THE YELLOW MONKEY、「Tactics」から「CAT CITY」へ――29年ぶりアニメ主題歌でも変わらぬ鋭さを放つ理由
話題を「CAT CITY」に戻そう。「Tactics」の時と違い、今回の「CAT CITY」はその個性的な歌詞からも一目瞭然、確実に『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』という作品の世界観に寄り添って制作されたことが窺える。楽曲自体はアルバム『Sparkle X』と並行して制作されたものなので、サウンドの方向性や質感は『Sparkle X』の延長線上にある、無駄を削ぎ落としたハードドライヴィングなロックチューンだ。作詞は吉井和哉(Vo/Gt)、作曲を菊地英昭(Gt/EMMA)が担当しているのも興味深いポイントで、シングル作品のタイトルトラックでEMMAが作曲を手がけるのはこれが初めてとなる。
廣瀬洋一(Ba)&菊地英二(Dr)が生み出すタイトなリズムに乗せて、EMMAが鋭いギターリフを奏でる黄金のアンサンブルは、『Sparkle X』同様ここでも健在。スリリングさを感じさせるユニゾンプレイも随所に織り込まれており、バンドとしての現在進行形の姿もしっかり感じられる。それでいて、サビになると急に目の前が開けるようなポップさで包み込まれ、アニメのテーマソングだからと変に気張ることなく、いつもどおりのTHE YELLOW MONKEY節が展開されるあたりも実に彼ららしい。
リリースに先駆けて、全国ツアー『THE YELLOW MONKEY TOUR2024/25 ~Sparkleの惑星X~』の“FINAL BLOCK”横浜公演でこの曲を披露した際、吉井は「THE YELLOW MONKEY史上、最も凶暴で血みどろな歌詞」と説明したが、「迫りくる猫の恐怖に抗えず、猫愛を爆発させまくる」歌詞はしっかりアニメの世界観を踏襲しており、Bメロで挿入される〈ニャア〉〈ミャア〉の合いの手、サビで連呼される〈ネコニャンパリ〉や〈ネ申〉(ねもうす)という吉井らしい独特なワードセンスも飛び出し、“THE YELLOW MONKEYらしい王道ロックチューン”と“『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』のテーマソング”という2枚の看板を見事に並列させることに成功している。近年数々のドラマ/映画主題歌を手掛けてきた成果も大きいとは思うが、実のところメンバーの密かな猫愛が影響したと筆者は捉えているのだが、いかがだろうか。
筆者も無類の猫好きということもあり、この曲は聴いているだけで自然と顔がニヤけてしまう。THE YELLOW MONKEYの楽曲を聴いて、気持ちは高揚しつつも顔だけがニヤニヤしてしまうなんてことは、今回が初めての経験だ。『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』の放送も始まり、オープニングでこの曲が流れきた瞬間に毎週同じような現象が日本中で発生しているのではないだろうか。アニメは、本日7月21日26時より第3話が放送される。“ニャンデミック”ではないが、「CAT CITY」を通じて日本中が猫愛とTHE YELLOW MONKEY愛で溢れている気がしているのだ。
■リリース情報
シングル『CAT CITY』
発売中
配信URL:https://tym.lnk.to/26th_Sg
「BELIEVER.盤」販売URL:https://store.plusmember.jp/tyms/
・通常盤
WPCL-13659/税込1,100円
01. CAT CITY
02. CAT CITY(Anime Size)
03. CAT CITY(Instrumental)
・初回生産限定盤
WPCL-13660/税込1,650円
01. CAT CITY
<LIVE TRACKS>(『THE YELLOW MONKEY TOUR 2024/25 ~Sparkleの惑星X~』より)
02. SHINE ON -福岡サンパレスホテル&ホール- (2025.2.14)
03. 罠 -広島文化学園HBGホール- (2024.11.7)
04:ホテルニュートリノ -神奈川県民ホール 大ホール- (2024.10.15)
05:Exhaust -やまぎん県民ホール 大ホール- (2025.4.13)
