“JO1×和”が生み出す魅力 『HOT JAPAN with JO1』『5th Anniversary ~祭り~』に見る世界に届くパフォーマンス
JO1が、『HOT JAPAN with JO1』の第6弾として「Handz In My Pocket × KANAZAWA」のSpectacle Videoを公開した。『HOT JAPAN with JO1』とは、日本の熱い“人”や“場所”、“文化”を発掘して、世界中に発信するプロジェクト。 日本から世界を目指す熱い志を持つグローバルボーイズグループ・JO1を中心に、企業や自治体、人々が一体となってさまざまなコンテンツを公開している。第6弾となった今回は、石川県金沢を舞台に和風なアレンジを施した「Handz In My Pocket」を披露。JO1はこれまでにも、和風にアレンジした楽曲をパフォーマンスしたり、和の要素を取り入れたイベントを開催したりしてきた。そこで本稿では、これらの活動を振り返り、“JO1×和”が生み出す魅力を探っていく。
和太鼓の斬新なアレンジを加えた「Handz In My Pocket × KANAZAWA」
「Handz In My Pocket」は、10月22日にリリースされた10thシングルのタイトル曲。ポケットという外側からは見えない内に秘めた自信やポテンシャルをテーマに、JO1の音楽的な進化と挑戦心を表現している。「Handz In My Pocket × KANAZAWA」のSpectacle Videoでは、着物の要素を取り入れた衣装でパフォーマンス。金沢を舞台に、鼓門やひがし茶屋街といったHOTなスポットとの融合を見事に作り出した。楽曲は和風にアレンジされ、Spectacle Videoの25秒から始まるBメロでは太鼓や箏のような音が聴こえてくる。最大の見どころは、2分18秒から始まるダンスブレイクだ。佐藤景瑚をセンターに三角形のフォーメーションで踊るJO1の周りには、彼らを囲うように四方に和太鼓を叩く人々が配置されている。これらの和太鼓が奏でる太い重低音がアクセントとなり、より力強さが増しているように感じられるのだ。と思いきや、続く〈We go,/We go, we Go to the TOP,〉から始まるクライマックスには箏の音色が響き、どこか軽やかさやしなやかさも感じられる。和風アレンジにより、楽曲の見え方や感じ方が変わる印象的なパフォーマンスとなった。
満開の桜と世界文化遺産の姫路城をバックにパフォーマンス
2022年に配信リリースされた「ALL HOURS」は、YSL BEAUTY「ALL HOURS LIQUID」(オールアワーズ リキッド)のCMテーマソング。スタイリッシュで落ち着いた雰囲気が特徴で、“自分の限界を乗り越えて、前向きに人生を切り開いていく”メッセージが込められている。JO1にとって初となる全編英語詞の本楽曲を、『HOT JAPAN with JO1』の第3弾ではなんと和風にアレンジ。世界文化遺産である兵庫県の姫路城をバックに、パフォーマンスを世界に発信した。見どころは、1分49秒から始まる夜桜のシーン。1年でたった数日しかない満開の時期に撮影されており、照明も相まって楽曲に華やかさをプラスしている。さらに、2分44秒からは桜吹雪が舞い始め、そこから繰り出されるフロアダンスは見事。メンバーが手や足を動かすと桜の花びらもふわりと揺れ、まさに日本の文化とJO1のパフォーマンスが融合していると感じられる。一見難しいと思われる全編英語詞と和風アレンジのコラボレーションだが、JO1は美しく表現。JO1の華やかさ、儚さを映し出した作品となった。
自身のイベントでも“和”との相性の良さを発揮
JO1は楽曲だけでなく、和を感じられるイベントも開催している。10月18日、19日に行われたデビュー5周年を記念したスペシャルイベント『JO1 5th Anniversary 〜祭り〜』では、その名のごとく“お祭り”をテーマに掲げた。東京・海の森水上競技場に特設会場を設置し、キッチンカーでメンバーと各店舗のスペシャルコラボメニューを販売したり、景品がプレゼントされる縁日を開催したりなど、普段のライブでは体験できない特別なスペースを用意。グッズも和テイストが満載で、竹うちわや風鈴、ミニ提灯キーホルダーなど、普段のライブグッズとは違った雰囲気のものとなった。ライブでは、日本の伝統文化である花火と楽曲をシンクロさせた見事なコラボレーションを披露し、YouTubeに公開されている「Handz In My Pocket」の映像からはダイナミックさが感じられる。また、このイベントで初披露となった「ハッピー・ジャムジャム(JO1 ver.)」は浴衣で歌唱。メンバーはそれぞれ思い思いにグッズを身につけ、笑顔いっぱいにパフォーマンスした。
これまでの和のパフォーマンスを振り返ると、“JO1×和”が生み出す魅力は、枠に収まらないことだと感じる。また、グローバルボーイズグループとして世界展開をし続けているJO1にとって、和との融合は世界で戦う武器にもなるのではないだろうか。今後はどのようなアレンジが生まれるのか、楽しみに待ちたい。