なライブが、世代を超えた幅広い観客を惹きつけている。

B’z「完全無欠」はなぜW杯にハマるのか? 世界最高峰の戦いを彩るサウンドとシビアな現実を照らす歌詞の真価

B'zの新曲「完全無欠」が『ワールドカップ』の日本テレビ系のサッカーテーマソングに決定。本稿では、B'zの音楽がこれほどまでに『…

B’z、デビュー37周年 個々の活躍、ドームツアー、様々な競演……還暦を超えてもなお衰えることのない情熱

9月21日、1988年にシングル『だからその手を離して』とアルバム『B'z』の同時発売でデビューしたB'zがデビュー37周年を迎…

関連記事