卯野美琴「卒園アルバムのなりたい職業に“アイドル”って書いていました」

ーー麻倉さんのインタビューの中で、卯野さんは「太陽みたいな存在」っていう言葉が出たんですけど、ご自身ではどう思いますか？

卯野美琴（以下、卯野）：太陽!?　そんな大層なものじゃないと思うんですけど（笑）、たぶん同期の2人が落ち着いているタイプだから、私がうるさく見えるのかも。めっちゃおしゃべりなんですよ。

ーー3人の中でも一番おしゃべりなんですね。

卯野：はい、いつもずっと喋っています（笑）。

ーーそんな卯野さんが、アイドルに興味を持ったきっかけから聞かせてもらえますか？

卯野：幼稚園のときにAKB48をテレビで見て、渡辺麻友さんに出会ったんです。それから「私もまゆゆみたいになりたい！」ってずっと思っていて。卒園アルバムのなりたい職業に「アイドル」って書いていました。

ーーまゆゆさんのどういうところに惹かれたんですか？

卯野：もうすべてが完璧で。アイドル像を徹底していて、いつもキラキラしてて、歌もダンスもパフォーマンスも上手で、衣装も似合っている。ビジュアルも最高で、本当にかっこよかった。私の中では“理想のアイドル像”です。

ーー幼稚園の時からずっと憧れ続けていたんですね。

卯野：そうですね。まゆゆさんが卒業したのは、たぶん私が小・中学生くらいのときで。もし私がもっと大人だったら握手会とか行けたかもしれないのにって今でも思います。『総選挙』（『AKB48選抜総選挙』）も『紅白』（『NHK紅白歌合戦』）も、子どもながらにずっと見て応援していました。

ーー卯野さんは、周囲からはどんな性格だって言われることが多いですか？

卯野：よく「おしゃべりで明るい」って言われます。でも実はけっこう気にしいで、小さなことでずっと悩んじゃうタイプでもあります。友達からも「それ気にしすぎじゃない？」って言われるくらい（笑）。

ーー具体的には、どんなことを気にしちゃうんですか？

卯野：誰かのちょっとした発言とか、無視されたように感じる瞬間とか。「嫌われたかな？」とか、夜ずっと考えちゃったりしてました。でも、今はだいぶ克服してきたと思います。

ーーちなみに、習い事は何かしていましたか？

卯野：ピアノを10年くらいやっていました。それから剣道も習っていて、二段まで取りました。あとは塾や、女優さんと声優さんの養成所にも通っていました。

ーー声優の養成所にはなぜ通おうと思われたんですか？

卯野：中学1年のときにコロナ禍でアニメをたくさん見て、声優アイドルに憧れたんです。演技も歌もできて、人としても役としても魅力を伝えられる存在がすごく素敵だなって。

ーーそのとき好きだったアニメは何ですか？

卯野：『鬼滅の刃』から始まって、『約束のネバーランド』や『五等分の花嫁』。特に五等分の声優さんにハマって、伊藤美来さんと水瀬いのりさんが大好きです。ライブ映像を観て、「歌って踊って演技もできるなんて、かっこいい！」って思っていました。

ーー音楽はピアノ以外も何かやられていたんでしょうか？

卯野：小5からフルートを始めて、中学では吹奏楽部、高校では軽音楽部でリードギターを担当していました。自分で演奏するのも、ライブに行くのも好きなんです。

ーーどんなアーティストをよく聴くんでしょう？

卯野：Mrs. GREEN APPLE、DISH//、星野源さんは小学生のころからずっと聴いてます。あと、Hump BackやRADWIMPSも好きで、幅広く聴いていますね。

ーー高校時代はどのような日々を過ごしていたんですか？

卯野：普通の高校に通いながら、部活は軽音部でバンド活動をしていました。女優さんや声優さんの養成所にも通っていて、舞台や映像のお仕事もちょこちょこやらせていただいていて。それと並行して、自分でアイドルのオーディションを受けたりもしていたので、本当に毎日忙しかったです。

ーーアイドル、声優、舞台、どれも挑戦していた中で、「これを一番やりたい！」って決めていたものはありましたか？

卯野：やっぱり一番はアイドルでした。演技もすごく好きで。舞台って“生の表現”という意味ではアイドルのライブと通じるところがあるので、どれも大切にしていました。水面下ではずっとアイドルを目指していて、その上で女優のお仕事もしていたような感覚というか。

