SixTONESは答えもゴールも決まっていない世界を歩き続ける 6周年の歴史を表現したアリーナツアーを振り返って

 6月14日、沖縄サントリーアリーナで開催されたファイナル公演をもって、今年1月から始まったSixTONESによるアリーナツアー『MILESixTONES』は幕を下ろした。今年1月22日にデビュー6周年を迎えたSixTONESだが、今ツアーのタイトルには、そのメモリアルを祝しリリースされたベストアルバム『MILESixTONES -Best Tracks-』と同名のタイトルが掲げられた。

 SixTONES史上最多となる全国11都市50公演を回った今回のツアー、私が観ることができたのは3月29日に開催された横浜アリーナ公演だったのだが(なんと今ツアーで彼らは、横アリで5日間10公演を行った!)、もちろん時代の最前線を走るグループらしいLEDなども駆使したド派手な演出も大いに楽しんだものの、公演が終わった後に自分の身に残ったものは、とてもピュアで、親密な感情だった。6周年を迎えたグループの「歴史」を表現すること、合流地点はどこであれ、その歴史を共に歩んだファンに「感謝」を伝えること、そのすべてをひっくるめて「誰一人置いていかない」ことーーそんな6人の想いによって形作られたこの日のステージは、とても素朴で、人間的な温かさに満ちていた。さすがにライブ中盤の「僕が僕じゃないみたいだ」から始まったメドレーで、メンバーがとんでもなく至近距離にまで来たときには、スターたちがあまりにも近くにいる状況に「こんなに近くていいの⁉」とビックリしたが、それだけ6人は、感謝を、あるいは、その言葉に収まらないくらいのたくさんの想いを、観客たちに手渡すように伝えたいのだと感じた。

 ライブの幕開けを飾ったのは「Imitation Rain」だった。ゴンドラに乗った田中樹、髙地優吾、ジェシー、京本大我、松村北斗、森本慎太郎の6人がステージに現れ、あの深く美しい旋律が会場を満たした瞬間に、きっと会場にいた多くの人が、6年前のあの鮮烈な彼らのデビューの瞬間を思い出したことだろう。YOSHIKI(X JAPAN/THE LAST ROCKSTARS)プロデュースのこの名曲の静けさと、その奥に宿る激しさを体現するように、曲が進むにつれステージ上でスパークラーが狂おしい火柱を放つ。重なる6人の歌声。まるで一滴の雫が水面に大きな波紋を生むように「Imitation Rain」が横アリの空間を満たすと、続く、躍動感のあるビートがインパクト大な「DRAMA」で、空間は一気にエッジの立ったハイボルテージなダンスフロアに変貌する。3曲目の「Telephone」では花道を歩き、6人はセンターステージへ。さらに続く「WHIP THAT」では、ジェシーのキレッキレのダンスに5人が合流する、そのパフォーマンスが観る者の心を高揚させる。この「WHIP THAT」の曲間にメンバーひとりずつの挨拶もあったのだが、改めて、てんでバラバラな個性の6人である。しかし、「この6人だからSixTONESである」と、なんだか観ているこっちまで胸をはりたくなるような説得力が、彼らが集まったときの一体感にはある。

 ライブ序盤には、KAT-TUNのカバー「THE D-MOTION」、そして、SMAPのカバー「Battery」も披露された。SixTONESにとってはジュニア時代からパフォーマンスしてきたあまりに重要な楽曲たちだ。たくさんの歴史と繋がりを引き連れて、SixTONESは今この場所に立っている。さらに2ndシングル曲の「NAVIGATOR」、そして、松村の歌い出しに惹き込まれるように始まった「わたし」、さらに常田大希(King Gnu/MILLENNIUM PARADE)が楽曲提供した「マスカラ」へと続いていく。「わたし」は花束と椅子を使った、ミュージックビデオの世界観を踏襲した演出。マッシヴなダンストラックも、儚いバラードも、まるで次元を移動するようにして立て続けに表現していく、その鮮やかさとプロフェッショナリズムに圧倒される。

 そして、ライブが中盤に差し掛かる頃には、前述したように「僕が僕じゃないみたい」から始まるメドレーゾーンへ。「NEW ERA」「GONG」「ここに帰ってきて」「ふたり」「Good Luck!」「バリア」「BOYZ」「音色」ーー立て続けに披露されるシングル曲たち。きっとこの会場にいて、それぞれの楽曲がリリースされた頃の記憶が頭の中でフラッシュバックしていた人も多いのではないだろうか。6人が紡いできた歴史が、今改めて、私たちの目の前で花開いていく……そんな光景を見ているようだ。さらに、6人は“Baby6”と名付けられたトロッコで会場中を回っていく。思い出の豊かさと、今この瞬間の幸福を分かち合うように、6人はとても近い距離で観客たちに楽曲を届けていく。

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