SUPER BEAVERは伸びやかに飛翔し続けるーー『Acoustic Album 1』に刻んだ“産み直す”挑戦と進化の証明
“今”のSUPER BEAVERとしての在り方、揺るがぬ基準点を示した2025年
これまでもそうだったが、2025年のSUPER BEAVERは、ライブにおいても楽曲においても、自分たちが誰に支えられ、誰に向けて歌っているのか、今歌うべきこととは何なのか、今鳴らすべき音とは、今やるべきライブとは……そんなテーマにより自覚的に立ち向かいながら、一つひとつの活動を進めてきたように見える。『現場至上主義』にしろ代々木でのフリーライブにしろ、「まなざし」にしろ「主人公」にしろ、すべてがさまざまな形でSUPER BEAVERが求められる中で、自分たち自身を俯瞰し、相対化するような機会として働いてきたように思えるのだ。逆に言えば、そうした視点で「SUPER BEAVERとは何か」を解像度高く見定めることができたからこそ、今回のアコースティックアルバムのような挑戦にも自然に挑めたとも言える。
最近で言えば、渋谷龍太(Vo)の映画初出演(内田英治監督『ナイトフラワー』)もそうだ。渋谷は「バンドマンだから」という理由で、これまでいくつもあった俳優としてのオファーを断ってきたという。だが、SUPER BEAVERとして歴史を重ねる中で、あえてバンドの枠の外に出ることで得られるものもあると感じて今回の出演を決断したそうだ。これは推測だが、SUPER BEAVERという“基準点”がよりクリアになってきたからこそ、そこからはみ出すような活動が可能になったのかもしれない。
そうした2025年の活動のシンボルとなったのが、6月20日と21日に千葉・ZOZOマリンスタジアムで行われた初のスタジアム単独公演『都会のラクダSP at ZOZOマリンスタジアム』だ。あの2日間で彼らが見せたのは、河野を加えた5人でアップデートされたサウンドで万単位のオーディエンスに向き合いながら、SUPER BEAVERらしくそこにいる一人ひとりに真っ直ぐに訴えかける、とても強靭なライブだった。
これまでもライブの規模が大きくなるたびに、目の前の人々と「どう音楽をやるか」という点に挑み続けてきたSUPER BEAVERだが、ZOZOマリンスタジアムの2日目が終わる時に筆者が見たのは、さまざまな挑戦を経て、まるでライブハウスのような強度でそこに向き合えるようになった彼らの姿だった。ちょっとやそっとでは揺るがないSUPER BEAVERとしての在り方が、彼らの中にどっしりと根を下ろしていることを実感したのだ。
そんな“今”のSUPER BEAVERだからこそ、この『Acoustic Album 1』を堂々とリリースすることができた。揺るがないものが確かにあるからこそ、そこに対する確信が深まっているからこそ、より自由に、伸びやかに、SUPER BEAVERの音楽は飛翔している。このアルバムが物語っているのは、そんな彼らの現在地だ。来年初頭のアリーナツアーをもってアニバーサリーを締めくくり、彼らは初のドームツアーへと突き進んでいく。ついにここまできたか、という感慨もあるが、今の彼らが鳴らす音楽のパワーを考えれば当然の舞台だろうという気もする。いずれにしても、SUPER BEAVERらしいライブが繰り広げられることは間違いないし、それを今からとても楽しみにしている。
■リリース情報
SUPER BEAVER
『Acoustic Album 1』
12月3日(水)リリース
購入リンク:https://SUPERBEAVER.lnk.to/AcousticAlbum1
【初回生産限定盤A (CD+BD)】
SRCL-13453~13454 8,800円(税込)
・紙ジャケット仕様
<収録内容>
[CD] ※全形態共通
1.人として
2.ひたむき
3.正攻法
4.秘密
5.グラデーション
6.mob
7.美しい日
8.値千金
9.名前を呼ぶよ
10.予感
11.Q&A
12.切望
13.それでも世界が目を覚ますのなら
14.アイラヴユー
[Blu-ray]
2025.1.28 愛知県芸術劇場 大ホール
SUPER BEAVER 「アコースティックのラクダ2025 ~突然トッツゼン~」
01. ひたむき
02. グラデーション
03. 秘密
04. 正攻法
05. Q&A
06. 切望
07. 値千金
08. 予感
09. 美しい日
10. アイラヴユー
11. 涙の正体
12. それでも世界が目を覚ますのなら
13. 名前を呼ぶよ
【初回生産限定盤B (CD+DVD)】
SRCL-13455~13456 8,250円(税込)
・紙ジャケット仕様
<収録内容>
[CD] ※全形態共通
(初回生産限定盤A、通常盤と同内容)
[DVD]
2025.1.28 愛知県芸術劇場 大ホール
SUPER BEAVER 「アコースティックのラクダ2025 ~突然トッツゼン~」
(初回生産限定盤Aと同内容)
【通常盤(初回仕様) (CD)】
SRCL-13457 3,630円(税込)
・初回仕様:内容未定
<収録内容>
[CD] ※全形態共通
(初回生産限定盤A、Bと同内容)
■配信情報
SUPER BEAVER
「生きがい」
12月22日(月)配信スタート
■ライブ情報
・『都会のラクダSP at 日本武道館 ~ラクダフロムトウキョウジャパン~』
2026年3月31日(火)東京 日本武道館
2026年4月1日(水)東京 日本武道館
・『SUPER BEAVER「都会のラクダ DOME TOUR 2026」』
2026年8月1日(土)、2日(日)
会場:大阪 京セラドーム大阪
OPEN / START 15:00 / 17:00
2026年9月22日(火祝)、23日(水祝)
会場:東京 東京ドーム
OPEN / START 16:00 / 18:00
<チケット情報>
指定席:13,200円(税込)
車椅子席:13,200円(税込)
スタンド後方席:11,000円(税込)
■関連リンク
HP:https://sp.super-beaver.com/
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