Nape、3カ月連続リリースが証明する“確信”の正体 WATARUとISSEIが独自の音楽的ルーツと野望を語る

Napeが語る音楽的ルーツと野望

「DENGEKI 」「THE MONSTER」「OIKAZE」、3カ月連続リリースが刻む足跡

――ロック好きとして、とてもいい話ですね。そして、今回Napeが3カ月連続リリースに踏み切った理由を教えてください。気合いが入ってますよね。

WATARU:今年の1月からマネジメントが付いたタイミングもあって、熱量高くたくさん曲を出せるようになったんです。まずは3カ月、わかりやすく曲を出してみようっていうモチベーションがあって。いろんな音楽性を試したいというか、自分たちとしても出てきたものをそのまま出したいな、と。多様な影響を受けたものが多かったので、それがどんな感じで伝わっていくのか、そんな成り行きを見てみたいなという思いもありました。

Nape(撮影=秋倉康介)

――シングル「DENGEKI」はどのようにして生まれましたか?

WATARU:このバンドで作る作曲パターンは2通りあって、ISSEIの弾き語りなどををベースに組み立てたギターとボーカルのラインになっているものがひとつ。自分がGarageBandである程度作って、それをバンドのアレンジに変えていくのがふたつ目。「DENGEKI」に関しては後者で、ISSEIにギターをかっこよくしてもらいました。わりと秒でできたというか。

ISSEI:うん、結構スピード感を持ってね。

WATARU:何日もかかったわけではないので、早すぎて記憶がないくらいです(笑)。でも、ガレージロックな曲を出したいなと思っていたので、UKなガレージの香りがありつつ、R&Bの風味を足したり。あ、そういえば、とあるオーケストラ公演を観にいって影響を受けました。でも、セトリ的には「スペイン」とかやってた。

ISSEI:チック・コリアとかね。

WATARU:確か、東京国際フォーラムに観に行ったんです。結構渋めのイベントだったんですけど、そこで「これをNapeでやりたいな」と思ったんです。いろいろごちゃごちゃに混ぜて、歌とギターで一貫性があるように作りました。最後はR&Bっぽいことをしたかったので、そんなパートを作ってみたり。その時は、フランク・オーシャンをすごく聴いていた時期でしたね、てんこ盛りにしています。

Nape - DENGEKI (Official Lyric Video)

――それもNapeの軸があるからこそですね。

WATARU:そうですね。声とギターで1本の線を作れば、あとは何をしてもいいと思っているので。

――レコーディングはいかがでしたか?

ISSEI:シャッフルの難しさはあるんですけど、やっていてすごく楽しい曲なんですよね。ベースもギターも頭を振りながらジャカジャカやって、みたいな。それがすごく爽快感があって、スッキリする、スカッとするみたいな感じで、レコーディングが楽しかった記憶があります。

――ライブでやってみて、手応えはどうですか?

WATARU:やっぱりライブ映えするなと、狙い通りでした。サビも勢いがあってウケがいい。今まで早いシャッフルの曲は持っていなかったので。最後のゆったりとしたパートも、ライブアレンジを入れながら緩急をつけて聴かせているので、いい反応をもらえていると思います。

ISSEI:全編、聴きごたえが途切れない曲になったなと。

――「THE MONSTER」は、どんなきっかけから?

WATARU:これもガレージロックの原点っぽい感じの曲をやりたいなと思って、当時ジミ・ヘンドリックスを聴いていた影響が出ているかなと思います。でも、R&B的な静かなパートも欲しいなと思って、それを自分とISSEIで発展させてガッチャンコさせました。歌詞の内容的にも「殻に閉じこもっている自分をぶち破る」みたいなコンセプトがあったので、静かなところは美しく丁寧に、うるさいところはとことんうるさくしたいなって。

