ExWHYZ、歩んできた軌跡を見つめる優しい眼差し ラストツアー目前で手にした“お守りのような曲”に込めた想い

ExWHYZ、お守りのような曲に込めた想い

「歌うことで、自分の中にある経験や感情の輪郭を確かめられる」(mayu)

――mahoさんはもう最初から好きだったんですか。

maho:そうですね。“この曲を持っている未来がある”っていうだけで楽しみでした。周りのみんなにも「来年には『GIVE YOU MY WORD』があるよ」って言っていたくらいで。それを想像するだけで楽しみでしたね。

――mikinaさんの第一印象は?

mikina:第一印象は、冬の朝に聴きたいなって思いました。最初にデモをもらった時はもっと低いキーだったんですよ。それもあってすごく歌いやすくて、めっちゃ落ち着く感じの曲だなって思ってました。

――ちなみに、歌詞はもうその段階でわりと固まっていたんですか?

maho:最初はワンコーラスくらいだったんで、そこから増えて今の形になりましたね。

――おそらくライブで聴いてもちゃんと歌詞が入ってきて、マスターのみんなも聴きながらいろいろな感情を抱く曲なんじゃないのかなって思います。ライブでの反応はどうですか?

yu-ki:マスターみんなすごく受け取ろうとしてくれるというか、この世界にちゃんと一緒に入り込んでくれて、取りこぼさないように丁寧に聴いてくれているなっていうのはすごく感じました。

ExWHYZ 撮り下ろし写真

――mayuさんはこの曲の歌詞はどんなメッセージを放っていると感じますか?

mayu:「GIVE YOU MY WORD」っていうタイトルだから、私たちがあげるっていうことじゃないですか。だから「あげられるものってなんだろう」って最初は思ったんです。でも、この曲が言っていることってすごく静かなことだから、ちゃんと自分が身体を乗せて歌えるのかなって。ただ“発する”だけになっちゃうんじゃないか、私にあげられるのかなって思ってたんですけど、歌っているうちに「私があげる側じゃないのかも」って思ったんですよね。それだけじゃないというか。

――その通りだと思います。僕はあえて「メッセージ」という言葉を使ったんですけど、この曲って実はメッセージじゃないと思うんです。「私たちがこういうふうにいますよ、だからあなたもそういうふうにいてね」という、ありのままの状態を歌っているというか。力こぶを作って気合いを入れなくても歌えて聴ける曲。それがいいんですよね。

mayu:この曲が私に言ってくれてるところもあるというか。なんか、自分が大きなものの中の一つでしかない、みたいな感じ……ちょっと難しいんですけど、自分がその時にそう思えなかったとしても、この曲が「そういうこともありますよ」って、〈美しい奇跡を信じてる?〉って言ってくれてるなって思うんです。それが結構、初体験だったっていうか。自分は歌う側なんだけど、同時に歌ってることが自分にも返ってきているっていうのが面白いなと思いました。歌うことで、自分の中にある経験や感情の輪郭を確かめられる、めっちゃいい曲だなって。

ExWHYZ 撮り下ろし写真

「白黒つけなくていいグレーな瞬間も私は楽しみたい」(maho)

――そういう意味でも、これから“最後”に向かって走っていくExWHYZ自身にとっても、すごく大事な曲になっていくんじゃないかなという気がします。一方、カップリングの「Floating Romance」は80KIDZのALI&さんとJUNさんが作編曲していて、作詞はmahoさんとALI&さんの共作になっています。

maho:この曲は「Floating Romance」というタイトルの通り、浮遊しているというか、はっきりしない瞬間も大事だよねっていうのを大きなテーマとして書きました。人生っていくら年齢を重ねても正解なんてないなってどんどん思うし、不透明なことも多いけど、日々の営みってロマンスと言いたくなるくらい楽しいものだなって捉えているから、その気持ちを書きました。

――この曲、いつ作ったんですか?

maho:今年1月の終わりから2月くらいかな。最近です。

――ラブソングの一面もあると思うんですけど、実は人生のいろいろな場面に寄り添ってくれる曲になっていて。

maho:答えがないと焦ってしまうけど、白黒つけなくてもいい瞬間とか、グレーな瞬間も私は楽しみたいタイプなんです。それも大事にしたいなという気持ちを書きましたね、この迫り来るようなサウンドに乗せて(笑)。

yu-ki:私自身、今の状況とか心情にすごくリンクするなと思っていて。だから、何年か後にこの曲を聴いた時に自分が何を感じるのかが想像できなくて、それがすごく楽しみなんです。きっと自分の人生の分岐点とか、聴くタイミングで感じることも変わりそうだなって思います。

