アイドル×大学進学の可能性とは? 両立から拡張へ、乃木坂46・日向坂46の日大式典出演から考える
この春、日本大学の式典に坂道グループが続けて出演した。3月25日の卒業式には日向坂46、4月8日の入学式には乃木坂46がサプライズで登場。式典という晴れの場にアイドルグループが立つこと自体も印象的だったが、より興味深いのは、その背景に卒業生メンバーの存在があったこと。日向坂46には金村美玖、乃木坂46には林瑠奈という同大学の卒業生がいるのだ。大学で学んだ時間やそこで築いた縁が、メンバー個人の経験として終わるのではなく、グループと外の世界との新たな接点へと広がっていく様子をリアルに感じられた出来事だった。
日向坂46 金村美玖・乃木坂46 林瑠奈、“学び”を表現の武器へ
金村は大学進学を明かした際、「自分にできることを探していた時写真に出会って、大学で学ぶという選択をしておりました」と綴り、さらに「グループに還元できる人になりたい」という思いも明かしていた(※1)。ここで見えてきたのは、大学進学が単に活動と並行するもうひとつの選択肢だったわけではないということだ。むしろ、自分にできることを広げていくための延長線上に“学び”が位置づけられていた。
実際、金村は在学中から写真という分野をひとつの強みにしてきた。2024年9月には自身初の写真展『みとめる』を東京・New Galleryで開催し、同年8月からは雑誌『コマーシャル・フォト』(玄光社)で新連載もスタート。大学で学んでいることが、そのまま表現活動の幅へとつながっていったことがわかる。
加えて、卒業報告をしたブログでは、写真の技術だけではなく、クラスメイトとのディスカッションを通して「写真を撮る上で自分の気持ちを言葉することは必ず必要でそれを伝える力もなくてはならない」と綴っていたのも印象的だった(※2)。表現を磨くことと、自分の考えを言葉にすること。その両方を大学生活のなかで深めていったことが窺える。今回の日向坂46の卒業式出演もまた、金村の存在があったからこそ、大学とグループをつなぐ出来事として受け止められたのではないだろうか。
この投稿をInstagramで見る
林は卒業報告のブログで、「大学で映画を学んでいました」と明かし、制作に向き合う時間のなかで「乃木坂46という自分の肩書き」を初めてコンプレックスに感じた時期があったことも率直に綴っていた(※3)。学業とアイドル活動の両立となると、どうしても忙しさやスケジュール管理の話に目が向きがちだが、実際には、グループの外にある場所で学ぶことによって「自分が何者なのか」を改めて考え直す時間にもなっていたのだろう。
日本大学入学式に #乃木坂46 が
サプライズ出演させていただきました🕺💜新入生の皆様おめでとうございます🌸
✨
素敵な学生生活になりますよう
メンバー一同願っております😆🌷🎧プレイリスト🎉https://t.co/UcLfcZO2UW#乃木坂46_最駆け pic.twitter.com/2Si1BOCSaB
— 乃木坂46 (@nogizaka46) April 8, 2026
日本大学も乃木坂46の入学式への出演について、林との特別な縁に触れていたが、大学という場所で学びながら活動を続けてきたメンバーが実際にいたこと、その4年間があったこと自体が、新入生に向けたメッセージになっている。林の大学経験は、専門性を身につけることに加えて、社会とどう向き合うかを考える時間でもあった。その積み重ねが、乃木坂46というグループの活動へとつながっていった意義は大きい。























