海南で初開催の野外フェス『R-day Music Festival』へ 中国の人気バンドに加え、She Her Her HersやNIKO NIKO TAN TANも出演

 せっかくなので、このフェスに出演していたわけではありませんが、私が見たことのある中国出身の人気のバンドを、あと2組ピックアップします。まずは武漢出身マスロックバント、Chinese Football。思わずニヤッとしちゃう名前でしょう? American Footballのファンの方にも聴いてみてほしいです。以前この連載でもご紹介した台南の『浪人祭Vagabond Festival』でも見たことがあり、めちゃくちゃ暑い日だったのですが、ギターの音色が西陽に似合って、キラキラと眩しく、実にエモい気持ちになりました。搾りたてのレモン果汁がたっぷりの冷たいアイスティーを飲みながら見ていたのですが、なんだか甘酸っぱい思い出です。今年は日本でも初のワンマンライブを開催するらしく、これは是非とも見たい公演です! 日本のバンドcinema staff主催フェスにも出演するとのことです。合いそう! ちなみにセントチヒロ・チッチ(CENT/ex. BiSH)が彼らのファンで、過去に東京でのライブにゲスト出演していたこともあります。

Chinese Football 「 世界一分为二」南京演出現場 ''The World Is Splitting in Two'' Live at Nanjing
Chinese Football 「 夏日限定女朋友」 "Summer Limited Girlfriend" Live at Modern Sky Lab , Shanghai

 最後に今、若手のバンドで勢いがあるという蛙池wachi。広東出身。今回シーハーズの地方都市ツアーについていって思ったんですが、とにかく中国って広いので、国内といえど地方都市をめぐるツアーをするのは大変なのですよね。先の2組ならもちろん可能なのでしょうが、この蛙池はキャリアの浅いバンドなのに、ツアーをやりとげて、しかも動員的にも良い結果を残したということで音楽業界でとても話題になったそうです。私は大阪でライブを見たのですが、「河流」という曲のライブハウスの天井を突き破っていくような解放感が気持ち良かったです。代表曲だと思います。ぜひ聴いてみてほしいです。

蛙池《郊游》Official Music Video

 本当に中国は広いし、カッコいいアーティストがたくさんいるはず! なのに、来日してくれないと、よほどアンテナを張らないことには、なかなか情報が入ってきません。待っているだけじゃなく、機会があれば自分から中国のフェスにまた行ってみたいなぁと思いました。

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