新生・日向坂46による文字通りの“BRAND NEW LIVE”を観た 今後への期待が確信に変わった一夜

新キャプテン・髙橋未来虹「“チーム日向坂”は永遠です」

 そんな彼女たちが最後の1曲に選んだのは「僕に続け」。この曲の間奏で、髙橋は以下のようなメッセージを残している。

「変わっていくことには不安は伴うものだけど、皆さんからいただいた拍手や歓声、そして目の前に広がるペンライトの景色が、私たちが届けたかった思いに対する答えなんだと受け止めました。虹の向こうに一筋の光のような、そんなものが見えた感覚でした。私たちは皆さんが困難に立ち向かわなければいけない時にそばにいたいし、私たちが夢を叶える瞬間には皆さんにそばにいてほしい。メンバーとおひさま、そしていつも支えてくださるスタッフの皆さん、“チーム日向坂”は永遠です。一緒に支え合って、進んでいきましょう!」

 「僕に続け」は一期生の齊藤京子が卒業する際に残した楽曲だが、二期生から五期生までの新体制で歌われたことで、そして髙橋のメッセージが加わることで、歌詞の意味もより鮮明を増したと同時に、さらなるエモーションが加わったのでないだろうか。

 こうして五期生が加わった新体制での日向坂46による初ステージは終了した。振り返ってみると、「誰よりも高く跳べ!2020」や「JOYFUL LOVE」のようなこれまでのライブ定番曲は皆無。むしろ、一期生が残した期別曲を新たな全体曲のような形で表現したり、「僕に続け」を所信表明の意味も込めたアンセムとして最後に歌うなど、新しいライブの在り方(=『BRAND NEW LIVE』)をたくさん提供してくれた。正直な話、ここ数年の日向坂46のライブにおいて新たな課題が生じたり、消化不良を覚えたりすることはゼロではなかったが、この日は選曲や演出、メンバーのステージでの佇まいや表情、メッセージなどすべてががっちりと噛み合っていたように感じる。

 もちろん、今後も従来の演出が多く展開されるステージが用意されることもあるだろう。しかし、今回見せてくれたやり方や姿勢で臨めば過去の課題もクリアできるのではないか――。今の日向坂46ならそれをやり遂げられるはずだ。そう強く確信をもたらしてくれた、可能性に満ち溢れた一夜だった。

※1:https://realsound.jp/2025/05/post-2037078.html
※2:https://realsound.jp/2025/04/post-1990196.html

<セットリスト>
Overture
01. 青春の馬
02. 海風とわがまま
03. 一生一度の夏
04. 真夜中の懺悔大会
05. あの娘にグイグイ
06. あのね そのね
07. どこまでが道なんだ?
08. 月と星が踊るMidnight
09. アザトカワイイ
10. メドレー(キュン/ってか/君しか勝たん)
11. ジャーマンアイリス
12. シーラカンス
13. パクチー ピーマン グリーンピース
14. You're in my way
15. 永遠のソフィア
16. 絶対的第六感
17. 見たことない魔物
18. 君はハニーデュー
19. 卒業写真だけが知ってる
20. Love yourself!

アンコール
21. 愛はこっちのものだ
22. 僕に続け

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