ISSEI:特にライブでやっていて思うんですけど、前半の静かなHIPHOPっぽいパートからハードに破壊的なサウンドにいく心境の変化というか……ガラッとサウンドが変わるので、本当に自分がハルクになっちゃうんじゃないかみたいな心の持ちようでないとついていけないっていう。それくらいの展開の大きさ、ダイナミクスがある曲ですね。レコーディングの時も、特に静かなパートは音作りにこだわりました。

WATARU:歌詞の意味以上に、音像としてブーストされて迫ってくる感じを表現できたかなと思っています。

Nape - THE MONSTER (Official Music Video)

――そして、3月25日には「OIKAZE」をリリースされました。Napeの今の要素を3曲で表現したというか。

ISSEI:たしかに「DENGEKI」、「THE MONSTER」ときての「OIKAZE」は、すごくNapeらしいなと思います。

WATARU:親にも聴いてもらったんですけど、「DENGEKI」、「THE MONSTER」はダークでラウドめな曲だったのに、「OIKAZE」は疾走感があって、爽やかで明るい曲になっているので「音楽性が違いすぎて風邪ひくわ」って言われました(笑)。

――Napeとしてはポップでありつつ、新境地を感じさせる1曲ですよね。

WATARU:やりたかった路線ではあるんです。今までなぜか曲として出ていなかっただけで、デモ段階では何曲かあったので、いつかやりたいなと思っていました。ようやく、万全の状態で出せるタイミングがきたのかもしれません。3カ月連続リリースの集大成としてもいい曲ですし、やっぱり明るい曲も好きなんですよ。 “ポップさ”みたいなところは、Napeの作っていきたい曲、方向性としてはあるので。聴いた時の爽快感もあるので、「OIKAZE」は今後Napeの“コア”になっていくかもしれません。

Nape(撮影=秋倉康介)

目指すは「フェス番長」ーー今後の展望を語る

――ビジョンが明確ですね。Napeとしての音楽活動の夢や野望は、よく話し合いますか?

WATARU:デカすぎることから小さいことまで、たくさん話しています。一番デカいところでいくと……言ったら恥ずかしいところまで行きそうですけど、それこそこのバンドで東京ドームとか、でかい会場で演奏できる曲を出している手ごたえがあるので、あとは進んでいくだけだなって。

ISSEI:スタジアムを鳴らしていく、みたいなイメージがあるんですよ。大きいフェスとかでも達成したいよね。

WATARU:フェス番長になりたいというか。ライブをやっていて、ノリのいい人たちがお酒を呑んでみんながダンシングしているのが大事で。それこそ、フェスの中でも一番暑苦しくて、爽快感があって、感動もしてっていう、そんな替えが利かないバンドになっていきたいなって思っています。

――次なるアクションとしては、6月に2マンライブが決まりましたね。

WATARU:はい! 6月21日に、東京・渋谷LUSHで2マンライブをやります。2マンなので持ち時間も長めに、Napeとしてコンセプチュアルなライブをやりたいなと思ってます。今はそこに向けて、いろいろと仕込んでいるところです。

ISSEI:今年は2マンをきっかけに、その次のワンマンへと繋げていきたい。Napeのキャリアもスケール感も、さらにグレードアップしていきたいですね。

■リリース情報
「DENGEKI 」
2026年1月28日リリース
配信リンク:https://orcd.co/dengeki

「THE MONSTER」
2026年2月18日リリース
配信リンク:https://orcd.co/themonster

「OIKAZE」
2026年3月25日リリース
配信リンク:https://orcd.co/oikaze

■ライブ情報
『Nape presents TWO MAN LIVE『RASEN』』
日程:2026年6月21日(日)
会場:Shibuya LUSH
時間:OPEN & START 17:30
出演:Nape ...and more
料金:一般 ¥3,500+1D/学割 ¥2,000+1D

■関連リンク
HP:https://nape.bitfan.id
YouTube:https://www.youtube.com/@thisisnape
Instagram:https://www.instagram.com/thisisnape/
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