Crimson Crat Clanが考える、5年目以降の戦い方 人気ライバーの5人が集結してグループで活動する意味

Crimson Crat Clanの戦い方

 現役ライバーから選出された5人組メンズグループ・Crimson Crat Clan(以下、CCC)。結成から5年を迎えた彼らはアーティストとして着実に成長しつつ、YouTube活動や個人SNS、配信などさまざまな活動を行なっている。そんなCCCが4月27日に新曲「Starlight」を配信リリース。軽快なラブソングで、見どころ・聴きどころがたっぷり詰まっている同曲についてはもちろん、現在の自分たち自身についてもワイワイと語ってもらった。(高橋梓)

自己紹介から個性爆発! メンバーは友だち? ビジネスパートナー!?

Crimson Crat Clan(撮影=堀内彩香)
ミナト・C・エンペラー

ーーまずは、自己紹介からお願いします。

ハヅキ・C・ヴァイカウント(以下、ハヅキ):CCCのセンターをやらせてもらってます、ハヅキです。メンバーカラーはレッド、ステージではラップもやってます。不本意ではありますが、ポンコツと言われてて(笑)。ちょっと自覚はしてるので、脱却を目指して頑張ってるところです!

ターゴ・C・マーキス(以下、ターゴ):でも、そのポンコツっぷりとステージに立ってる時のギャップが彼の魅力なんです。特にラップの勢いのあるパフォーマンスは必見。それに、ファッションが好きだったり、絵を描くのが好きだったり、いろんな形の表現方法を持っていて好奇心旺盛。で、宇宙人(笑)。たぶん、ハヅキを100%理解するのって一生かかっても無理なんだろうなって思います。

ハヅキ:そんな不思議系かなぁ……。

ターゴ:あと、実家がお好み焼き屋さんです。

ーー大阪ご出身ですもんね。

リョウタ・C・ナイト(以下、リョウタ):俺らも大阪ですけどお好み焼き屋さんではない!

フータ・C・キング(以下、フータ):「実家はお好み焼き屋さんじゃないんですけど」から自己紹介始めなあかんやん(笑)。

ーー失礼しました(笑)!

ターゴ:次は僕がいきます! ターゴです、よろしくお願いします。CCCは「4イケメン、1MC」でやらせていただいておりまして。ライブではMCを回したり、元気に明るく喋ってることが多いです。メンバーカラーはオレンジです。あと、「いろいろ器用にこなすね」とよく言われます。それと「歌の人」でありたいという希望もあるので、今後歌でも魅了していきたいと思ってます。

フータ:ターゴは頼れるヤツですね。MCもそうですし、YouTubeなどグループで何かをするとなった時はトークで引っ張ってくれてます。それに誰が聴いても上手いと思う歌声を持ってるので、そこも魅力だと思います。

ハヅキ:CCCの回し役です!

フータ:次は俺か。大阪生まれ大阪育ち、東京在住、B型のフータです。メンバーカラーはイエロー。今まで格闘技しかやってこなかったんですけど、今はアーティストをやらせてもらってます!

ミナト・C・エンペラー(以下、ミナト):何担当なの?

ターゴ:たしかに。自分の口から言ってほしい!

フータ:お笑いが大好きで、暇さえあればバラエティを見てるので、ツッコミ担当をやらせてもらってます!

ミナト:(食い気味で)違う、それは偽り。面白い◯◯担当ってあるじゃん。生まれつきのやつ。面白いのは培ってきた能力だけど、先天性のがあるじゃん。

フータ:お前、さっきまで全然喋ってなかったのに急に喋りだすやん。しかも、俺のこと紹介したいじゃなくて、詰めてる感出てるで(笑)!?

一同:たしかに(笑)!

フータ:えーっと、ビジュ担当です。

ミナト:へぇ、そうなんだ。

フータ:まさかのリアクション(笑)!

ターゴ:うちのビジュアル担当です。

フータ:僕がかっこいいというよりは、僕より下の人が周りに多いんです。

一同:おい!

フータ:いや、ほんまに自分のことかっこいいと思ってなくて。僕より下が多いだけって思ってたらビジュアル担当になってたという話です。……すんません、僕が喋ったパート、10万円で全部カットしてもらえますか?

ターゴ:金で解決しようとするな(笑)! でも、本当にうちのビジュアル担当で、CCCのイケメンと言えばフータという。今はショートドラマクリエイターチーム・ターキーレックにも所属していて、俳優デビューもしてます。

ーーターキーも頑張るとYouTubeでおっしゃっていましたね。では次はリョウタさんお願いします。

リョウタ:メンバーカラー・ピンク、AB型の左利き、天才肌のリョウタです。メンバーの中では一番アイドルをやってる自信があります!

