m-floへのリスペクトに満ちた熱狂の5時間 tofubeats、f5veら登場の『MIDNIGHT SONIC curated by m-flo』徹底レポ

『MIDNIGHT SONIC curated by m-flo』徹底レポート

 物々しい重低音が鳴り響く「SUKIYAKI」から景気よく始まったDONGROSSOを経て、サイバーネオサウンドで雰囲気を一転させたのはN²(KYUNDESU)。ギャルスタイルのDJプレイで場を一気にカラフルに彩り、様々なイベントで共演経験のあるf5veへと繋いでいく。

DONGROSSO
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 暗転してすぐ、「f5ve!」というコールが四方八方から聞こえてくる。東京発の異次元ドリームグループ f5veが鳴らすY2Kナンバー「underground」のサウンドに、初見の観客も次々に惹き寄せられ、フロアがどんどん埋まっていく。今年5月リリースの1stアルバム『SEQUENCE 01』収録の「Magic Clock」「Sugar Free Venom feat. Kesha」「Bow Chika Wow Wow」など、新曲も余すところなく盛り込んだセットリストは、今後ニューヨークやロサンゼルス等での海外公演も決定していることからも明白であるように、国やジャンルを超えて愛されるf5veの魅力を存分に感じさせてくれるものだった。

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 そして、f5veはここで、8月29日に「Jump m-flo Remix」をリリースすることを発表。その流れで、VERBALと☆Taku Takahashiがステージに再登場し、f5veも全員サングラスをかけてm-floモードにチェンジ。ラストナンバー「UFO」では“ガチャポップ感”が増したリミックスバージョンのダンストラックにアレンジし、クラップやジャンプを煽って盛り上げた。『MIDNIGHT SONIC curated by m-flo』唯一のガールズユニットとして、国内でも唯一無二の存在感を周知させる時間となったのではないだろうか。

 真夜中の宴のトリを飾るのは、今年、SKY-HI率いるBMSGとのFlex Deal契約を結び、再始動したBANVOX。オリジナル曲「Summer」、「ポリリズム」(Perfume)、「飛行機」(Kohh)、「Get Ur Freak On (Remix) [Mixed]」(Missy Elliott)などをスムーズに繋いでいく。流石と言うべき音掴みの気持ちよさと、フロアを踊らせるDJスキルで一瞬にして観客の視線を惹き付ける姿は、彼が長く第一線で認められ続ける所以を証明しているようだった。

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 後半には、自身がトラック提供したことでも話題となっている、現在開催中のBMSGオーディション『THE LAST PIECE』の課題曲「RIGHT NOW - Team D Ver. from Audition THE LAST PIECE -」や、「WOW WAR TONIGHT (BANVOX SUMER SONC EDIT)」をセレクト。サプライズ満載のスキルフルなラインナップに、BANVOXが“curated by m-flo”の特別なステージの大トリを託された理由が詰まっていたと思う。

 5時間強に及ぶ『MIDNIGHT SONIC curated by m-flo』は、m-floによる「一本締め」で幕を閉じた。去年の『SUMMER SONIC 2024』に5年ぶりの出演が話題となったm-flo。今年は『MIDNIGHT SONIC curated by m-flo』という形で一晩中のステージをキュレーションするに至っている。情報だけ見ると急展開であるように感じるかもしれないが、今回のステージは彼らにとって『SUMMER SONIC 』という場所と彼らのグルーヴは一致していると証明するようなものになっていた。幅広いアーティストが出演し、全員が音楽を愛して、m-floへのリスペクトを感じることができる一夜になっており、25周年イヤーに突入し多彩な活動が増えてきた彼らの勢いと、ダンスミュージックの文化においてm-floが与えた強い影響を実感するような今年の『MIDNIGHT SONIC』になっていた。

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