GANG PARADE THE LAST ROAD Vol.1:アイナスター「解散後は遊び人になります」 見つけた居場所、注がれた愛

GANG PARADE ラスト連載:アイナスター

「WACKにも世間にもいらない人間なんじゃないかな?」って

――そこからWAggのメンバーになって、“アイナスター”という名前をもらって。名前をもらった時、どんなことを思いました?

アイナスター:最初の候補が“アイナ・ザ・スタート”だったんですよ。でも、「アイナ・ジ・エンドさんがいらっしゃるのに、アイナって使えるんですか?」となって。たぶん、「攻めすぎだ」みたいなことになったんだと思います(笑)。それで、リンゴ・スターみたいな感じでアイナスターになりました。この名前に決まって、どんなことを思ったんだろうなあ……。あ、でも、同期のメイ(キラ・メイ)の名前がめっちゃかわいいと思ったのは、よく覚えてます。「キラって、キラキラしてる感じでかっこいい!」って。私も“スター”なので、「メイと私でキラキラとスターだなあ」みたいなことも思いましたね。

――ナスさんは、WAggのメンバーになってから正規メンバーになるまで、少し時間がかかりましたよね。

アイナスター:そうなんです。昇格するまでに苦戦して、2年くらいかかりました。

――焦りみたいなものは感じていました?

アイナスター:最初の頃はそういう感情はなくて。同期のメイが昇格してからすぐにコロナ禍が始まっちゃったので、彼女のライブを観るタイミングもなかなかなかったですし。

――「悔しい」という感情が芽生えたのはいつでした?

アイナスター:PARADISESのオーディションの時です。

――WAggから新メンバーを追加するオーディション『PARADISESの素晴らしき未来』ですね。2020年10月くらいから始まったんでしたよね。

アイナスター:はい。あの時に初めてレコーディングをして、MV撮影にも参加したんですけど、「メイはもうこんなところにいるのか!」と実感しました。それまでの私は「毎日WAgg」という動画コンテンツを撮るくらいしかやることがなくて、そういうことを実感する機会がなかったんだと思います。

――ちなみに、このインタビューの撮影で選んだのは、そのオーディションの課題曲「PLEASE LISTEN TO MY」の衣裳ですね。

アイナスター:「PLEASE LISTEN TO MY」は、いちばん悔しい想いをした時期というか。コロナ禍だったから、ほとんどライブとかもできずにオーディション期間に突入したので、歌やダンスも全然できないままだったんです。「WACKにも世間にもいらない人間なんじゃないかな?」っていうのを、あの時に思っちゃって。でも、あの時期がなかったら、今の私は絶対にWACKにいないと思うんです。だから、「PLEASE LISTEN TO MY」は私にとってのルーツというか。

PARADISES「PLEASE LISTEN TO MY」Music Video

――合宿は、かなり長期間でしたよね。

アイナスター:実は私、オーディションの期間にもうパンクしちゃって、電車のなかで貧血を起こしたんですよ。親が迎えにきてくれて家に帰ったんですけど、次の日にマネージャーさんから「大丈夫ですか?」という連絡がきて、「すみません」と謝って理由を伝えたら、「渡辺(淳之介)さんにも念のために報告をしておきましょう」ということになりました。それで、渡辺さんと一対一でお話しをしたんです。

――どんなことを話しました?

アイナスター:今思えば考えが甘かったので、あの時の自分を殴ってやりたいです。「自分には存在価値がなくて、全然ダメで……」みたいなことを言ったら、渡辺さんは「アイナスターは、コロナ禍での活動しかほとんど経験してないけど、もっと楽しいことがあるし、まだそんなことは思わないで」と。あの時に一回打ちのめされましたけど、「そんなに言ってもらえるのならば頑張ろう」と思えました。オーディションの時、月ちゃん(月ノウサギ)がトレーナーとしてついてくれていて、ダメダメだった私に基礎から教えてくれたのも感謝してます。

――初心を思い出せるのが、この衣装?

アイナスター:ですね。久しぶりに着てみたら小っちゃくて、おなかが出ちゃいます(笑)。でも、今思えばすごいことですよね。まだオーディションに受かってもいないのに衣装を作ってくださったんですから。

諦めなかった理由「渡辺さんとお仕事ができるWACKのアイドルになれるんだったら」

――正規メンバーに昇格するまでに、合宿は何回参加したんでしたっけ?

アイナスター:合宿は3回行って、PARADISESのオーディションでも合宿があったので、合計4回です。

――PARADISESのオーディションの時は、「これで昇格できなかったら、WAggメンバーとしていられるのはあと2年間」ということになっていましたよね?

アイナスター:だから私、ギリギリだったんです。そんな状況なのに、学業のために半年間活動を休止しちゃいましたし。

――昇格してギャンパレのメンバーになったのが2022年5月13日なので、分裂していた期間を経て、ギャンパレが再び動き始めた直後。2022年の元日の新聞広告で再始動を知って、次の日のO-WESTでのライブを観に行ったと前におっしゃっていましたよね。

アイナスター:再始動するって、私も全然知らなかったんです。あの時のO-WESTは、目の前でギャンパレがライブしていることが夢のようでした。

DOCUMENT OF GANG PARADE “再始動”

――研修生だった頃、どのグループのメンバーになる自分をいちばんイメージできていました?

アイナスター:PARADISESのオーディションの時に渡辺さんと話して、「私は渡辺さんと仕事をしたい」と再認識して。だから、それ以降は特定のグループに入ることをイメージするのではなくて、「渡辺さんとお仕事ができるWACKのアイドルになれるんだったら、どこでも頑張ります!」という気持ちになっていました。

――2022年3月の合宿で正規メンバーに昇格した時は、どんなことを思いました?

アイナスター:「やっと!」という感じでした。ギャンパレになれるのも嬉しかったです。でも、入るのがギャンパレとは思ってなかったんですよね、その時もすでにメンバーが多すぎて(笑)。ギャンパレのみんなも新しいメンバーが入るとは思ってなかったらしくて、びっくりしてましたね。セイ(カ能セイ)と私、どっちが先に名前を呼ばれたんだっけな? 休業してたナル(ナルハワールド)が戻ってくることになってたので、ギャンパレの12人目か13人目が私でした。

――オーディションの時のPARADISESのメンバー以外との接点は、もともとあったんですか?

アイナスター:合宿の時にココ(ココ・パーティン・ココ)にはお世話になったんですけど、他のメンバーとはほとんど喋ったことがなかったです。ユア(ユメノユア)、ミキ(ヤママチミキ)、マイカ(キャン・GP・マイカ)とかは、たぶんほとんど喋ったことがなくて。キャ・ノン、ベビ(チャンベイビー)ともほとんど喋ったことなかったです。PARADISESのメンバーとは毎日一緒にいた期間があったし、メイは同期だから、それは心強かったんですけど。

――ギャンパレのメンバーとしての初ステージは、5月13日の渋谷クラブクアトロの予定でしたよね。お客さんの前に立つことはできなかったですけど。

アイナスター:コロナ禍で中止になりましたからね。その日に備えて練習していました。4月に城島高原でライブ(『春のWACK祭り IN 城島高原2022』)があったので、その前後の何日間かは13人で練習ができなくて。その時はまだナルハも戻ってきていなかったので、10人のギャンパレでライブをやっていました。ナル、セイと3人で練習したこともありましたし。その時期、WAggの卒業公演に向けての練習もしていて、結構大変でした。でも、ツラかったという記憶はないです。13人のフォーメーションを作るのは本当に大変でしたけど。

GANG PARADE・アイナスター(撮影=はぎひさこ)

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