ターゴ:自称アイドル担当ですが、グループ的にはマスコットキャラクターという感じですかね。「CCCの飛び道具」で、自己紹介でも奇声を発することがあるんですよ。1回実演してみたら?

リョウタ:(おもむろに立ち上がり)桃色ー! リョウタ・C・ナイトです! はい、ピーチクパーチクポーン! ……以上です。

ハヅキ:彼に関しては、この挨拶だけ書いておいてください。

ターゴ:見ての通りマスコットキャラクターなので、小さい子にも注目されるタイプなんですよ。ただ、すごく甘い歌声の持ち主なので、喋っている時のたどたどしさと、ライブでアイドルをしている時のギャップも魅力です。

ミナト:次は僕ですね。メンバーカラー・ブルー、CCCのリーダーをやってます、ミナトです。僕、MBTIがINTJなんですが、そのまんまの性格で厄介なタイプみたいです。人の心がわからないんです(笑)。

フータ:だから、僕が出会ってきた人の中で一番友だちが少ない。

ミナト:まぁ、それもまたヨシとしようっていう。

フータ:友だちいらんから作ってないねんな?

ミナト:いらんとは思ってないよ。人間と合わねぇ、ってだけで(笑)。

フータ:でもCCCのことは一番考えてくれる頼れるリーダーですよ。誰か友だちになってあげてください。

ターゴ:ミナトはグループのブレーンで、僕たちも「リーダーについていけば間違いないでしょ」という気持ちでいます。

リョウタ:人の気持ちがわからないって言ってるけど、今では僕らの心に寄り添ってくれてるもんな。昔はほんま怖かったっすよ。でも、今ではこんな僕にも寄り添ってくれてます!

ーーそう考えたら、今ではお友だちが4人もいらっしゃるわけですね。

ミナト:いや、ビジネスパートナーですね。

ターゴ:これハッキリ言っちゃうから友だちできないんですよ! ふんわりさせとけばいいのに。

ミナト:いや、ビジネスパートナーですね。

一同:頑な!

「最初の2年半は365日中350日くらい一緒にいた」5人で重ねた鍛錬

Crimson Crat Clan(撮影=堀内彩香)
ターゴ・C・マーキス

ーー(笑)。皆さんの仲の良さが伝わってきました。そんな皆さんはご自身たちでCCCというグループの魅力はどこにあると思われますか?

ターゴ:楽曲の幅広さですね。「この曲とこの曲、同じアーティストが歌ってるの!?」と思うくらいテイストが違う楽曲がたくさんあって。世界観がしっかり伝わる曲から、お客さんも一緒にライブを楽しめるような曲まで、僕ら5人で届けているのがCCCの魅力の一つだと思います。

リョウタ:あとは個性豊か。中途半端な人が一人もいなくて、一人ひとりのキャラがハッキリしてるんです。ライブなんかは一度で五度楽しめるグループだと思います。

フータ:僕たち日々パフォーマンス力をめっちゃ磨いているので、そこが魅力なのはもちろんですが、YouTubeで培ったMC力も魅力だと思ってます。アーティスト活動をしながらYouTubeに毎日投稿していた期間が2年くらいあるんですね。そこでトーク力や間、信頼関係が築かれて、メンバーの役割も見えてきて。それがライブのMCにも活かされてるのかな、と。YouTubeを本気で頑張ってる方々と同じくらいの熱量で取り組んできたから、生まれた魅力もあると思っています。

ーーアーティスト活動だけだったら培われなかった魅力。

フータ:そうですね。「YouTuberだと思ってたらアーティストやったんや」という方がいたり、逆に「アーティストなのにYouTubeもこんなに面白いんや」って言ってくれる方がいたり。

ハヅキ:応援しがいがあるよな。

ミナト:そもそも僕たちは、いちライバーとして活動しているところからCCCが出来上がったのですが、今もライバーとしてずっと活動をしていて。ライブ配信の何がいいかって、リスナーの皆さんと接点を持っていることが日常なんですね。それぞれのチャンネルにそれぞれのファンが集まってくれているので、自分の配信枠の中には個性や好きになってもらえるきっかけがたくさん詰まってるんです。その配信の他にYouTubeの毎日投稿をして、ライブもして、パフォーマンスの練習をして。そういった多角的な経験を積んでいるから、今の僕たちの魅力や雰囲気が出来上がっているんだろうなと思ってます。

ーーそこに繋がる質問をしようと思っていたのですが、皆さん高いパフォーマンス力をお持ちじゃないですか。そのパフォーマンス力はどう培われたのだろうな、と。過去の活動の積み重ねなのか、実は毎日欠かさずやっているトレーニングがあるのか。

ミナト:大前提として、僕ら誰もダンスをやったことがなかったんです。

ーーえ!?

