山内惠介「幅を決めつけないで挑戦しなきゃいけない」ーー“いい未来”に向かうための歌、大きな舞台を目指し続ける決意

〈若さはとうにないけど〉(「午前4時」)を実感を持って歌えた理由
ーーカップリング曲についても聞かせてください。「午前4時」(作詞:桜木紫乃、作曲:伊秩弘将、編曲:清水信之)。人生の岐路に立ち、もう一度立ち上がろうとする姿を描いたバラードナンバーです。
山内:〈夢だけ食べていられた/若さはとうにないけど〉という歌詞があるんですが、最初はちょっとイヤだったんですよ。「まだそんな年じゃないよ」と思ったんですけど(笑)、よくよく考えてみると「そうか、こういうことを歌える年頃になったんだな」と。20代、30代でこの歌詞を歌ったとしたら、説得力に欠けたんじゃないかなって。実際、少しずつ年齢を感じることも増えてるんですよ。固有名詞がなかなかパッと出てこなかったり、何にもないところで躓きそうになったり(笑)。そういう経験をすることで、気づいたこともいろいろとあって。僕のコンサートにはお足が悪い方もいらっしゃるんですが、その大変さが少しわかるようになったり。幸せなこと、楽しいことはもちろん嬉しいですけど、実際はそうじゃないことのほうが多いと思うので。僕の場合はそういったすべての経験が歌の糧になるんです。
ーーなるほど。
山内:その究極はおそらく、親が亡くなることなのかなって。ただ、そうやって「いつかは母親がいなくなるときがくる。そのとき、どんな歌が歌えるかが正念場だな」と思っていたんですけど、それはあくまで想像に過ぎなくて。今年になって「これからも大変なことが起きる」という覚悟ができたんですよね。人生に無駄なことはないし、経験を活かさないといけないなって。イヤなことがあっても、自分の捉え方次第で次に活かすことができる。なので〈夢だけ食べていられた/若さはとうにないけど〉も実感を持って歌えるようになりました。

ーー「夢の果て」(作詞:松井五郎、作曲・編曲:村松崇継)はピアノを中心にしたロックサウンドの楽曲。歌詞のテーマは“究極の逃避行”だとか。
山内:色っぽいですよね。「夢の果て」をいただいたことで、艶や色気みたいなものがないと成立しない歌があるんだなって、改めて気づかされました。特にこういう官能的な世界に誘うには、色香が必要ですからね。最近は草食系の方も多いみたいですけど、「肉食系で何が悪い!」みたいな(笑)。
ーー「恋愛はコスパが良くない」という考えもあるみたいですね。
山内:「夢の果て」でも〈二人だけでいい〉と歌ってますけど、本当に好きであれば、一緒にいるだけで十分に幸せだと思うんですよ。お金をかけなくても楽しめるはずだし、高級志向だけが恋愛ではないので。〈二人だけでいい〉と思える人に出会えるかどうか、ですよね。

「どんな歌を歌っているのかをちゃんと知ってもらいたい」
ーーそして「陽炎」(作詞・作曲・編曲:イクマあきら)は、燃えるような愛を歌い上げたアップテンポのナンバー。コンサートでも盛り上がりそうですね。
山内:キャッチーですよね。この曲は山内惠介版の「真赤な太陽」(美空ひばり)と捉えていて。懐かしさがあるメロディラインだし、歌っていても盛り上がりますね。最後のほうで「Oh, yeah!」なんて歌ってて。
ーーあれはアドリブなんですか?
山内:いえ、デモのなかに入っていました。この曲を作ってくださったイクマあきらさんはご自身もシンガーソングライターで歌っていらっしゃいますが、とてもお上手なんです。〈君を振り向かせる 侠花〉という歌詞があるんですけど、〈侠花〉にコブシを入れて、山内惠介のハンコを押させていただいて。どうやって自分の色に染め上げるかが大事ですからね。
ーーコブシで自分の色をつける、と。
山内:そうですね。ワンちゃんのマーキングじゃないですけど(笑)、自分の匂いを楽曲に残すと言いますか。そう言えば僕、昔は香水をつけてたんですよ。でも、あるときにパタッと使わなくなっちゃって、全部人に差し上げたんです。香水じゃなくて、自分のフェロモンで勝負しなきゃなって思ったのかもしれないですね。

ーーシングル『この世は祭り』から始まる2026年はどんな1年になりそうですか?
山内:「この世は祭り」について言えば、少しでもいい世の中、いい未来に向かっていくための“旗”だなと思っています。「そういう歌を歌っていきなさい」と松井先生に言われてるんじゃないかなって。いつもCDを手に取ってくださる皆さんに甘えることなく、もっとがんばっていかないと。誤解を恐れずに言うと、もっともっと有名になりたいんですよ。
ーー十分、有名だと思いますが……。
山内:もちろん知ってくださる方はたくさんいてくれるんですけど、「あまりよく知らない」という方も多いと思うんですよ。どんな歌を歌っているのかをちゃんと知ってもらいたいですし、そのためにはいろんな場所に飛び出していかないと。そんなふうに思い始めたのも今年からなんです。僕は有名人、芸能人になりたくてこの世界に入ったわけではなくて、純粋に演歌歌手になりたかったんですよ。皆さんのおかげでデビュー25周年を迎えることができて、この先はもっと大きな場所を目指さないといけないなと。現状に満足することなく、まだまだ伸びしろがあると信じてがんばっていきたいと思ってます。
◾️作品情報
山内惠介『この世は祭り』
2月25日(水)発売
配信:https://bio.to/KonoyowaMatsuri
・4時盤(CD:VICL-37807)¥1,500(税込)
1. この世は祭り 作詩:松井五郎 作曲・編曲:村松崇継
2. 午前4時 作詩:桜木紫乃 作曲:伊秩弘将 編曲:清水信之
3. この世は祭り〜オリジナルカラオケ〜
4. この世は祭り〜インストゥルメンタル〜
5. 午前4時〜オリジナルカラオケ〜
・夢盤(CD:VICL-37808)¥1,500(税込)
1. この世は祭り 作詩:松井五郎 作曲・編曲:村松崇継
2. 夢の果て 作詩:松井五郎 作曲・編曲:村松崇継
3. この世は祭り〜オリジナルカラオケ〜
4. この世は祭り〜インストゥルメンタル〜
5. 夢の果て〜オリジナルカラオケ〜
・陽炎盤(CD:VICL-37809)¥1,500(税込)
1. この世は祭り 作詩:松井五郎 作曲・編曲:村松崇継
2. 陽炎 作詩・作曲・編曲:イクマあきら
3. この世は祭り〜オリジナルカラオケ〜
4. この世は祭り〜インストゥルメンタル〜
5. 陽炎〜オリジナルカラオケ〜
・唄盤(CD+DVD:VIZL-2505)¥2,000(税込)
[CD]
1.この世は祭り 作詩:松井五郎 作曲・編曲:村松崇継
2.この世は祭り〜オリジナルカラオケ〜
3.この世は祭り〜女性用オリジナルカラオケ〜
[DVD]
1.この世は祭り ミュージックビデオ
2.この世は祭り 男性用カラオケミュージックビデオ
3.この世は祭り 女性用カラオケミュージックビデオ
◾️イベント情報
『この世は祭り』リリースイベント
2月26日(木)14:00 プライムツリー赤池1F プライムホール(愛知県日進市)
2月28日(土)13:00 阪急西宮ガーデンズ 本館4階スカイガーデン・木の葉のステージ(兵庫県西宮市)





















