BALLISTIK BOYZ、怒涛の日々の中で感じる成長 『BEAT』に反映される等身大の7人らしさ

BALLISTIK BOYZ、怒涛の日々で得た成長

 昨年、グループの第二章をスタートさせたBALLISTIK BOYZ。バンコク、上海での公演も含む『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2025 "IMPACT" 〜ASIA〜』を完走したり、PSYCHIC FEVERとの合同ライブ『BALLISTIK BOYZ×PSYCHIC FEVER SPECIAL STAGE 2025 "THE FESTIVAL" 〜年末大感謝祭〜』を年末に行ったり、存在感を着実に示してきた。そして2026年、さらに活動を本格化させていく彼らは4月29日に新EP『BEAT』をリリースした。サウンドや歌詞など様々な面から“大人っぽさ”を感じさせる同作。着実に成長を続ける7人はどう向き合ってきたのだろうか。本人たちに話を聞いた。(高橋梓)

BALLISTIK BOYZ、グループも個人も大忙しの半年間

海沼流星・加納嘉将・日髙竜太・深堀未来

ーー前回取材をさせていただいたのが、去年の10月。それ以降もさまざまな活動をされていましたが、約半年間どんな時間を過ごされていましたか?

日髙竜太(以下、日髙):僕らもわかんなくて……。

海沼流星(以下、海沼):記憶がスパッと消えています。

砂田将宏(以下、砂田):嘘だろ(笑)。

日髙:でも、思い返すと11月にTOYOTA ARENA TOKYOでライブをしたり、12月に『バリバリ!BAND やろうぜ!!』でバンドライブをしたり。年末は怒涛の日々で、駆け抜けた感じでした。目の前のこと一つひとつをメンバー全員で丁寧にクリアしていたら、あっという間に2025年が終わっていましたね。2026年になってからは、多数のフェスに出演させていただいたり今回リリースするEPの制作をしたり、個人での仕事をしたり、ボイストレーニングをしたり。準備期間を過ごしていました。

ーーおっしゃる通りそれぞれソロ活動もされていた印象です。ご自身にとって糧になったことや気づき、学びもあったのではないでしょうか。

日髙:「やってみなきゃわからないことがたくさんある」と改めて感じました。去年僕はミュージカルに挑戦したのですが、二つ返事で受けたわけではなく、たくさん考えて答えを出したんですね。でも、いざやってみたら得るもの、学ぶことがたくさんあって、その経験を大好きな歌に活かすことができました。今年もそういった挑戦をしたいなと思っていたら、朗読劇にチャレンジさせていただけましたし、この間も(加納)嘉将と一緒に(砂田)将宏が主演のドラマに参加させてもらいました。ドラマという映像の現場の雰囲気や空気感もやってみて初めてわかりました。それと同時に、ずっとやっている将宏へのリスペクトも改めて感じました。

砂田:竜太くんが出てくれたドラマですが、僕が初めて主演を務めさせていただいた『AIに話しすぎた男』(日本テレビ系)という作品で、僕は覚醒した感覚を得ました。歌やダンスをずっとやっているとレベルアップではなく、「あ、覚醒したな」と思う瞬間があるんですね。それをお芝居で初めて感じて。台本にもない、ト書きにもない、芝居プランにもないことが、シーンの中で勝手に生まれていく感覚です。そこで新しい自分を見つけられました。

砂田将宏・奥田力也・松井利樹

ーー覚醒できたのも、ここまで積み上げてきたものがあってこそですよね。

砂田:そうですね。そして、今ふと思い出したことがあるのですが、竜太くんがめっちゃ面白かったんですよ。竜太くんは映像作品の現場が初めてだったので、もちろん現場のルールは知らない状態じゃないですか。自分でカットをかけたんですよ(笑)。

一同:どういうこと(笑)!?

砂田:普通、監督がカットをかけるじゃないですか。でも竜太くんはセリフを間違えた次の瞬間、自分で「はい、カット!」と言っていて(笑)。映像作品ではあまりない状況でしたが、現場の雰囲気はめちゃくちゃ和んでいました。

日髙:カメラが回っていない時の空気感はわかっていたので、なんとか乗り切れましたね。僕、現場に入ってからすぐに自分のフィールドにしたんですよ。「僕はこういうキャラです」と自己開示して皆さんに受け入れてもらっていたので、なんとか許されました!

砂田:本当にびっくりした(笑)。

日髙:みんな一瞬固まっていたもんね。僕も自分で言いながら、「あ、そっか。これ自分でカットかけないもんなのか」と思っていました。

砂田:打ち上げで、監督も共演者の皆さんも爆笑していました。他にも、意味深な言葉を勝手にアドリブで残して、場がめちゃくちゃ盛り上がって。でも監督に「あれはちょっとナシで」と言われていましたね。

日髙:しっかり爪痕を残してきました!