ミナト:CCCが結成される時点でダンスをやったことがあるメンバーがいなくて。歌は全員なんとなくやってたのですが、それもあくまで「なんとなく」。なので、スタートは初心者から始まっているということを踏まえた上で楽曲を聴いてくださると嬉しいです。

ーー信じられないです……。

フータ:僕は、CCCになって初めて歌やダンスを先生に教えてもらいました。もちろんまだまだと思ってますが、「なぜパフォーマンス力が高いか」と言われると、「やるしかなかったから」。はじめの頃はほんまに部活みたいでした。朝は8時~9時くらいから3時間のレッスンで始まるという。朝に基礎を上げる練習をしないと、日中はYouTubeの撮影や配信があるので時間がなくて。で、それが終わったらボイトレに行っていましたね。

ミナト:最初の2年半は毎日そういう生活でしたね。

フータ:朝レッスンして、YouTube撮ってからライブに行く、とかな。

一同:あったなー!

ミナト:月に13本くらいライブしていました。

フータ:オフの日ってあった?

ターゴ:ほとんどないと思う。最初の2年半は365日中350日くらいメンバーと一緒にいたんですよ。だから3カ月休みがない、とかも全然あったよね。

ミナト:でも、頑張ってるとは別に思ってなくて。もう習慣化されてるんですよ。例えば1週間のうち4日ダンスのレッスンがあったとしたら、先生がいなくても自分たちで集まるんです。そのスケジューリングは僕がやってますが、メンバーから不満が上がることもなく。当たり前のように動いてるのでまったく大変ではないですね。そもそも他のグループがどれくらい練習してるのかも知らないですし……。

フータ:確かに。レッスン以外でも全員で自主練して、2人組、3人組に分かれてそれぞれのパフォーマンスをチェックするとかやってるんかなぁ。

ミナト:僕らは初心者だからね。今もまだ挑戦者の気持ちがあるというか。ダンスが上手い人はいくらでもいるということを知ってるから、コツコツやるしかないし、続けないといけないなって。

ターゴ:そうだね。まだまだ課題はありつつも、その努力が少しずつ発揮できるようになってきたのかなとは思っています。

新曲「Starlight」それぞれの注目ポイントは?

Crimson Crat Clan(撮影=堀内彩香)
ハヅキ・C・ヴァイカウント

ーーさらなる成長が楽しみです! そして4月27日には新曲「Starlight」がリリースされました。とてもキャッチーな印象の楽曲ですが、楽曲の世界観を出すために行なった工夫などもありそうです。

ターゴ:サビが〈見上げた空 輝くStarlight〉という歌詞で始まっているのですが、そこの歌詞を自分の中に落とし込むために聖蹟桜ヶ丘に行きました。

ーー聖蹟桜ヶ丘!?

ターゴ:はい。山っぽいところに展望台があって、夜景がきれいに見える公園みたいなところがあるんですよ。そこでお星様を眺めながら2時間くらい歌の練習をしていました。家で練習していた時に情景は思い浮かんだのですが、なんだかリアルじゃなくて。自分の目でリアルな情景を見てみたいと思って夜に行ったんです。すごく気持ちよく歌えたものの、結構人通りがあったので怪しい人に見られていたかもしれません(笑)。あとは小学生の時の初恋の子を思い出して歌ってみたり。……え、みんな、そういうのやらない?

