松田聖子、中森明菜、小泉今日子、工藤静香……今も変わらぬ輝きと進化を続ける”80年代アイドル”の現在

 松田聖子が自身のデビュー45周年を記念したベストアルバム『永遠のアイドル、永遠の青春、松田聖子。 〜45th Anniversary 究極オールタイムベスト〜』を6月4日にリリースする。

 「青い珊瑚礁」や「あなたに逢いたくて 〜Missing You〜」「SWEET MEMORIES」といった日本音楽史に燦然と輝く名曲の数々だけでなく、その不変のアイドル性が時代を超えて愛され続ける松田。彼女の45周年記念楽曲第2弾となる「Stardust」は、松任谷由実と10年ぶりにタッグを組んで制作。松任谷が他者への楽曲提供時に使う“呉田軽穂”名義で松田に「赤いスイートピー」「渚のバルコニー」「小麦色のマーメイド」といった楽曲を提供しており、双方にとってお互いの存在は自身の活動において重要であることが感じられる。「Stardust」はホーギー・カーマイケルが1927年に発表したジャズのスタンダードナンバーを松任谷が日本語訳したもの。45年にわたる松田のキャリアに裏打ちされた彼女の表現力を味わえる楽曲となっている。

松田聖子 / Stardust

 松田と同世代のアーティストとしては、中森明菜もデビュー43周年を記念したトリビュートアルバムをリリースしている。当時は“聖子派”、“明菜派”とアイドルファンならず国民すらも二分するような社会現象となり、その音楽性やキャラクターにおいても対照的な存在が話題となった二人が、時を超えて現在もなお第一線で活動を続けていることは音楽シーンにおける財産だ。今年4月には大分県で開催された野外音楽フェス『ジゴロック2025 〜大分“地獄極楽”ROCK FESTIVAL〜』への出演も話題となった。

中森明菜も登場した野外フェス「ジゴロック」 2日目も盛況 電気グルーヴがトリを務め閉幕へ 大分

 この5月にリリースされたキャリア初となるトリビュートアルバム『明響』では、玉置浩二、鈴木雅之、JUJU、Ado、玉井詩織(ももいろクローバーZ)といった音楽シーンにおける重要アーティストたちが中森の楽曲をカバーしている。アルバム発売日にはトリビュートアルバムに参加したアーティストなどを迎えた『中森明菜 Tribute Concert “明響”』を東京・LINE CUBE SHIBUYAにて開催。中森もライブ終盤で登場するなど大盛況のうちに幕を下ろした。

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