06:ドライフルーツ -熊本城ホール メインホール- (2025.3.7)
07:Beaver -愛知県芸術劇場 大ホール- (2025.4.22)
08:Kozu -けんしん郡山文化センター 大ホール- (2025.2.11)
09:ソナタの暗闇 -札幌文化芸術劇場hitaru- (2024.12.1)
010:ラプソディ -フェスティバルホール- (2025.3.17)
011:Make Over -倉敷市民会館- (2025.2.23)
012:復活の日 -大宮ソニックシティ 大ホール- (2025.1.24)
・BELIEVER.盤-BLOCK.1 Edition-/ファンクラブ限定商品(20,000枚限定)
WPCL-60086/税込1,650円
01. CAT CITY
<LIVE TRACKS>(『THE YELLOW MONKEY TOUR 2024/25 ~Sparkleの惑星X~』BLOCK.1より)
02. 薔薇娼婦麗奈 -神奈川県民ホール 大ホール- (2024.10.15)
03. FINE FINE FINE -川商ホール(鹿児島市民文化ホール)第1ホール- (2024.12.13)
04. A HENな飴玉 -札幌文化芸術劇場hitaru- (2024.12.1)
0. ROCK STAR -仙台サンプラザホール- (202411.21)
06. 遥かな世界 -名古屋国際会議場 センチュリーホール- (2024.11.1)
07. 赤裸々GO!GO!GO! -広島文化学園HBGホール- (2024.11.7)
08. 街の灯 -福岡サンパレスホテル&ホール- (2024.11.15)
09. 悲しきASIAN BOY -愛媛県県民文化会館 メインホール- (2024.10.20)
010. MERRY X’MAS -日本武道館- (2024.12.28)
・BELIEVER.盤-BLOCK.2 Edition-(ファンクラブ限定商品/20,000枚限定)
WPCL-60087/税込1,650円
01. CAT CITY
<LIVE TRACKS>(『THE YELLOW MONKEY TOUR 2024/25 ~Sparkleの惑星X~』BLOCK.2より)
02. See-Saw Girl -東京ガーデンシアター- (2025.2.7)
03. 嘆くなり我が夜のFantasy -福岡サンパレスホテル&ホール- (2025.2.14)
04. イエ・イエ・コスメティック・ラヴ -名古屋国際会議場 センチュリーホール- (2025.1.8)
05. ヴィーナスの花 -けんしん郡山文化センター 大ホール- (2025.2.11)
06. サイケデリック・ブルー -仙台サンプラザホール- (2025.1.19)
07. 争いの街 -大宮ソニックシティ 大ホール- (2025.1.24)
08. 熱帯夜 -倉敷市民会館- (2025.2.23)
09. Love Communication -大阪城ホール- (2025.1.15)
・BELIEVER.盤-BLOCK.3 Edition-(ファンクラブ限定商品/20,000枚限定)
WPCL-60088/税込1,650円
01. CAT CITY
<LIVE TRACKS>(『THE YELLOW MONKEY TOUR 2024/25 ~Sparkleの惑星X~』BLOCK.3より)
02. Sweet & Sweet -仙台サンプラザホール- (2025.3.20)
03. I Love You Baby -福岡サンパレスホテル&ホール- (2025.4.4)
04. ピリオドの雨 -NHKホール- (2025.4.30)
05. Love Sauce -フェスティバルホール- (2025.3.17)
06. 月の歌 -レクザムホール 大ホール(香川県県民ホール)- (2025.3.27)
07. 太陽が燃えている -レクザムホール 大ホール(香川県県民ホール)- (2025.3.27)
08. Father -愛知県芸術劇場 大ホール- (2025.4.22)
09. 空の青と本当の気持ち -やまぎん県民ホール 大ホール- (2025.4.13
10. 追憶のマーメイド -オーバード・ホール 大ホール- (2025.3.14)
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