平野紫耀、バディ・中島健人も証言するアウェイな状況をも楽しむ姿勢 逆境にも負けないたくましさ
筆者がそれを肌で感じたのは、初の国内フェス出演となった『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024』でのこと。平野は夏の暑さを「『ロッキン』が盛り上がりすぎているから!」と機転の利いたコメントで場を沸かし、神宮寺は積極的に煽り続けて観客を自分たちのライブに巻き込み、岸は持ち前の高い歌唱力を発揮して観客を惹きつけていた。この日も、ほかの出演アーティストのTシャツやタオルを身に着けた多くの人がステージを見届けていたが、後半で披露された「GOAT」では無数の拳が突き上がっていた。おそらく、様子見や通りすがりの人も少なくなかった会場がひとつになった瞬間――。その圧巻の光景を見た時に、ステージにいる3人を頼もしく感じたことをよく覚えている。
その翌週は『SUMMER SONIC 2024』と立て続けにロックフェスに出演した後、10月には『WIRED MUSIC FESTIVAL'24』にもスペシャルゲストとして出演。そして今年、Number_iはアメリカ・カリフォルニア州で5月31日、6月1日に開催される88rising主催の音楽フェス『HEAD IN THE CLOUDS LOS ANGELES 2025』への出演を控えている。またひとつ新たに開かれた扉。これも彼らが『コーチェラ』をはじめ、さまざまなステージ経験を積んできたからこそ繋がったものだろう。
自分の知らない環境に身を置くことで、人は強くなり、成長できる。居心地のいい場所から抜け出す怖さはあるが、それ以上に得るものは大きい。一歩踏み出す勇気と、逆境にも負けないたくましさを兼ね備えたNumber_iは、きっとこの先も遠くまで行けることだろう。
※1:https://www.vivi.tv/post434905/