『BEAT』で映し出す等身大の自分

ーーさすがです(笑)。そして、今回、4月29日にEP『BEAT』をリリースされます。この4曲を通して、どんなBALLISTIK BOYZ像が見えていると思われますか?

松井利樹(以下、松井):背伸びせず、変に演じることもなく、ですね。僕たちも年齢を重ねてきたことで、やっと等身大で表現できたような気がします。オシャレな東京のお兄さん感がありつつ、少年心も忘れていないというか。そんなグループ像が見えていると思います。

海沼:歳を取りましたねぇ。

砂田:利樹が言ってくれたように背伸びもしていないし、 本当に等身大。だからこそ、今の自分たちが100点満点を出さないと作れなかった作品になっていると思います。それに、第二章で見せたいグループのイメージ像や世の中に伝えていきたいこと、「こういうグループとして活動していきたい」という思いを形にできたなとも思っていて。第一章でいろんなことにチャレンジしてきたからこそ、ここでやっと形にできた気がしています。

ーーとなると、今後は『BEAT』のような楽曲をやっていく予定なのでしょうか?

松井:うーん、曲との出会いですね。今回もこの曲たちに出会わなかったら、こういう方向性になっていなかったかもしれません。

日髙:でももちろん、「こういう楽曲が似合うだろうな」というイメージは僕ら自身にもスタッフの皆さんにもあって。今回も会議をした上で、「僕らならこういうテイストの曲もハマるだろうな」とこの4曲を選んでいます。今後もこういう色を出していくことはもちろん、僕らに似合う違った色も出していくつもりです。この方向性だけではなく、自分たちらしくなることを大切にしたいですね。

砂田:今回はテーマがあって。まさに「All you need is me」のような狂気の愛というか。男性目線で見た、好きすぎるがゆえに怖さがあって、でもそれがセクシーにつながっているというコンセプトを表現したくて、この4曲を集めました。

「All you need is me」は“歌”にテーマが表現される一曲

BALLISTIK BOYZ - 'All you need is me' Official Music Video

ーーその「All you need is me」について聞かせてください。砂田さんがおっしゃったとおり、狂気の愛がテーマとなっています。歌詞も「おぉ……」と思うような内容ですが、皆さんは同曲のどこにこのテーマが表れていると思いますか?

深堀未来(以下、深堀):いたるところに出ていると思います。歌い方はもちろん、MVもお芝居のような表現をしていて。それと、やっぱりダンス。今回、振り付けをブライアン・パスポスさんという世界的に有名なダンサーの方にお願いをしました。僕らも幼い頃から憧れていたダンサーさんなのですが、指先まで使った細かい振り付けや、色気が出る動きをふんだんに盛り込んだダンスになっています。なので、歌い方、歌詞、振り付け、映像、すべてを通して“狂気の愛”が表現できていると思います。

ーー「歌い方はもちろん」とおっしゃっていただきましたが、深堀さんはどんな歌い方をされたのでしょうか。

深堀:セクシーではあるのですが、内容的に少しネガティブな歌詞なんですよね。その憎しみや悲しみを意識しつつ、大人っぽい表現になるように意識しました。

ーーそれは言葉を分解して発声を変えているのか、気持ち的な部分が大きいのか、どちらなのでしょうか。

深堀:僕の場合は楽曲の世界観を想像して、そこに入り込んで歌っています。発声というよりも、気持ちの部分で表現してみることが多いです。

加納嘉将(以下、加納):わかる。フレージングをちょっとシリアスめにしているのはメンバーの歌を聴いていても感じますし、感情がすごく乗っているなと思いました。

砂田:俺、あそこ好き。〈ほらNever make you cry〉のところ。

松井:俺も。

加納:ありがとう。今回、“切り方の美学”みたいなものに挑戦をしていて。プリプロの練習Recの時にディレクションしてくれた方が、林 和希さんのソロライブでバックコーラスをやっている方だったんですね。その方が毎回「切り方の美学」とおっしゃっていて。どこで歌を切るのか、切り方のニュアンスは音を下げて切るのか、上げて切るのか、フラットで切るのか、パツッと切るのか、余韻を残すのか。いろんな切り方があって、「インスト部分との噛み合いや歌詞性を考えた時にどれがいいと思う?」と話し合いながら歌ってみたんです。ちょっとオタクチックに「これはどうですか?」、「こっちもめっちゃいいね」とやり取りをしながらレコーディングをしました。それがすごく楽しくて。

ーー最終的にはどういう切り方を選んだのですか?

加納:たとえば、〈ほらNever make you cry〉は(歌いながら)〈cry〉と上げて切っています。最初はもっと派手にやっていたのですが、〈染まってゆく〉からゆったりめになって、その後にサビが続くのでやりすぎずにちょっとだけ切る感じにしました。

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