ExWHYZ 撮り下ろし写真

mayu:でも、ライブが難しそう……(笑)。入りも音がないところからだし、〈君と出会って 君と出会ったせいで/何もかも初めてみたいに彷徨って〉の後のデッデッデッてくるところとかも、「頑張るぞ!」って思ってます。

――ははは。

mayu:……っていう感想に今逃げたんですけど(笑)、私は今回の2曲とも、言葉で一言にまとめるのが難しいなと思うんです。この曲もmahoちゃんがいっぱい言葉を詰め込んでくれたので、自分で歌い込んでいく中でどういうふうにフィットしてくるのかなっていうのが楽しみです。

mikina:この曲、私も最初作詞をしていたんですよ。mahoちゃんに決まったあともアイデアを出したりしていたんですけど、私は書く中で割り切ろうと思って書いてたなって思ったんです。ニュアンスとかテーマは同じようなことを書いていたと思うんですけど、本音よりもちょっと見栄張って書いてたなって。でもmahoちゃんの歌詞は、曖昧な部分を書きながらも、1曲を通して言っていることはブレていないっていう。難しかったと思うけど絶妙なバランスででき上がっていて。名曲ですね。

ExWHYZ 撮り下ろし写真

――「GIVE YOU MY WORD」にも「Floating Romance」にも〈未来〉っていう言葉が出てきますよね。偶然かもしれないけどすごくいいなと思いました。しかもそれは、大それた未来を描くということじゃなくて、ちゃんと地続きの未来を歌っている感じがする。そういう2曲がこのタイミングで出るというのはExWHYZらしいなと思いました。

一同:ありがとうございます!

ExWHYZ、ラストツアーに向けた意気込み

――そして4月1日、リリース日にはLIQUIDROOMでのライブ(『ExWHYZ LIVE 'GIVE YOU MY WORD'』)があります。

yu-ki:はい。初めてのLIQUIDROOMなので楽しみ。セットリストも普段とちょっと違うので、ならではの特別な1日になるんじゃないかなと思います。

【#ExWHYZラストツアー】ExWHYZ / xYZ〜D.Y.D [Special Live Movie]

――その先にはラストツアー(『ExWHYZ LAST TOUR ‘DANCE YOUR DANCE’』)が待っています。

maho:ラストツアーですけど、その中でも初日の大阪城音楽堂とか、初めての場所も行けるので楽しみです。これから感じていくことって絶対に新しいことばかりだと思うから、それをちゃんとキャッチできる状態でいたいなと思います。その時々で影響されるものも違うと思うので、それをライブで届けていきたいです。

mikina:わりと全国まんべんなく回ることができるので、来てくださったみんなを目に焼きつけたいです。受け取ったものや、その空間で生まれたものを全部愛せる気がするので、それを感じてもらえるように、ちゃんと形にできたらいいなと思っています。結果はどうであれ、お互いすごくいい記憶になるなと思うので、丁寧にできたらいいなと思っています。

mayu:私、この前のリベンジツアーの長野公演で、ライブ中に「こういうことだったんだ」って気づいたことがあったんです。自分にとってライブってそういう“気づける場所”なんですよね。ステージに立つ前には思っていなかったことに気づいたり、自分の気持ちが整理されたりする場所。でもラストツアーは、寂しさもあるけど、エゴなしでやりたいなと思っています。

ExWHYZ 撮り下ろし写真

――エゴなしで、というのは?

mayu:今までは結構「このツアーはこういうふうに見せたい」という方針をなんとなく決めて、それに則ってやってたんですけど、そうじゃなくて、その日に生まれたライブをそのまま味わって、それが大正解だったって思えるツアーにしたいです。

yu-ki:ExWHYZとしての3年間もそうだし、グループ活動を始めてからの9年間、ずっと自分たちもライブが一番だな、ライブで戦っていくぞっていう気持ちでやってきたので。その気持ちはラストツアーでも変わらないし、1公演1公演、自分の精一杯を届けたいです。その日「自分はやり切った」って思えるライブにしたいですね。

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる