&TEAM、LUNÉとの愛を確かめ合って新たなステージへ羽ばたく 韓国デビューに沸いた3周年記念ライブ

 &TEAMが、9月2日、3日にアニバーサリーイベント『&TEAM 3rd Anniversary [縁 DAY]』を神奈川・ぴあアリーナMMにて開催した。2022年のグループ結成から丸3年。毎年、LUNÉ(ファンの呼称)と大切な記念日をお祝いしてきたイベントだが、今年は彼らにとって“韓国デビュー”という大きな発表を伝える場でもあった。本稿では、9月3日夜公演の模様をレポートする。

 グループ3周年記念日となるこの日の公演は、「W.O.L.F (Win Or Lose Fight)」のパフォーマンスでスタートした。「Run Wild」の後、昨日の公演では「Burning Up (FIRE)」、昼公演は「Run」とBTSの楽曲がカバーされてきたが、本公演では「MIC Drop」を披露。9人の気合に満ちたアグレッシブなパフォーマンスに、会場は一気に熱気に包まれた。

EJ
NICHOLAS
JO

 ここからは[縁 DAY]ならではの、カバーパートの幕開けである。トップバッターは、EJ、NICHOLAS、JO、HARUA、TAKI、MAKIの6人による「What Makes You Beautiful」(One Direction)。自ら掲げるカメラで自分たちを撮影しながら、明るく和やかなステージを届けた。

HARUA
TAKI
MAKI

 メインステージ残ったMAKIは「今日の雰囲気めちゃめちゃいいですね!」と笑みを浮かべ、今度は1人で「All That Matters」(Justin Bieber)を歌唱。アコースティックギターの音色に乗せて、“君だけが重要だ”という胸が高鳴るメッセージをLUNÉへ贈った。

FUMA

 同じく胸が高鳴るメッセージを、「I LOVE YOU」(尾崎豊)を通して真っ直ぐに届けたのはFUMA。のちのMCで「僕のなかでは本当に大きなチャレンジだった」「始まる10秒前までスマホで(楽曲を)聴いていた」と語っていたが、その熱い想いが伝わってくる歌唱に心を揺さぶられたLUNÉは大勢いたはずだ。

YUMA

 YUMAは、メインステージで「You Were Beautiful」(DAY6)を披露。彼の甘く優しい歌声が、切ないロックバラードによく似合っている。この曲の歌唱が決まったのは公演直前だったとMCで明かしていたが、そうとは感じさせない心に沁みわたるステージだった。

K

 続いて、KとJOによる「Love so sweet」(嵐)。KとJOの衣装は、この曲が主題歌となったドラマのキャラクターを意識して選んだのだという。お城のような映像をバックに、「一緒に楽しもう」と伝えるようにクラップやシンガロングを煽りながら歌う2人。世界観の徹底されたステージでLUNÉの心をときめかせた。

 NICHOLASは、彼自身がファンでもあるPaul Blancoの「Summer (Feat. BE'O)」をカバー。爽やかなトラックに乗せて、ステージを左右に歩いてLUNÉとコミュニケーションを取りながら軽快に歌を届けた。

 星が舞う幻想的な映像をバックに、「スパークル」(RADWIMPS)でピュアな歌声を響かせたのはTAKI。“&TEAM とLUNÉはどこにいっても離れない”というメッセージを、この歌に込めたのだという。途中でくるっと回ったり、しゃがみこんだりと、ステージを自由に楽しむ彼の姿も印象的だった。

 EJとHARUAは、ベンチに座りながら「カブトムシ」(aiko)を歌唱。“夏”という季節、そしてLUNÉ に“真っ直ぐな愛”を伝えるために選曲したのだという。2人の歌声が曲の終盤で重なり、伸びやかに響きわたっていく。最後に2人が掲げた紙に記されていたのは、「3rd Anniversary」「ありがとう」というメッセージだった。

 さらに、K、FUMA、YUMAによるダンスメドレーへ。「Like This」(MIMS)、「Come Around Me」(Justin Bieber)を経て、「Wow」(林和希)では白シャツをはためかせながら妖艶にパフォーマンス。3人の大人の顔も垣間見えたセクシーなステージに、客席からは悲鳴にも似た歓声が飛び交っていた。

 9人の絆を試す「以心伝心ゲーム」で盛り上がった後は、再びグループの楽曲を披露していく。自身初のミリオン認定を獲得した3rdシングル表題曲「Go in Blind(月狼)」で熱気を高めると、「Feel the Pulse」「バズ恋 (BUZZ LOVE)」ではトロッコに乗ってLUNÉの近くへ。「オオカミ系男子」の後、バンドの軽やかな演奏に乗せて「Wonderful World」を明るく届けた。

 アンコールが始まると、スクリーンに結成日から今日までのグループの歩みを辿った映像が流れた。そして、映像のラストに表示されたのは「Japan to Global Next Chapter」の文字。そこに続いたのは、「KOREA DEBUT」という大きな発表だった。

 10月28日、韓国での1stミニアルバム『Back to Life』リリースをもって、&TEAMは韓国デビューを果たす。新たな一歩への決意を表現するように、ステージに再度現れた彼らが歌唱したのは、グループが誕生したオーディション番組『&AUDITION - The Howling -』のシグナルソング「The Final Countdown」だった。さらに、同じくオーディションから歌い続けてきた「Melody」でイベントを締めくくる。〈今日より明日の自分が/強くなれると信じて/それぞれの道 僕らの道/今 同じ歩幅で 走り続けよう〉という歌詞が、今の彼らの姿ともリンクする。カバーパートで披露されてきた曲たちも、愛を伝えるようなものばかりだった。今回の[縁 DAY]で9人は、3年分の感謝とともに、“これからも自分たちは繋がっている”という想いをLUNÉに届けてくれたのだろう。

 イベントの最後に、「これからも5年、10年、100年、ずっと一緒にいましょうね!」とEJが呼びかける。&TEAMとLUNÉが紡ぐ優しいメロディーは、これから先も重なり続けるはずだ。

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