Official髭男dism、フィジカルなライブバンドとしての凄み 音楽で7万人と繋がった日産スタジアム公演
ファンのアンコールの声を受けて、スクリーンに映像が流された。ヒゲダンがこれまで行ってきたライブの数々を記録した映像だ。「I LOVE…」の冒頭では、藤原のボーカルに会場が静まり返った。小笹のギターが藤原の歌声に寄り添うように響く。楢﨑のベースも加わり、藤原の熱唱とともに松浦のドラムが加わった。ステージ前には水が吹きあがり、波打つように高さを変えていき、ライトがその色も変えていく。
「I LOVE…」が終わると、藤原はメンバーを紹介。そして、活動初期からやっている楽曲だと紹介して、「異端なスター」を演奏した。藤原が「この曲をスタジアムに連れてきてくれてありがとう!」と叫んだように、キャパ150人のライブハウスで演奏されていた楽曲が、この日は7万人の前で演奏されることに。メンバー全員が松浦のドラムセットのもとに集合した瞬間も心憎かった。
「SOULSOUP」は、ヒゲダン流のシティポップのようでもある。ホーンセクションも実にソリッドだ。そのホーンセクションがステージ前方で演奏するシーンもあった。アンコールの最後を飾ったのは「Stand By You」。7万人のクラップとシンガロングに彩られて、最後は一斉に花火が打ち上げられ、煙で夜空が見えなくなったほどだ。
最後は藤原、小笹、楢﨑、松浦がファンに挨拶。そして、今回のスタジアムツアーが映画化されると発表されると、会場は驚きと歓喜の声に包まれた。『劇場版 OFFICIAL HIGE DANDISM LIVE at STADIUM 2025』は、10月17日から全国の映画館で上映予定だ。
私はこれまでもヒゲダンのライブを見てきたが、今回、日産スタジアムでのヒゲダンを見て、これほどフィジカルなライブバンドだったのかと見る目が変わるほど驚いた。ヒゲダンがインディーズデビューしてから10年。「Pretender」などの大ヒットを経て、なおも自分たちの音楽を探究し、しかもタフに変化し続けていることを見せつけられて、胸を揺さぶられたのが『OFFICIAL HIGE DANDISM LIVE at STADIUM 2025』だった。
■セットリスト
1.Same Blue
2.Universe
3.ミックスナッツ
4.パラボラ
5.Laughter
6.115万キロのフィルム
7.Pretender
8.イエスタデイ
9.Subtitle
10.FIRE GROUND
11.ブラザーズ short ver.
12.ノーダウト SKA ver.
13.Cry Baby
14.ホワイトノイズ
15.宿命
16.TATTOO
17.Chessboard
18.50%
En1. I LOVE…
En2. 異端なスター
En3. SOULSOUP
En4. Stand By You
https://HGDN.lnk.to/LIVE_at_STADIUM