THE ALFEEにとって堂本光一は“我が子”のような存在? 運命的な繋がりから育まれた関係性

 堂本光一が9月6日放送の音楽番組『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)にて、THE ALFEEの代表曲「メリーアン」を、THE ALFEEのメンバーである高見沢俊彦(Vo/Gt)、坂崎幸之助(Vo/Gt/Per)、桜井 賢(Vo/Ba)、そしてクレイジーケンバンドの横山剣(Vo)とコラボ演奏した。

 「メリーアン」は1983年リリースの楽曲で、高見沢が映画『わが青春のマリアンヌ』(1955年)をイメージして制作したそう。確かに、歌詞は同映画の場面を連想させる描写となっているほか、楽曲の英語タイトルは「MARIE-ANNE」、一方、映画の原題表記は『Marianne de ma Jeunesse』と、類似したものになっている。情感豊かな世界観と3人のエキサイティングなパフォーマンスで、根強い人気を誇る楽曲だ。

 番組では、光一と高見沢が背中合わせで演奏するなど迫力あるステージングを見せたほか、トークパートでもTHE ALFEEと出会った当時のエピソードを賑やかに話し、息の合ったやりとりを見せた。

 そんな『MUSIC FAIR』を見てあらためて感じたことがあった。それは、THE ALFEEにとって、光一は“我が子”や“弟”のようにかわいい存在であるということだ。

堂本光一が初めて買ったギターは坂崎幸之助と同じブランド

 THE ALFEEとの共演と言えば、やはりバラエティ番組『LOVE LOVE あいしてる』(フジテレビ系)である。同番組は、堂本剛、堂本光一のKinKi Kids(現DOMOTO)による1996年スタートの冠番組。音楽をふんだんに交えた内容で、これをきっかけに2人には音楽的なデュオとしてのイメージがついていったとも言えるだろう。そこにレギュラー出演していたのが、THE ALFEEの坂崎。また、THE ALFEEとしても番組にゲスト出演した経験を持つ。

 特に筆者の印象に残っているのが、初めてアコースティックギターを購入しに行った放送回。レギュラー出演者のミュージシャン・吉田拓郎と坂崎も同行し、「良い楽器を使わないと上手くならない」「弾きやすさと音の良さが重要」などとアドバイス。それをもとに2人が選んだのが、坂崎が愛用していたブランド「VG」のアコースティックギターだった。

 番組が進んでいく中、幸せな恋愛模様をテーマにした、光一の作詞作曲によるポップソング「MY WISH」(1998年)も制作した。ロマンチックかつスウィートな表現が特徴的な曲だった。

 こういった彼らの音楽活動の背景には、坂崎が吉田と一緒に教え込んだ音楽演奏のイロハがある。坂崎にとって光一は、音楽においては“我が子”のようなもの。だからこそ、『MUSIC FAIR』での光一とTHE ALFEEの共演は、興奮と感動があったのだ。

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