SixTONES、カップリングに“隠れた名曲”あり? 15thシングル『BOYZ』「怪進撃」「So What」の挑戦

 もう1つの「So What」は、楽曲タイトル通り「So What」=「だから何?」と、周りに何を言われようが気にせず突き進むことを歌うナンバー。「主役の登場だ」とでも告げるようなホーンが高らかに響くイントロ、後半にかけて重々しさを増すサウンドに、〈道を開けな We gotta go〉と強気な言葉が並んでいる。シングル表題曲の「BOYZ」はラウドロックだが、「BOYZ」とはまた違ったテイストでSixTONESの力強さが垣間見える一曲だ。

SixTONES –「Waves Crash」from LIVE DVD/BD「慣声の法則 in DOME」(2023.4.23 TOKYO DOME)

 SixTONESは本当に多彩なジャンルの楽曲に挑戦してきたグループで、今作の『BOYZ』がそうであるように、シングルの収録曲は毎回バラエティに富んでいる。たとえば、デビュー曲「Imitation Rain」はしっとりとしたロックバラードだが、デビューシングルのカップリングとして収録された「Telephone」はクールなラップと艶っぽいボーカルが同居したアッパーチューンで、かねてから隠れた名曲との呼び声も高い。ロック、ジャズ、HIPHOPを融合した洒脱なサウンドが印象的な6thシングル『共鳴』のカップリング曲であり、YouTubeでライブパフォーマンス映像も公開されている「Waves Crash」は、彼らのワイルドな一面も際立つハードな楽曲だ。こうしたカップリング曲を通して、彼らの底知れない表現力に触れることができるように思う。

 本稿では最新作『BOYZ』のカップリング曲をメインに紹介したが、他の楽曲も聴いていくことで、自分だけの“隠れ名曲”が見つかるだろう。5月には、過去のリリース作品から全66曲をサブスク解禁したSixTONES。今回のカップリング曲は今のところサブスク配信はされていないので、実際にCDを手に取る必要があるが、そこでは表題曲だけでは伝わり切らない6人の多彩な音楽ジャンルへの挑戦が伝わってくるはずだ。

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