MORE STAR ソロインタビュー Vol.4:鈴木花梨「指原莉乃さんをずっと見ていた」 全力の先に掲げる “日本一のアイドル像”

FRUITS ZIPPERの活躍に感じた“焦り”

――高校生になってから、どのように活動の幅を広げていったんでしょう?
鈴木:アイドルのオーディションを探していたんですけど、これだと思えるものがなくて。そんなときに見つけたのが『女子高生ミスコン』だったんです。ダンスも演技もウォーキングもあって、自分がやりたいものが全部詰まっていると思って、すぐ応募しました。そこから1〜2カ月間、毎週土日に東京に行って、ウォーキング・ダンス・歌・演技のレッスンを受けて。ウォーキングにはいろんな見せ方があるって知ったし、演技も感情の乗せ方でこんなに変わるんだっていうのが面白くて。どんどん追求したくなって、可能性がすごく広がった感じがしました。
――その努力が実り、『女子高生ミスコン2023』準グランプリを獲得されました。
鈴木:ほかの参加者の方が経験者ばかりでずっと不安だったんですけど、ダンスは得意な方だったので、アイドル経験を活かして「絶対センターを取る」って決めていたんです。先生に見てもらうテストで「絶対選ばれよう」ってたくさん練習して、演技も12人中5〜6人しか出られない形だったんですけど、そこに選ばれるためにもすごく頑張りました。
――一方で、グランプリを獲れなかった悔しさはありましたか?
鈴木:悔しい気持ちはありました。でも、頑張ったことに結果はついてくるし、自分の経験にもなると思っていて。「やらない後悔よりやって後悔」って考えがすごく好きで。結果が実らなかったとしても、自分が選んで頑張ったのならそれでいいかなって。私、後悔だけはしたくないんです。「今頑張らなかったら絶対後悔するぞ!」って自分に言い聞かせながらいつもやっていて。人生1回だし、やりたいことは全力で、無駄な時間は使いたくないって。
――努力して掴んだ準グランプリ、自信につながったんじゃないですか。
鈴木:すごくつながりました。岡山でアイドル活動をしていたけど、東京に出てきたらレベルが全然違って無理なんだろうなと思っていたんです。でも賞をいただいて、「もっと頑張れる、できる」と思えて。『女子高生ミスコン』の肩書きも活かしながら、またオーディションを探していったんです。

――そんななかで出会ったKAWAII LAB.ですが、どんな印象を持っていましたか?
鈴木:高校生の頃からCANDY TUNEさんをよく見るようになって。木村ミサさんがすごく好きだったので、FRUITS ZIPPERさんがバズったのも知っていて。そのとき、今まで、AKB48さんや乃木坂46さんが日本一の存在だと思っていたのに、FRUITS ZIPPERさんたちがそこに並んできている姿をみて、焦りのような気持ちや刺激を受ける感覚がありました。
――焦り?
鈴木:「自分がその立場になりたかったのに!」って(笑)。だから、自分がKAWAII LAB.に入って、先輩たちと一緒に日本一になりたいって思ってオーディションを受けました。
――KAWAII LAB.が打ち出している“かわいい”という概念についてもお伺いしたいのですが、アイドルとして活動を続けてきた鈴木さんにとって、かわいいってどういうものですか?
鈴木:私はアイドルオタクだったので、たくさんのアイドルを見てきたんですけど、やっぱりザ・王道のキュルキュル可愛いっていうのがいちばん好きで。自分もそれを目指したいっていう気持ちはあります。ただ、私はちょっと頭がよくないので(笑)、そういうところも含めてかわいいって思ってもらえたらいいなって思っています。
――ちなみに、現在のアイドルはSNSとの結びつきも強いと思います。SNSとの付き合い方はどうですか?
鈴木:たぶんMORE STARのなかでいちばん好きだと思います。Xはずっとチェックしているし、TikTokも時間が少しでもあれば撮ろうって思う。Instagramもこの投稿かわいいから真似しようって参考にしたりして。SNSはむしろ頑張りたいなって思います。あまりネガティブなものは読まないし、楽しいからやっていることだから疲れない。自分のやりたいことが今できているから、それに時間を費やすことは苦じゃないので、どんどん追求していきたいです。

――KAWAII LAB. MATESには、2025年2月に加入しました。どのような日々を過ごしていたんでしょう?
鈴木:研究生として先輩の曲をカバーしてライブに出演させていただいたり、ときどきお仕事をさせてもらったりしていましたけど、基本はレッスンが多かったです。歌とダンスと、あと筋トレや体力作りも毎日やっていました。
――メイツ時代でいちばん印象に残っていることは?
鈴木:MORE STARになるための合宿オーディションが圧倒的に記憶に残っています。メイツ時代も、ほかのメンバーのスキルが高すぎて「私、無理だ」って思うことが多かったんですけど、合宿が今まででいちばんメンタルをやられました。一瞬だけですけど、初めて「私、向いてないかも」って思ったりもしたんです。
――なぜ、「向いてないかも」と思ったんですか?
鈴木:レベルの差をすごく感じたのと、やりたいのに技術が追いつかない。うまくできない現実が悔しくて。メイツ時代は、時間をかけて達成できることが多かったのに、合宿はすぐ結果を出さないといけないから、やる気はあるのに、どうしてもできないのが悔しくて泣いていました。
――そこから、どうやってメンタルを立て直したんですか?
鈴木:合宿中の課題曲「もっと、キラッと」を聴いたときに救われました。ダメダメな自分も肯定して、これも自分のかわいさだよ、これから成長していけるよって、すごく自己肯定感が上がる曲で。ミサさんが「今のあなたたちにこの曲をあげたいと思った」って言ってくださったんです。
――自分たちが歌う曲に自分が救われるというのは、すごくいい出会いですね。
鈴木:そのとき、完璧を求めすぎていたんだなって気づかされたんです。自分って楽しく踊っている姿を好きになってもらえることが多いのに、合宿中は笑顔が完全に消えていた。だから笑顔を取り戻そうって。愛嬌いっぱいで笑顔で踊るっていうのを頑張りました。
――合宿最終日には、やりきった感覚はありましたか?
鈴木:最終日、やっと笑顔でできました。できない姿もたくさん見せてしまったけど、アイドルに対する思いはずっとミサさんに伝えてきていたし、最後は自分らしさを見せられたので後悔はしてなかったです。自分ができる全力はやったから、あとは結果を待とうって気持ちでした。
――合格者発表で、最後9人目で呼ばれた瞬間はどんな気持ちでしたか?
鈴木:7人か8人グループだとずっと思っていたから、8人目が呼ばれた時点でもう終わった……と頭が真っ白になっていたんですけど、まさか9人目って呼ばれて。びっくりしすぎて立ち上がれなくて、足がフラフラして、実感が全然湧かなかったです。「9人です」ってなってから、すぐに「選んでもらったなら頑張らなきゃ」って気持ちになって。同期の(山本)るしあとずっと一緒にデビューしたいと思っていたから、ふたりで抱き合ったときに、よかった、嬉しいって、すごく安心しました。




















