ExWHYZ maho&mikina、ライブ三昧の日々がもたらす充実感 試行錯誤と発見を繰り返した2025年を振り返る
ExWHYZが2ndシングル『DON'T CRY / リグレット』をリリースした。同作は、どんぐりずとMONDO GROSSOによるDONGROSSOが楽曲提供した「DON'T CRY」、メンバーのmayuがZineeと共作で作詞した「リグレット」を収録した両A面シングル。刹那的でありながらもエモーショナル。楽曲のベクトルは対極的だが、ExWHYZのダンスミュージックでしか味わうことができない躍動感に溢れた楽曲に仕上がっている。
ExWHYZは2024年11月にmayuが復帰し、2025年はライブ三昧の日々を4人で駆け抜け、各地のマスター(ファン呼称)と熱いコミュニケーションを交わしてきた。そんな彼女たちの現在進行形の充実感と前へ進もうとする強い意志の一端を、mahoとmikinaの言葉から感じてもらえたら幸いだ。(編集部)【最終ページに読者プレゼント&コメント動画あり】
ExWHYZの輪がもっと拡がっていったらーー最新ツアー『Wide Open』の手応え
ーー9月から始まった『ExWHYZ TOUR 2025 ‘Wide Open’』も終盤に差し掛かっています。
maho:今年は各地を回る長いツアーを2本やらせてもらっています。1本目の『ExWHYZ TOUR 2025 '(unfinished) odds and ends’』ではライブハウスで熱を高めていって、3周年の記念ライブ『ExWHYZ 3rd Anniversary Special Live ‘Our Step→Future』の開催がありました。ExWHYZの輪がもっと拡がっていったらいいなという思いで、タイトルも『‘Wide Open’』と付けたツアーなので、1本目から継続してどうやったら輪が拡がっていくのかを試行錯誤している感じではあります。
mikina:拡げていこうという意味から、いつもの価格とは違う新参者チケットを販売したこともあって、新しい人たちが必ず会場にいてくれています。いつも熱量を高めて来てくれてる人たちとはまた別次元の人たちの目線を想像することは私たちにとっても気づきが多くて、実際に経験しないと想像力は養われないので、いい機会だなと思ってライブを進めています。
ーーある程度年月が経ったりすると新規のファンが入りづらいこともあるので、迎えられることは新参者にとっては嬉しいですよね。
mikina:拡げ方は何度試行錯誤しても難しい部分ではあるので、分かりやすく来られるようにできたのは大きかったかなと思います。
ーーマスター(ファンの呼称)のみなさんも、新参者を迎える空気感というのはあるんですか?
maho:かなりあると思います。マスターはウェルカムな感じで、いつも一緒になって輪を拡げたいと思ってくれているのを感じるのでありがたいです。『‘Wide Open’』ツアーには、MCのお決まりの流れがあるんです。yu-kiちゃんが「初めましての人?」って聞いたら、新参者には「はーい!」って言ってもらって。それにマスターが「ようこそ!」って歓迎するので、新参者は「ありがとう!」って返す、そういうお決まりがあるんです。「ようこそ」と「ありがとう」のやりとりをいつも温かくやれています(笑)。
ーー微笑ましい現場ですね(笑)。新参者はどのくらい来ているんですか?
mikina:場所にもよるんですけど、多いところでは100人が来た時もあって。
ーーえー!
mikina:数字にするとびっくりしますよね。全くライブに来たことがない人が100人いるのはすごいなと思います。逆に、いつも来てくれる人の熱量が高くて、新参者が少ない時ももちろんあります。
ーーツアー途中の11月19日には、ちょうど1年前のmayuさんの復帰公演がYouTubeで再放送されていました。お2人もコメントで参加されていましたが、改めて映像を観て感じるものはありましたか?
mikina:あの日、mayuちゃんが復帰することは事前には言ってなかったので、何が起こるか分からない中でも、お客さんがちゃんとライブに向き合おうとしてくれたのが伝わりましたし、mayuちゃんが復帰すると分かった瞬間の沸き起こる熱量を感じました。今までは余計な心配というか、応援するにあたって自分たちが支えなきゃみたいな気持ちがやっぱりあったんだなと思って。あの日、みんなの希望が見えたなと、映像を観て改めて思いました。
maho:私、目キマリまくってましたね、バッキバキだなと思って(笑)。ちゃんとこの先やっていけるよっていうのを伝えなきゃという思いが強かったんだと思うんですけど。今振り返ってみたら、ここから続いていく先を楽しみにしてもらわなきゃという思いが強くありました。
ーー2ndシングルについても聞かせてください。「DON’T CRY」はすでにツアーでも披露されていますよね。
maho:この曲が持つパワーはすごいです。ライブのアンコールでやってるのもあって、みんなが歌ってくれたり、この曲自体の持つパワーがすごいなという。初めて聴けるのを楽しみにしてくださる方もいるので、純粋にまだ1回目を楽しんでくれている感覚を、私自身もこのツアーで楽しんでいるところがあります。
mikina:ライブで2回目以降の人たちはだんだん開放的になって、「ここ、歌ってもいいんだ。ここ、手叩いてもいいんだ」みたいなところが増えているのも嬉しいです。みんな基本的に真面目な人たちだと思うので、もっと好きにやりやすいようにやってくれたらいいなと思いますね。
ーーYouTubeで公開されているMVは、100万回再生を超えています。そういったところでも、何度も聴きたくなる中毒性があることを感じます。
mikina:すごい曲ですよね。ちゃんと深みがあるじゃないですか。冷静になって聴いたら、もっといいところが見つけられるかもしれないと思えるぐらい、こんなにハッピーなのに手を抜いていない感じがいいなと思ってます。