AKB48 倉野尾成美が赤裸々告白 現役がOGメンバー参加に抱いた複雑な感情、「ここで負けたら終わる」20周年の悔しさ

「悔しい」という発言に込められた意思表示

――今日も何度も口にされていますが、当日のステージ上や新年のX(旧Twitter/※1)でも、はっきりと「悔しい」と言葉にしていたことが印象的でした。ある意味、お祭りである20周年イヤーに水を差してしまうかもしれない言葉じゃないですか。すごく勇気の必要な発言だったと思います。
倉野尾:夏頃からずっと「悔しい」という気持ちを抱えながら、この20周年イヤーを過ごしていたので、しっかりと言葉にしたほうがいいなと思っていて。私たち現役メンバーは先輩たちに「どうぞどうぞ」と譲っているわけではない――そういう意思表示というか。この気持ちは、表に出さないと伝わらない部分なのかなと思っていたので、「絶対にはっきり言おう」という覚悟のもとで最終公演のステージに立っていました。
――ファンの方へのメッセージであるのはもちろん、現役メンバーを鼓舞するような印象も受けました。
倉野尾:20周年イヤーをお祭りとして楽しむだけで終わってはいけないという意識はあって。現役が「悔しい」という気持ちで20周年イヤーを過ごしていたということは、はっきり伝えておきたかったんです。ファンの方も「気持ちが聞けて嬉しかった」と反応してくれたので、今でも「言ってよかったな」と思っています。
――20周年イヤーを終えて、新しいファンの方が増えた実感はありますか?
倉野尾:ものすごくあります。SNSのフォロワーが増えたりとか、握手会でも「出戻りです」という方がたくさんいらっしゃったり(笑)。たぶん、全メンバーが反響を感じていると思います。本当に大きな1年間だったんだな、って。
――今、AKB48は東京ドーム公演を目標として掲げていて。これも倉野尾さんの口から伝えられたものでした。
倉野尾:『ここからだ』公演の初日に発表しました。私が総監督に就任してから1年半くらい、実は大きな目標をはっきり言わずにやっていて。気持ち的に「まだ言えない」という想いがあったんです。でも、新劇場公演に向けて準備を進めていくなかで、「やっぱり言うべきだ」という気持ちが芽生えてきました。目標を掲げないとどこに向かっていったらいいのか、みんなわからなくなるよな、って。本当に大変な目標だということは理解しているので、口にするのは正直怖かったです。だけど、口に出さないと“流れ”って生まれてこないと思うんです。この20周年イヤーを通して、叶えたい目標だということを再認識しました。
――今のアイドルシーン/音楽シーンのなかで、AKB48の立ち位置をどのように捉えていますか?
倉野尾:「AKB48はAKB48だな」と思う瞬間がここ最近はすごくあって。TikTokでバズる流行の音楽ってあるじゃないですか。でも、AKB48はそこにいかなくてもいいと思っていて。私はこれまでAKB48の詞や曲が純粋に好きだから活動をしてきたし、“らしさ”を崩さないことが大事だと実感してるんです。自分たちが信じる「これがAKB48だ」っていうものを大切にして、まわりに流されない“アイドルシーンの王道”でいたいなと今はすごく思います。
――今のAKB48の魅力って、どんなところだと思いますか?