ーーそれだけ“アイドル”という存在が自分の中で大きかったんですね。

卯野：はい。本当に幼稚園の頃からの憧れなので。私にとってのアイドルは、夢を与えてくれる存在であり、幸せを届けてくれる存在。ファンとアイドルの関係性って、アイドルが幸せであればファンも幸せ、っていう相互のものだと思っていて。そんな存在になりたいって思っています。

ーーその理想のアイドル像の元にあるのは、やっぱりまゆゆさん？

卯野：はい。まゆゆさんは遠い存在すぎて、まだ全然近づけていないですけど。でも、自分がこうありたいと思う理想像があるからこそ、アイドルとしての自分を作り上げていける気がしています。逆に、自分を押し殺しすぎないように気をつけないととも思っています。

ーー「自分ってなんだろう」って悩む瞬間は、誰しもありますよね。

卯野：ありますよね。本当に。自分でも「これが私なのかな？」って思う時があって。だから、これからもっと「私らしさ」を見つけていきたいです。

自分の中のアイドル像を自分らしく表現できる存在になりたい

ーー透色ドロップに対しては、どのような印象を持っていましたか？

卯野：実は、対バンライブで一度観たことがあって、そのときから印象が強く残っていました。他のグループと比べても雰囲気がまったく違って、歌詞も素敵で、パフォーマンス力もあって。「このグループ、もっと多くの人に届いてほしい！」って自然と思える存在でした。

ーーそのライブをきっかけに、オーディションを受けようと思ったんですか？

卯野：高校3年生の夏、「高校生として受けられるラストチャンスかな」と思っていたときにTwitter（現：X）でオーディション情報が流れてきて。このグループなら挑戦してみたいと思って、初めてライブ系のアイドルグループに応募しました。

ーー入る前から好きだった楽曲はありましたか？

卯野：「孤独とタイヨウ」がすごく好きでした。かっこいい雰囲気の曲で、歌詞も刺さるものが多くて。あと、「教えてよHashtag」は可愛い系の曲で、聴いていて元気になれるし、MVも何度も見ました。

ーー透色ドロップのオーディションの合格の連絡をもらったときの心境はどうでしたか？

卯野：びっくりしました。「合格」とは書かれていなくて、「次回またお会いしましょう」みたいな文章だったので、「これって合格ってことですか？」って聞き返しました（笑）。駅のホームで連絡をもらって、しばらく実感が湧かなかったですけど、どこかで「呼ばれている」感覚はあって、不思議な気持ちでした。

ーー新メンバーが3人同時に加入します。卯野さんから見て他の2人はどんな存在ですか？

卯野：2人とも「お姉ちゃん」って感じです。もなちゃんは本当にしっかりしていて頼りになる存在。私が受験期でダンスの振りを覚えきれなかったときに、動画を送ってくれたり、「大学の履修登録もやってあげるよ」って言ってくれたりして（笑）。予定も全部把握してて、知識も豊富で、変なことを言ったらちゃんと訂正もしてくれる、頼もしいお姉さんです。

ーー本当にしっかりしてますね（笑）。

卯野：もう何でも任せたくなっちゃう（笑）。美優ちゃんは、とにかく優しいです。相談に乗ってくれたり、励ましてくれたり、私がテンパってるときに「大丈夫だよ」って落ち着かせてくれるんです。でも、2人に甘えすぎちゃうなって思うので、私もちゃんと“相談される側”になりたいです。

ーー甘え上手なところも卯野さんの魅力だと思いますよ。

卯野：ありがとうございます。でも、ちゃんと自分でも頑張らなきゃって思ってます！

ーー4月29日にお披露目が控えていますが、今の心境はどうですか？

卯野：楽しみだけじゃなくて、不安も大きいです。構成もまだ一部しか完成していないし、20曲近くを初ライブでやるプレッシャーもあります。歌詞を間違えないか、位置を間違えないか、踊れるかなって。残り1カ月でその不安を消していけるように頑張りたいです。

