ELSEE、グループとして“一線を画した個性” MONJOE、Giga & TeddyLoid……気鋭のクリエイターと確立するコンセプト
そして、4月23日にリリースされた最新曲「TOP IT ALL」は、彼女たちの“次のフェーズ”を告げるターニングポイントになりそうな1曲。冒頭で〈Wave, Catch, Look, Hit it, Shake, Up, Roll, & Down, Slow〉とダンス表現を彷彿とさせるワードが連呼されていることからもわかる通り、ELSEEの大きな武器であるダンスにフォーカスした“本領発揮”のダンスナンバーだ。メロディメイクとアレンジを手掛けるのは、BE:FIRSTやNumber_iといった人気グループの作曲や楽曲プロデュースにも数多く携わる気鋭のプロデューサー・MONJOE。骨太な低音からチルなR&Bの繊細なエッセンスまで、幅広い音楽性で日本のダンスボーカルシーンに新たな風を吹かせており、これまでの楽曲とはまた異なる重厚感や中毒性を前面に出している。それだけでなく、数々の人気アーティストを手掛ける作詞家・岡嶋かな多によるリリックが、誰もが抱える“夢に向かうことによる苦しみ”や“自己を見つめる過程で生まれる葛藤”を巧みに落とし込み、メッセージや楽曲の奥行きを広げていく。決意のようなタイトルにふさわしい、ELSEEというグループのこれからに心躍る楽曲だ。
ELSEEに惹きつけられるのは、確固たるコンセプトを反映した楽曲やMV、そしてそれをパフォーマンスとして表現するメンバー5人がそれぞれ非常にいいバランスの強みを持っているからだと思う。例えば、「I’m you, You’re me. for ELLE & SHE」というコンセプトに添い、ELSEEは楽曲ごとに2本のMVを公開。メンバーがメインで登場する“ELSEE Ver.”とアニメーションの“elsee Ver.”の2つを用意することで、メンバーのパフォーマンスを堪能しつつ、elseeというキャラクターを自分自身に置き換えて楽曲に没入することができるのだ。
ELSEEのコンセプトが、これまで自分と向き合いながらたくさん葛藤してきた彼女たち自身の姿から生まれたように、我々の目の前にあるのは誰かによって“作り込まれたイメージ”ではなく、リアルタイムで形を成していく“自分自身と向き合う私”なのだと思う。そこにこそ、今の時代における新しい共感が生まれている。
楽曲の構造、男性グループにも見劣りしない振付の強度、ダンススキル、ビジュアル、MV――それぞれにおいて、今の時代の空気を丁寧に咀嚼しながらオリジナルな形で提示している新時代のガールズグループ ELSEE。「TOP IT ALL」という新曲タイトルが象徴するように、彼女たちは、真に強かで、全ての女の子たちの味方になるような、“すべてを超えていく”存在になるかもしれない。まだ何者でもない、でもすでに何かを掴み始めている――そんなELSEEのこれからを、目を凝らして楽しみにしたい。
◾️リリース情報
ELSEE
3rd Song「TOP IT ALL」
2025年4月23日(水)配信リリース
配信リンク:https://orcd.co/elsee_top-it-all
2nd Song「Reset ≠ Reboot」
配信中:https://orcd.co/elsee_resetreboot
1st Song「POW POW」
配信中:https://orcd.co/ELSEE_POWPOW