ALI「本当のバンドになったなと確信できた」 トップメンバーと熱狂をもたらした『CASANOVA POSSE』ツアー

ALI、『CASANOVA POSSE』ファイナルレポ

 ALIが4月24日に東京・Zepp Shinjuku (TOKYO)にてツアー『ALI “CASANOVA POSSE” JAPAN TOUR 2025』のファイナル公演を開催した。LEO(Vo)のソロプロジェクトになってから初めて開催された本ツアーには、TOKIE(Ba)、ANNE FUTAGAMI(Gt)、BOBO(Dr)、SARAH(Sax)、AKIHIRO NAGATA(Trumpet)、AZUSA TOJO(Trombone)、JIN INOUE(Key)、MOMONADY(Cho)という豪華なミュージシャンがサポートメンバーに迎えられた。

 ALIのライブのオープニングとしておなじみの「仁義なき戦いのテーマ〜Dance You, Matilda」も一新。TOKIE&BOBOによる重厚なグルーヴの上で、管楽器隊がアクティブにブロウし、タイトなボディスーツを着たANNEが激しいギターソロを披露する。そこに白いジャケットを着たLEOが登場。4ビートに合わせてダンスしたのち、「ALI、はじめます」という挨拶から、アニメ『Dr.STONE』(TOKYO MXほか)第4期第1クールのオープニングテーマ「CASANOVA POSSE」にスイッチした。音源とは比べ物にならないほどのパワーを発散して一気に観客の気持ちを鷲掴みにする。続いて、最新シングル「LOVE IS KILLING ME feat. eill」にはゲストボーカルのeillをフィーチャー。ファンキーで、ソウルフルで、同時にキュートさとセクシーさも感じさせる歌声をLEOと共に聴かせた。

 ここでLEOは改めて新体制について話した。「俺が思う日本トップのメンバーがここにいます。みんなALIのためになんとかスケジュールを作ってくれました。リハーサルが少なくてちょっと心配だったけど、初日の名古屋までには無事整いました。(ツアーを経て)今日のサウンドチェックで、俺は『本当のバンドになったな』と確信できた。(今日は)JAPAN TOURの最終日だけど、俺にとっては始まりの、『改めてこっからやってくぜ』って日になると思うんで、みんな一緒に最高の1日にしていきましょう」と言うと、オーディエンスからは歓声が上がった。

 ALIは「Vim」やCanned Heat「Going Up The Country」のカバー、「GABBA GABBA HEY HEY」とさまざまなサウンドがミックスされた楽曲を披露するが、すべてに共通するのがBOBOのドラムとTOKIEのベースが作り出すどっしりとしたグルーヴの上で、ギター、サックス、トランペット、トロンボーン、キーボードが暴れ回るアレンジであるということ。一気にテンションアップして息苦しいほどの熱気に包まれた会場を一旦クールダウンさせたのがメロウなレゲエチューン「MY LIFE. MY DESTINY」。観客はスマホライトでメンバーを照らした。さらにLEOも大好きだというMighty Sparrowの「Under My Skin」を躍動感あるアレンジでカバーする。「CLIMAX BULLETS」ではキャバレーを思い起こさせるライティングでドラマティックに演出した。インスト曲「IRISH ROCK」から、ハイエナジーなロックンロール「I Want'a Know」へ。コール&レスポンスを交えて観客をハードにダンスさせた。

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