倉野尾:今のAKB48には、真面目な子が多いんです。もちろん個性は豊かなんですけど、そのベースには真面目さがある。グループの雰囲気がすごくいい状態ですし、総監督としては本当にやりやすくて。みんな仲が良くて一丸となっている。チーム制がなくなったことで生まれたワンチーム感が、今のAKB48の魅力だと思います。
――21年目のスタートとなるシングル『名残り桜』も発売されました。
倉野尾:表題曲の「名残り桜」は、まさに王道のAKB48ソングになっています。秋元(康)さんが20周年イヤーが終わってから作詞をしたのかはわからないんですけど、〈青春はあっという間に散る〉という歌詞とか、まさにAKB48を表現しているように感じて。武道館最終日に、OGメンバーも含めた184人で「桜の花びらたち」を歌った光景を観たときに、一人ひとりが桜の花びらに見えて――そういう景色から〈名残り桜 泣けて来る〉っていう歌詞ができたのかなとか、〈名残り惜しい 葉桜よ〉は卒業生のことなのかなとか思いました。
――確かにAKB48という存在や武道館公演での光景と、すごくリンクする歌詞になっていますね。
倉野尾:〈十字路で別れて 未来を上書きしよう〉という歌詞があって。武道館での3公演は、アンコールの最後に私とたかみなさんが会話をして同じ方向に歩いて行って終わる流れだったんですが、最終公演だけ別々の方向に歩いて退場したんです。これがまさに〈十字路〉みたいで。またひとつ名曲が生まれたと思っています。
――4月には『AKB48 春コンサート 2026「私たちだけじゃダメですか?」』が控えています。
倉野尾:コンサートタイトルも、強気なメッセージだと捉えています。ファンの方に「そんなことない!」って思ってもらえる内容にしたいですね。21年目最初のコンサートなので、ここからのAKB48にワクワクしてもらえるように、しっかりと成功させたいです。
※1:https://x.com/Kuranoo_Narumi_/status/2006454759809765761
■リリース情報
67thシングル『名残り桜』
発売中
配信リンク:https://lnk.to/AKB48_ns_se
<収録内容>
・通常盤
M-1 名残り桜
M-2 初恋に似てる
M-3 思い出スクロール
M-4 名残り桜(Instrumental)
M-5 初恋に似てる(Instrumental)
M-6 思い出スクロール(Instrumental)
・初回限定盤 TYPE-A
M-1 名残り桜
M-2 向かい風
M-3 セシル
M-4 名残り桜(Instrumental)
M-5 向かい風(Instrumental)
M-6 セシル(Instrumental)
Blu-ray:『リクエストアワー セットリストベスト20』より
「#好きなんだ」「抑えきれない衝動」「アイドルだよ、人生は…」「スマホ、見てる場合じゃない」「意思の大木」「Oh my pumpkin!」
・初回限定盤 TYPE-B
M-1 名残り桜
M-2 向かい風
M-3 単!サイ!ボーグ
M-4 名残り桜(Instrumental)
M-5 向かい風(Instrumental)
M-6 単!サイ!ボーグ(Instrumental)
Blu-ray:『20 周年記念コンサートPart 1・2』『PARTY が始まるよ ツアーファイナルPart 1・2』より
「ひこうき雲」「Pioneer」「根も葉も Rumor」「夕陽を見ているか?」「AKB フェスティバル」「Overtake」
・初回限定盤 TYPE-C
M-1 名残り桜
M-2 向かい風
M-3 Up the stairs
M-4 名残り桜(Instrumental)
M-5 向かい風(Instrumental)
M-6 Up the stairs(Instrumental)
Blu-ray:『20 周年記念コンサートPart 3』より
「少女たちよ」「ヘビーローテーション」「10年桜」「桜の花びらたち」「緞帳を上げてくれ!」「ここからだ」
■公演情報
『AKB48 春コンサート 2026「私たちだけじゃダメですか?」』
会場:国立代々木競技場 第一体育館
特設サイト:https://www.akb48.co.jp/lp/next-seishun/
向井地美音卒業コンサート ~私の夢は、AKB48~
2026年4月3日(金)開場17:00/開演18:00
「私たちだけじゃダメですか?」Part1:Again
2026年4月4日(土)開場17:00/開演18:00
「私たちだけじゃダメですか?」Part2:Kokokara
2026年4月5日(日)開場11:00/開演12:00
「私たちだけじゃダメですか?」Part3:Beyond
2026年4月5日(日)開場17:00/開演18:00






















