Aぇ! groupと横山裕の間にある相思相愛とリスペクト 「神様のバカヤロー」に込められた想い
2019年1月3、4日に大阪城ホールで行なわれた『関西ジャニーズJr. LIVE 2019 Happy 2 year!!~今年も関ジュとChu Year』。キーボードを弾いていた小島は、最終公演中に全体を見たときの気持ちを綴ったのだと言う。この日は、向井康二と室龍太にとって関西ジュニアでのラストコンサートだった。そのときのことを「考えちゃいましたね」と言葉を選びながら振り返った小島。特にジュニアの先輩で一番に可愛がってくれた向井がSnow Manに加入するために上京してしまうことに、複雑な感情を抱かずにはいられなかったのだろうと想像する。最終公演の翌日には佐野に歌詞を渡したという小島。実はこれが初の作詞だったというから驚きだ。すると、その想いを受け止めた佐野が曲をつけて「神様のバカヤロー」は出来上がった。
神様に「バカヤロー」と悪態をつきながらも何度も〈俺もバカヤロー〉と叫ぶように歌うこの曲は、当時の小島が噛み締めた想いがひしひしと伝わってくる。そしていつの間にかその言葉の持つエネルギーが聞く人をも奮い立たせるような感覚も。西畑も「ちょっと痺れたもん、『神様のバカヤロー』を聴いて。すーごい痺れた!」と感想を語っていたのは、同じようにがむしゃらな気持ちを抱えて走ってきたからかもしれない。そして今、グループとしてデビュー20周年という節目を迎えながら、あえて「武者修行」と銘打ち新たなソロプロジェクトを始動させた横山の奮起する気分と「神様のバカヤロー」がマッチしたのかもしれない。Aぇ! groupの歩み、そして関西ジュニアの歩み、さらには彼らをプロデュースする横山自身の歩みと重なり、ドラマを広げていく「神様のバカヤロー」という曲を、横山がどう歌い上げるのか非常に楽しみだ。
「僕らが言うのも変かもしれないですけど、お楽しみに。最高にロックでした!」(正門)、「アルバム全曲ヤバいです、みなさん!」(佐野)と、一足先に横山のアルバムをチェックしたと思われる2人の興奮気味な感想にもまたワクワクさせられる。アルバム発売までの間は、ぜひAぇ! groupのYouTubeチャンネルで公開された小島プロデュースの『横山会』動画を見て期待を高めてもらいたい。横山が後輩に向ける眼差し、そして後輩たちが横山を喜ばせたいと必死になる様子から、どれだけ相思相愛かが伝わってきて横山の歌う楽曲がより胸にしみるはずだ。