森川葵咲樹、メコン、Hammer Head Shark、COX2、LNGSHOT……編集部が選ぶ「いま、出会ってほしい」音楽たち
LNGSHOT
パク・ジェボム(Jay Park)が設立したレーベルから、初のボーイズグループとなるLNGSHOTがデビューした。近年のK-POPグループはラップスキルが年々上昇しており、畳み掛けるような高速ラップは聴いているこちらの舌がちぎれそうになってくるが、LNGSHOTの魅力は、そんな高速ラップだけでなくR&B的なユルいグルーヴも持っていることだ。デビューアルバムからメンバー本人たちも楽曲制作に加わっており、随所にパク・ジェボムらしさを感じさせつつも、等身大の彼らの感覚が反映された楽曲たちも心地よい。4人という珍しいメンバー構成で、少人数だからこそどのようなライブパフォーマンスになるのか、来日公演が待ち遠しいグループだ。(佐々木)
お風呂と街灯
雨の日にふと、やさしい音楽を求めて辿り着いたのが、湖畔で弾き語りを行う「Lakeside Live」の映像だった。大自然の湖畔で紡がれるローズ・ピアノの柔らかな音色と、スッと心に溶けていく素朴で美しい歌声、命の宿った響きを記録した映像は、場所と音楽が静かに共鳴する、奇跡の瞬間のよう。澄んだ空気感と歌声に、世界の解像度がそっと変わる感覚を覚えた。ソロアーティスト・お風呂と街灯が鳴らすのは、生活の安らぎと夜道の孤独を照らす光を繋ぐような、極めて私的で温かな音楽だ。5月には初の単独公演も開催。彼の“体温”そのもののような音に、今こそ出会ってほしい。(田中)
Doona
もはや、あらゆる楽曲が“ミクスチャー”といっても過言ではない、なんでもありでごった煮の本邦音楽シーンにおいて、それでも“TOKYO NEW MIXTURE”を標榜する5人組バンド・Doona。その音楽を聴いていて感じるのは、とにかく「俺らが好きなもの、全部やったるで」という、あまりに無邪気で、貪欲で、最高に節操がない初期衝動だ。頭も振れる、腰も揺れる、おまけに歌詞まで沁みてくる。「彼らの好きなもの」が、たまたま「あなたの好きなもの」と重なったとき、Doonaは次なるロックシーンの覇者へと近づいていく。(伊藤)
Cloudy
2023年7月結成。昨年12月にキノシタハルト(Gt)が加入し4人体制となったCloudyは、チャート上でアイドルやHIPHOPが台頭する中、愚直なまでにロックを鳴らし続けているバンドだ。無骨で厚みのあるサウンドに、跳ねるリズムと開けたコード感が導くサビの爆発力。その中心にいる小柴タケト(Vo/Gt)の衝動的なボーカルは、飾り気のない言葉を剥き出しのまま届けている。3カ月連続リリースの第2弾「孤軍奮闘歌」では〈どう生きたってどうせ傷付く〉と現実を突きつけながらも、〈君の傍には/君とこの唄がついている〉と力強く歌ってくれる。綺麗事を排し、それでもなお寄り添うその在り方には、ロックバンドにこそ求めたくなる誠実さが感じられるのだ。加えてTHE BLUE HEARTSへの憧憬が垣間見えるMVも必見。11月には"特別な場所"だという渋谷クアトロでワンマンライブを開催。勢いに乗る彼らが再びロックの時代を引き寄せることに期待したい。(髙橋)































