UNFAIR RULE、満員のCLUB QUATTROが揺れた熱狂の夜 全国ツアー発表とサプライズが彩る“総決算”の記録

UNFAIR RULE “ひびのかけら” tourレポ

 UNFAIR RULEのワンマンライブツアー『UNFAIR RULE “ひびのかけら” tour』のファイナル公演が、1月28日に東京・渋谷CLUB QUATTROで開催された。2月8日に追加公演を控えるものの、昨年11月リリースの配信EP『ひびのかけら』を携えた本ツアーは一旦ここでひと区切り。サプライズ演出なども飛び出し、ツアーの終幕にふさわしい総決算のような充実の内容でファンを熱狂させた。

「誰かの彼女になっても」で幕開けーーむき出しの言葉と強靭なグルーヴの猛進

 都内としては比較的厳しい冷え込みとなったこの日の渋谷には、平日のど真ん中にもかかわらず開演前から多くのファンが詰めかけ、外界とは一線を画する異様な熱気がフロアを満たした。定刻を迎える頃には身動きが取れないほどのすし詰め状態となり、満員のオーディエンスが一様に落ち着かない様子でそわそわと期待感を募らせる中、ふいに場内が暗転。場内に唱歌「にじ」が響きわたり、その牧歌的なノスタルジックサウンドに乗せて虹色の照明とともに山本珠羽(Vo/Gt)、悠瑞奈(Ba/Cho)、杉田崇(Dr/Cho)の3人がステージに姿を現すと、会場は歓喜の拍手と声援でこれを迎え入れた。

山本珠羽(Vo/Gt)
山本珠羽(Vo/Gt)
悠瑞奈(Ba/Cho)
悠瑞奈(Ba/Cho)
杉田崇(Dr/Cho)
杉田崇(Dr/Cho)

 3人は楽しそうにフロアを見渡し、笑顔で手を振りながら位置につくと、山本のテレキャスターシンラインがフィードバックを咆哮。すかさず杉田と悠瑞奈がこれに追従し、3人の放つ音塊が会場を丸ごと飲み込むやいなや、「始めまーす!」の宣言に続いて、〈簡単に辞めれるようなその場しのぎの恋なら〉と山本の痛切なハスキーボイスが轟き始める。直情的なコードストロークとともに冒頭パートを歌い終えるとリズムセクションが加わり、彼女たちのシグネチャーサウンドといってもさほど過言ではないオクターブ奏法を駆使した疾走するイントロが、オーディエンスの感情を一気に爆発させた。

 こうして「誰かの彼女になっても」で幕を開けたステージは、とどまることを知らず次々に繰り出されるパンキッシュなアッパーチューンで絶え間なく熱量を上昇させていく。山本は数曲ごとにシンラインとジャズマスターを持ち替えながら、パワーコードやアルペジオ、ダブルストップにオクターブカッティングを交えてエモーショナルかつ丁寧に楽曲のメッセージを届け、悠瑞奈の心地よく暴れるパンチーなベースラインと杉田の生み出すクールかつアグレッシブなビートがそれを天井知らずに増幅。オーディエンスはその強靭なグルーヴに呼応して拳と叫声を上げ、体を激しく揺らし、時にシンガロングを巻き起こし、クラウドサーフを連発させた。

 ライブ中盤では「曖昧」や「口癖」などのミディアムチューンも交えながら、瑞々しくも鋭いガレージサウンドとむき出しの言葉を突き刺していくUNFAIR RULE。メランコリックながらもアグレッシブなアッパーチューン「耳鳴り」や、トリッキーなオルタナティブ曲「言葉に恋する君が」などによって次第にギアが上げられていき、やがてステージは「気づいてほしい」に端を発するラストスパートへ。「内緒」では悠瑞奈から「歌って!」とお客さんへの呼びかけがあり、盛大なシンガロングが発生するひと幕も見られた。

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