ーーステージで、「私のここを見てほしい！」という自分の強みはありますか？

卯野：やっぱり最年少なので、元気で可愛いパフォーマンスが得意です。アイドルをずっと見てきたので、自分の中にある“理想のアイドル像”を表現していきたいし、アイドル力は今まで積み上げてきたものがあると思うので、そこを見てほしいです。

ーーまさに“幼稚園の頃から磨いてきたアイドル力”ですもんね。

卯野：そうなんです（笑）。長年のオタク歴が活かせる場面だと思ってます！

ーー新体制の透色ドロップとして初めての楽曲が「ハジマル!!」と「未来は変えていけるから」に関して、それぞれどんな楽曲になりましたか？

卯野：「ハジマル!!」は本当に明るくて、春の訪れを感じさせるようなキラキラした楽曲です。ライブで披露したら、すごく盛り上がりそうだなって。振り付けもすごく可愛くてお気に入りです。

ーー「未来は変えていけるから」はいかがですか？

卯野：「未来は変えていけるから」は、今の透色ドロップにぴったりなメッセージが込められていて、私たちがこのタイミングで歌うことに大きな意味がある楽曲だと思います。

ーーレッスンやレコーディングを通して、新たな発見はありましたか？

卯野：ダンスも歌も苦手ではないんですけど、習っていたわけではないので、ずっと自分なりに練習してきたんです。振付の中でも自分らしさや雰囲気を出せるようにしていて、「自分の色」が出せているんじゃないかなと思います。

ーー歌に関しては、どんなタイプの楽曲が得意ですか？

卯野：可愛い系が得意です。かっこいい系の曲では歌割が少なめだったりするんですけど、可愛い曲はたくさん任されている気がします（笑）。

ーーまさに、“可愛い”を極めている感じですね。

卯野：はい（笑）。自分が思う「可愛い」って、外見だけじゃなくて、明るさとか、人との距離感とか、優しさも大切だと思っていて。あとは「憧れ」を決めることが大事。自分の“きき顔”を見つけて、「こうなりたい」と思えるビジュアルや表現を目指してます。あと、声色や表情も、演技の経験があるからこそ感情を込めて表現できるのは強みかなって思います。曲によって全然違う自分になれるので、そこも注目してもらえたら嬉しいですね。

ーー透色ドロップで叶えたい夢や目標を教えてください。

卯野：グループとしては、大規模なワンマンライブを成功させることが目標です。Zeppツアーも夢のひとつで、私自身バンド好きだった頃、よくZeppに通っていたので、そこに立ってみたい憧れがあります。

ーー個人としての目標は？

卯野：自分の中にあるアイドル像を、ちゃんと自分らしく表現できる存在になりたい。そして、たくさんの人に幸せを届けられるアイドルになりたいです。活動に慣れてきたら、声優や舞台のお仕事にもまた挑戦したいと思っています。透色ドロップの名前をいろんな場所に届けていけるような活動ができたらと思っています。

ーーなによりも、アイドル活動が一番大切なんですね。

卯野：はい。ずっと憧れてきたものなので、言葉では表しきれないくらい大切です。アイドルって、自分の行動で誰かが喜んでくれる。その瞬間がたくさんあるって、本当に幸せなことだと思っています。

■ライブ情報
透色ドロップ 単独公演 『はじまりの鼓動が聞こえる』
日程 2025年4月29日（火・祝）
会場 恵比寿 The Garden Hall
開場16:00/開演16:45

公演チケット【エリア内自由席】
一般発売
2025年4月18日21:00-4月29日16:45
https://t.livepocket.jp/e/sukiiroshintaisei2025

■関連リンク
梅野心春（うめのこはる）
https://x.com/koharu_sukiiro

鎌房祐衣（かまふさゆい）
https://x.com/yui_sukiiro

麻倉もな（あさくらもな）
https://x.com/mona_sukiiro

有坂望由（ありさかみゆ）
https://x.com/miyu_sukiiro

卯野美琴（うのみこと）
https://x.com/micoto_sukiiro

X：https://x.com/sukiiro_drop
web site：https://sukiirodrop.com/
instagram：https://www.instagram.com/sukiiro_drop/
note：https://note.com/sukiirodrop
BASE：https://sukiirodrop.thebase.in/
YouTube：https://www.youtube.com/c/sukiirodrop
TikTok：https://www.tiktok.com/@sukiirodrop20200618?lang=ja-JP