あらためて6月11日に発売された最新アルバム『FAM』を聴いてみると、ライブでのパフォーマンスが楽しみな曲も多く収録されている。『タイプロ』のオープニングテーマ曲として何度も聴いた「Anthem」は、8人で歌う「Anthem episode1」として通常盤に収録。4月28日に放送された『CDTVライブ！ライブ！』（TBS系）でのフルパフォーマンスも好評だっただけに、ライブでの披露が楽しみな楽曲のひとつだ。

　『タイプロ』で使用された楽曲といえば、同じく通常盤に収録されている「革命のDancin' night」にも期待が高まる。もともとは『タイプロ』の5次審査で課題として用意された楽曲でもあり、オーディションでは佐藤がプロデュース、候補生の西山智樹、浜川路己、原、猪俣の4人のチームパフォーマンスとなった。練習を重ねるなかで、終盤に配置されたシングルターンがダブルターンに急遽変更となり、候補生が懸命に練習する様子が映し出されていた。『Stagefan』Vol.47（メディアボーイ）のインタビューで寺西は、取材前日にこの曲のダブルターンについてメンバーと話したことを明かし、「（ダブルターンを）超える演出があるならそれはそれでいいんですけどね」とした上で「勝利や聡ちゃん、風磨のほうがプレッシャーだと思う」「絶対に『候補生にあれだけ言ってたけどどうなんだ？』という目で見られるから」と語っている。『タイプロ』をきっかけに注目を集めたのは新メンバーの5人だけではなく、3人も同じ。厳しい指導のシーンが話題になっていただけに、今回のツアーで何を見せてくれるのか、ある意味では“審査”するような姿勢で観る人も少なからずいるはずだ。しかし、そんな厳しい視線にも負けないパフォーマンスができるということを、これまで3人は示してきた。高まる期待にも十分に応えるものをきっと見せてくれるはずだ。

　他にも、『FAM』にはメンバー紹介曲的な立ち位置の「We're timelesz」や、すでに音楽番組でも披露している「ワンアンドオンリー」、ライブで盛り上がりそうな「Popcoooooooorn!」、新メンバーの5人が歌詞を書いて橋本がまとめたという「君へ」なども収録されている。もちろん、アルバムの楽曲を全て披露するとは限らないし、既存の楽曲も披露されるだろう。だからこそ、これから参加するファンはどの楽曲を披露するのか、どのようなパフォーマンスになっているのかを楽しみに予想するのもまた一興といったところだろう。

　今回のツアーは倍率もかなり高かったようで、SNSでは落選投稿も相次いでいる。公演はそれぞれ先日リリースされたヤング・コミュニケーション公式リセールサービス『RELIEF Ticket』の対象となっており、もしかしたらまだチケットを入手するチャンスがあるかもしれない。多くの人が見守った『タイプロ』なだけに、多くの人が彼らの姿を目撃できることに期待したい。