THE YELLOW MONKEY×SUPER BEAVER、スピッツ×あいみょん、the pillows×家主......世代を超えた意義深い共演ライブ
アジカン×Omoinotake、ザ・クロマニヨンズ×a flood of circleらの対バンも
2025年1月13日、渋谷・Spotify O-EASTでASIAN KUNG-FU GENERATIONとOmoinotakeのツーマンライブ『M bit Live #3』が開催された。「東京発、2024年型“世代を超えたArtistのクロスオーバー”」「新しいスタイルのコラボレーションLIVE」と銘打たれたこの企画。ゼロ年代ギターロックの王道を作り上げたASIAN KUNG-FU GENERATIONと、昨年『第75回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)にも出場した気鋭のポップバンドOmoinotakeの共演は異色の組み合わせに思えた。
しかし、OmoinotakeはASIAN KUNG-FU GENERATION直撃世代。藤井怜央(Vo/Key)は、遺伝子に刻み込まれてるくらいにアジカンが好きとのことで、彼らの「ブラックアウト」をカバー。鍵盤、サックス、パーカッションを効かせた独自のアレンジで挑んでみせた。アジカンはそのリスペクトに応えるように、往年のナンバーから最新のモードまでを幅広く披露。そしてアンコールではアジカンの「遥か彼方」でコラボレーションを果たした。ジャンルの境界などなく、世代を超えて敬意を表し合った一日だったのではないだろうか。
昨年11月には映像制作会社 MAZRIの25周年記念イベントでザ・クロマニヨンズとa flood of circleの対バンが開催された。ザ・クロマニヨンズという生ける伝説と、地道な歩みで確実に支持を増やしつつあるa flood of circleによる、純然たるロックンロールバンドの対バン。その孤高のスタンスを見せ合うことこそが全てとも言える共演だと思う。
また、今年1月12日と24日、MONO NO AWAREが大阪と東京で行った自主企画『天下一舞踏会 2025』のゲストに招聘されたのはZAZEN BOYS。本ライブは2020年に中止となった対バンのリベンジでもあった。両者とも独自のグルーヴと言語感覚を持つバンド。アンコールの「かむかむしかもにどもかも!」では、向井秀徳がステージに登場してMONO NO AWAREとパフォーマンスを繰り広げた。
2025.01.24 天下一舞踏会 東京
@恵比寿LIQUIDROOM
MONO NO AWARE x 向井秀徳📹 @tya__han pic.twitter.com/hlzc4xwfPV
— MONO NO AWARE (@mono_no_aware_) January 25, 2025
こうした世代を超えた共演ライブは、大先輩とも言えるキャリアを歩んできたベテランアーティストに対して若手がその敬意を示す場でもある一方、彼らにとってもまた自分たちが残してきた表現を受けて育った世代にその歩みを肯定される時間でもあるだろう。双方にとって理想的なエネルギー交換の場として、今年はどんな共演を目撃できるのか、楽しみでならない。
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