Aqours リレーインタビュー Vol.6:小宮有紗 ダイヤと似ているのは“運命” 「誰が見ても間違いなく満足できるライブに」

「絶対に負けない」「こんなところで負けるか」と思いながらやってきた
――Aqoursの楽曲の中で、自分自身のテーマソングにしたい1曲と、その理由を教えてください。
小宮:「僕らの走ってきた道は…」ですね。劇場版(『ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow』/2019年公開)の挿入歌で、3年生と1、2年生が「歩む道は別々になっても、さらに走っていこう」と歌う楽曲なんですけど、今のAqoursを踏まえて聴くと、また違った意味で捉えられるなと思うんです。明るくて元気をもらえる曲だし、間奏部分には“Love Live”の文字を表した振りが入っているので、今のAqoursにもすごくぴったりだなと思います。
――続いて、Aqoursとして活動する中で、自分が成長したと感じた瞬間を教えてください。
小宮:10年もやっている中で人間として大人になっていくので、全体的に成長はしていると思います。特にパフォーマンス面ではいろんなことを教えてもらいましたし、後輩も増えてきて、しっかりせざるを得ない場面が増えてきました。それに、昔よりは周りを見られるようになってきた気もします。
――では、実際にしっかりしてきたなと感じる瞬間はありますか?
小宮:いやぁ、しっかりしてきた瞬間を感じ取れるほど気にしていないかもしれないです。ただ、「ここは自分がしっかりしないといけない現場だな」と思うことが増えた感じですね。個人的に、仕事に先輩/後輩は関係ないと思っているので。Aqours全員でいるときもそうですよ。『ラブライブ!シリーズ』には後輩が増えてきたけど、私たちが“上”にいるとは思ってない。ユニット甲子園(『LoveLive! Series Presents ユニット甲子園 2024』)の時なんて、『ラブライブ!サンシャイン!!』から参加した4チームが互いに声をかけて高め合っていました。「よし、行って来い!」「かますぞ!」って(笑)。Aqoursは体育会系なので。
――その熱さがAqoursですよね。最初からそういった雰囲気だったのでしょうか?
小宮:私たちって、与えられたステージや環境が最初から整っていて、一見すると順風満帆だった様に見えるんですけど、実際そんなことはなくて。逆境とも思える瞬間がたくさんあったんですよ。そんな中で「絶対に負けない」「こんなところで負けるか」と思いながらやってきたので、いつの間にか今のAqoursになっていたように思います。強くならざるを得なかったんですよ。
――では、そんなAqoursは小宮さんにとってどんな存在ですか?
小宮:家族、ですかね。この10年は、家族以上に一緒に過ごす時間が多かったですし。それに、家族って自分のことをすごく知っている存在ですけど、Aqoursのみんなも血の繋がった家族と同じくらい私のことをよく知っているんです。一緒にいすぎて、気づいたらそうなっていました(笑)。
――小宮さんにとってダイヤはどんな存在か教えてください。
小宮:どんな存在か、という質問からはズレちゃうかもしれませんが、いつの間にか「私に似てしまったのでは?」と思っています。最初はもっとしっかりした子で、お堅い感じでしたけど、今はすごく等身大じゃないですか。
――そこが、小宮さんのパーソナルに近いと。
小宮:ダイヤがこっちに近づいてきたのか、お互いに寄っていったのかわからないんですけど、意識して寄せたのではなくて、気づいたら似ていました。思い返すと、「自分に似ているから」という理由でダイヤのオーディションを受けたし。今、改めて似てきたなと感じるのも“運命”なのかもしれないですね。


