フータ:いい話やけど、そんな遅い時間に山で2時間も歌わない。

ターゴ:それはそう(笑)。でも、情景をちゃんとイメージしたいと思えたことが曲の魅力なのかもしれないですね。

リョウタ:イメージの話でいうと、レコーディングまでの練習期間、個人的に恋愛リアリティ番組にめっちゃハマってて。「Starlight」の歌詞のイメージが、僕的にめっちゃ恋リアやったんですね。「魅力的な女性がいて、めちゃくちゃアタックしてって恋リアやん!」と思いながらニヤニヤしてしまって(笑)。恋リアの出演者の気持ちを考えると、この曲のイメージがむちゃくちゃ想像しやすかったです。すごくハッピーでポップな気持ちになって「恋って楽しいぜ!」と、自分が恋しているかのような気持ちで歌えました。

ーーそれぞれ歌詞に向き合ってきたからこそ、世界観がしっかり表現できている、と。ダンスパフォーマンスもキャッチーとのことですね。

ハヅキ:ワキワキするところがあるんですよ。ワキワキダンスをみんなと一緒にやりたいです。

ターゴ:〈オキドキYou!!〉のところで、こういう動き(肘を曲げてパタパタさせる)があるんです。そこをライブに来てくれたお客さんと一緒にやりたいんです。

フータ:ワキワキダンスをしてから〈Hey〉ってみんなで言うのも楽しいと思います。

ハヅキ:そういうことです(笑)。あとは、ロックダンスに初挑戦してます。僕らはジャズやヒップホップ、ハウスなどいろんなジャンルのダンスをしてるんですが、今回は間奏部分でロックダンスに挑戦しました。みんな結構苦戦して、修行レベルで練習をしたのでそこにも注目してほしいです。

ターゴ:ロックダンスってハッピー感があるので、リョウタくんが言ったみたいに「恋って楽しいぜ!」という気持ちが表現できてると思います。

ハヅキ:この曲って最初はロマンチックな入り方なのですが、だんだんポップに崩れていくというか。その流れがCCCにしかできないのかなと思ってます。

【MV】Crimson Crat Clan / Starlight

ーーライブパフォーマンスが楽しみです! 皆さんらしい楽曲ですが、「Starlight」で発揮されているお隣のメンバーの良さを教えてください。

ターゴ:じゃあ僕から。前提として僕らはボーカル担当、ラップ担当、ダンス担当というのがないんですね。そんな中でもリョウタくんは歌声が特に甘い。その歌声が落ちサビにピッタリなんです。落ちサビ大臣(笑)。「Starlight」でもそれが発揮されていて、明るいサビから落ちサビになるところで、リョウタくんの本領が発揮されてると思います。

リョウタ:えー、嬉しい! じゃあ、僕はハヅキについて。ハヅキのキャッチコピーって「スマイリーギャング」なんです。笑顔が素敵なハヅキですが、ハッピー感のある「Starlight」ではなおさらキラキラな笑顔が発揮されてると思います。

ハヅキ:ありがとうございます。フータくんは、恋愛マスター。そんな恋愛マスターが「Starlight」をどう表現してるのか。男性諸君はお手本としてぜひ勉強してほしいくらいです。MVではメロメロになってしまうくらいの表情と歌声を見られると思います。

フータ:何がわかんねん(笑)! 「明日デートやな。ちょっとCCCのライブに行って『Starlight』を聴いてフータくん見よう」ってやったらデート成功する?

ハヅキ:します。恋愛という花を咲かせるための養分を彼から吸収できます。

フータ:ほんまか(笑)!? じゃあ、僕はミナトについて。歌詞の中でミナトが歌ってる〈君と僕で愛をSandwich Richに〉が好きで。僕らって最初から歌詞割りされてるわけではなくて、全員が全パートを歌えるように練習をするんです。でもこのパートはミナトしか考えられませんでした。このパートはサビに繋がる大切なパートなのですが、ミナトの落ち着いた声があるからよりサビが際立ってるというか。振りも僕らがミナトに操られてるような振りなので、パフォーマンスにも注目してほしいです。

ターゴ:ちょうどこのパートが場面転換部分なんだよね。僕らにはないミナトくんの雰囲気が急に出てくるので、曲がガラッと変わったみたいに聴こえるんです。

フータ:そう。振り付けも一気にそこで狭なんねん。で、ハヅキの〈今日はしませんか?〉があってサビ。その切り替わりがすごく好きです。

ミナト:ありがとうございます。ターゴですね。ターゴは歌い出しを担当してるのですが、そのワンフレーズで、曲に引き込めるかどうか決まると思うんです。彼はCCCの中でも歌唱力がずば抜けてますし、安心して任せられます。今まで歌い出しなかったもんね?

ターゴ:そうね。

ミナト:しかも音数が少なくて、歌声が際立ってて。ターゴにとっても挑戦だと思いますし、CCCとしてもステップアップできた感じがしています。そういう意味でも注目ですし、ターゴが過去一かっこいい瞬間かもしれません。ここがコケたらすべて終わりです。

ターゴ:プレッシャー!

Crimson Crat Clan(撮影=堀内彩香)

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる