EXILE NAOTO、音楽とアパレルプロデュースのリンク 『STUDIO SEVEN』を通した出会い、I’m donut?とのコラボ秘話

EXILE/三代目 J SOUL BROTHERSのEXILE NAOTO(以下、NAOTO)がクリエイティブディレクターを務める アパレルブランド『STUDIO SEVEN』。2015年FWでの始動以降、ダンスカルチャーからインスパイアされた多くのアイテムを発信し続け、今や多くのファンを獲得するブランドへと成長した。そんな『STUDIO SEVEN』が今年10周年を迎える。この10年を祝うべく、9月7日には東京・Little Darling Coffee Roastersにて『Light & sound Music party - STUDIO SEVEN 10th Anniversary Event -』を開催。会場は、25FW CAPSULE COLLECTIONや10周年を記念した生ドーナツ専門店 I’m donut?(アイムドーナツ?)とのコラボレーションアイテムが展示されていたり、DJパフォーマンスが行なわれていたり、大盛況であった。そこで直接会場に伺い、10周年についてNAOTOに話を聞いた。(高橋梓)
『STUDIO SEVEN』はアーティストの軸があってこそのスタイル

ーーまずは、『STUDIO SEVEN』が10周年を迎えた現在の心境から教えてください。
NAOTO:あっという間でしたね。こんなに長く続けさせてもらえるなんて思っていなかったので、「10年」という数字に自分でびっくりしています。最初は手探りで始めて、熱量だけで頑張って。まだ手探りではあるんですけどね(笑)。今も勉強中です。
ーー今や人気ストリートブランドとなっていますが、多くのファンを獲得できた要因はどこにあると分析されますか?
NAOTO:正直、自分ですごく手応えを感じているかというと、そんなにあるわけではないんですよね。僕はアーティストとしての活動が軸にあって、そこをしっかり頑張りながら自分たちのやるべきことやスタイルを見せていくことで、自ずと『STUDIO SEVEN』のスタイルがみんなに伝わるのかなと思いながらやってきました。それにプラスして、いろんな方に協力してもらったことは大きいかもしれませんね。頼もしい先輩たちが協力を惜しまず、支えてくれましたから。ブランドを始めるきっかけになったNIGO®さんをはじめ、本当にいろんな方がたくさんの知識を惜しみなく分け与えてくださいました。そのおかげでGUさんやZoffさんなどともコラボさせていただく機会をもらえて。『STUDIO SEVEN』を通して、アーティストだけをやっていたら見られなかった景色を見せてもらっています。
ーーそれは具体的にどんな景色なのでしょうか?
NAOTO:自分が作った洋服が全国のGUで売られている、というのはやっぱりアーティスト活動では見られないですよね。僕のことを知らない人も買ってくださっていて、より多くの人に知ってもらえるきっかけになったと思います。遠くの知らない街に行った時に、
『STUDIO SEVEN』のコラボ服を着ている人を見かけたことがあったんです。その時は
「ちゃんと届くんだな」と感じました。あとはNIGO®さんをきっかけに、様々なコラボをさせてもらって、いろんな繋がりができて。PHARRELL(WILLIAMS)など世界的アーティストにも着てもらえましたし、ファッションを通して海を飛び越えて、いろんな人と出会えたのも『STUDIO SEVEN』のおかげだと思っています。

ーーおっしゃる通り、STUDIO SEVENは海外展開をしたり、ポップアップをしたり、コラボをしたりと、いろんなことをされてきました。
NAOTO:本当に。でも1番印象に残っているのは、やっぱり1番最初に作ったアイテムかもしれません。まだ『STUDIO SEVEN』という名前はついていなかったですが、NIGO®さんと一緒にジャケットを作らせてもらいました。白いジャケットで、アーティストのChocomooさんのグラフィックが入っていて。それは僕にとってものすごく印象に残っているアイテムです。当時はほぼNIGO®さんにお任せの状態ではあったのですが(笑)、一緒に話したことが形になるという経験がすごく貴重でした。
ーーNAOTOさんは普段ステージ衣装も手掛けられていますよね。それとはまた感覚が違うのでしょうか。
NAOTO:そうですね。衣装と私服だと違うことがかなり多いです。私服じゃとても着られないようなものでもステージだと成立しちゃったりしますし、逆にすごく素敵だと思う私服でもステージだと物足りなかったりするんです。なので、衣装を作る感覚とは違いますが、もともとは衣装を手掛けるようになったことがきっかけで『STUDIO SEVEN』が始まったので、今思うと衣装に携わらせていただけたことにも感謝ですよね。
生ドーナツ専門店 I’m donut?とのコラボ経緯

ーーそして今回、生ドーナツ専門店のI'm donut?とのコラボレーションアイテムが登場します。I'm donut?とコラボをするに至った経緯を教えてください。
NAOTO:1年ちょっと前くらいに、初めて社長の平子(良太)さんとお会いしたんです。僕はI'm donut?ができる前から彼がやっていたAMAM DACOTAN(アマムダコタン)というパン屋さんがすごく好きで、通っていたんですね。なので、お会いした時にその話をして。同い年ということもあって、フィーリングが合ってよく食事に行くようになりました。普通にお酒やコーヒーを飲んで友だちのようにお話をしている中で、「SEVENのうさぎのキャラクター(Roger)かわいいよね」と平子さんが言ってくれて。あ、まさにここ(Little Darling Coffee Roasters)で言われました(笑)。その流れで「Rogerと一緒にドーナツを作れたらいいな」という話になり、コラボが決まりました。
ーー元々親交があったのですね。どのアイテムもかわいらしいですが、コンセプトを決める時はどんなことを重視して決定していったのでしょうか。
NAOTO:僕はI'm donut?のブランドの作り方、見せ方が素晴らしいと思っていたので、そこを崩さないようにしました。元々あるものを『STUDIO SEVEN』のカラーリングにしたり、平子さんが気に入ってくれたRogerを世界観に落とし込んだり。2人で話し合いながら進めていきましたね。

ーー親交があったお2人だからこそ、打ち合わせもやりやすかったのでは?
NAOTO:たしかに。結構なペースで食事に行ったり、LINEでも気軽に意見を送り合ったりしていました。むしろ形式張った打ち合わせは少ないかも。
ーー『STUDIO SEVEN』とI'm donut?のターゲット層も被っていそうですよね。
NAOTO:近いかもしれないですね。SNSのフォロワーでいうと『STUDIO SEVEN』は30 代の女性が多いんですよ。あとは、三代目 J SOUL BROTHERSを応援してくださっている方がメインなのかな。洋服もユニセックスで作っているので、女性の方々にもたくさん着てもらっています。なので、I'm donut?とのコラボが発表された時に皆さんすごく喜んでくださって、普段からI'm donut?にも行っているんだろうなというのは伝わってきました。それと、同じ中目黒でお店をやっているので、そういう繋がりがあるのも面白いのかな。と。


















