『EIGHT-JAM』を機に辿るさだまさしの名曲 “マニア”カズレーザー、上白石萌音、MOROHA アフロらとの縁
1973年にフォークデュオ・グレープとしてデビューして以来、さだまさしはオリジナルアルバムを49枚も発表し、およそ600曲以上もの楽曲を世に送り出してきた。そして今月、記念すべきソロ通算45枚目、自身にとっては50枚目となるアルバム『生命の樹〜Tree of Life〜』をリリースするなど、現在も精力的な創作活動を続けている。
デビュー50周年を迎えた2023年には、さだをリスペクトする14組のアーティストが参加したトリビュートアルバム『みんなのさだ』が制作され、彼自身も50周年を記念して開催した全国ツアーでソロコンサート通算4600回を達成、その歩みはとどまるところを知らない。長年第一線で活躍し続けてきたさだの歌は時代を超えて愛されており、5月11日放送の『EIGHT-JAM』(テレビ朝日系)では、「今だからこそ改めて沁みるさだまさしの名曲」というテーマで、さだの音楽に焦点を当てた特集が放送される。この特集には、上白石萌音、カズレーザー、MOROHAのアフロ、wacciの橋口洋平の4名が登場。それぞれがさだとの深い縁を持ち、独自の視点でその魅力を語る。
上白石は歌唱力に定評のある俳優/シンガー。2023年のトリビュートアルバム『みんなのさだ』では、さだが1977年に山口百恵に楽曲提供した「秋桜」をカバーし、その透明感あふれる歌声で名曲に新たな命を吹き込んだ。2021年10月には、音楽番組『第21回 わが心の大阪メロディー』(NHK総合)にてさだと上白石が「秋桜」をデュエットで披露するサプライズ共演が実現。
その翌月から放送開始となった連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)で上白石はヒロイン役、さだは同ドラマでラジオ英語講座の講師役を務めており、ドラマの枠を超えて実現したこのコラボは視聴者を大いに喜ばせた。この共演がトリビュートアルバム『みんなのさだ』に繋がる大切な縁となったのかもしれない。また、さだも自身のInstagramで「上白石萌音さんがスタジオの片隅で『秋桜』を歌ってくれました」と綴っていた。
一方、“さだまさしマニア”であるカズレーザーは金髪に赤いスーツという派手な出で立ちだが、その内面は文学や音楽への造詣が深く、少年期よりさだのラジオや楽曲に親しんできたそう。“さだ愛”の深さゆえ、2016年10月放送の同番組では、ゲスト出演したさだ本人の目の前でカズレーザーがさだ楽曲の魅力を熱弁する一幕もあった。カズレーザーは大好きな曲について独自の解釈や分析を披露し、歌詞の真意をさだに直接ぶつけるというマニアぶりを発揮。その鋭い考察に、さだも「彼の曲の聴き方には感心する」と驚きを見せ、異世代/異分野で活躍するファン·カズレーザーによる熱いアプローチを受けていた。カズレーザーにとって、さだの詞世界は人生の指針となっているようだ。