坂道3グループに訪れる“転換期” 乃木坂46、日向坂46はお披露目&新体制へ、新メンバーに求められるものとは?
乃木坂46、櫻坂46、日向坂46 各グループに共通する課題とは?
各グループに共通するのは、主力メンバーの卒業によって生まれた空白を、いかに次の世代が埋めていくかという課題だろう。新メンバーには、単なる穴埋めではなく、グループの伝統や個性を受け継ぎながらも、新たな表現や存在感で更新していくことも求められる。特に日向坂46の五期生のように多彩なバックグラウンドを持つメンバーが加わることで、従来のイメージに新風を吹き込む可能性もある。坂道3グループの強さは、柔軟性にこそあると言っても過言ではない。積み上げてきた歴史を大切にしながらも、どのグループも継ぎ目を見せずに新しい体制へと移行してきた。
その上で、新たに加入した新メンバーたちは、自らの意思と表現でグループの未来を形作っていくのだ。変化を恐れるのではなく、その変化を“アイデンティティ”として自ら捉えることこそが、今の坂道3グループが持つ最大の強みであるのではないだろうか。
坂道3グループはこれまで、幾度となくメンバーの卒業と加入を重ねながら、少しずつグループの在り方を変化させてきた。そうして連綿と続いてきた物語の中で、次第に“坂道らしさ”という枠組みさえも、柔らかく変容を遂げてきたように思う。今まさにやってきた変革期もまた、各グループがそれぞれのカラーや背景を活かしながら、新たな地平へと踏み出すための重要なステップとなるだろう。それは過去を受け継ぐというよりも、過去と向き合いながら、そこから逸脱していく力を求められる時代のはじまりなのかもしれない。