TVアニメ『名探偵コナン』30周年企画始動 ↑THE HIGH-LOWS↓、ZIGGYら“最初期”を彩った楽曲を振り返る
1996年1月にTV放送が開始され、来年1月に30周年を迎えるアニメ『名探偵コナン』(日本テレビ系)。その30周年プロジェクトの始動ムービーがYouTubeで公開された。
『名探偵コナン』といえば、主人公・江戸川コナンの名推理で難事件を解決するミステリーストーリー。そのミステリーパートと、メインキャラクター達が繰り広げるやきもきするような恋愛模様が人気を博す国民的アニメの代表格である。昨年公開の映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』では興行収入150億円を突破するなど、年々ファンの裾野が拡大しているメガヒットコンテンツでもある。そんな『名探偵コナン』の魅力を下支えするのが、作品を彩ってきた数多の主題歌。執筆時点でTVアニメのOP/ED合わせて132曲もの楽曲が『名探偵コナン』の主題歌として書き下ろされているため、読者一人ひとりに思い出の“コナン主題歌”があることだろう。
本稿では『名探偵コナン』の主題歌のうち、最初期の楽曲をフィーチャー。当時リアルタイムで観ていた人も、はたまた当時は生まれていなかった人も、どのような楽曲があったのかをともに振り返ってもらえたら嬉しい。
まず、1996年1月の初回放送から同年8月までOPテーマとして流れていたのが、↑THE HIGH-LOWS↓の歌う「胸がドキドキ」。ロックンロールの素晴らしさをシンプルに味わうことができるスカッとするサウンドであり、少年の心を持って突き進んでいこうというメッセージ性のある歌詞と、甲本ヒロト(Vo)のどこか青臭くもある剥き出しのラウドな歌声は、30年経った今でも私たちの心を強く動かすパワーに満ちている。また、シングル『胸がドキドキ』のカップリングに収録されていた「そばにいるから」は、コナンの同級生で少年探偵団のメンバーである吉田歩美の誘拐事件が描かれた放送回で一度だけ流れたレアな挿入歌でもある。ゆったりとしたテンポで紡がれるミディアムなナンバーは、「胸がドキドキ」とはまた違った魅力を味わえることだろう。