『グラミー』ノミネート、ONE OK ROCKとのコラボも話題のテディ・スウィムズ その歩みと意外なルーツ

 また、幅広いジャンルが内包された音楽性もテディの大きな特長であり、それは彼の出身地・ジョージア州アトランタの背景と強く結びついている。ヒップホップ、R&B、ロックンロール、ソウル、カントリーなど多彩な音楽が盛んで、数多くのレジェンドアーティストーーレイ・チャールズからカリード、T.I.までーーを輩出してきた。そんな土地で育ったテディもまた、10代の頃から様々なバンドで活動。ヘヴィメタルバンドに在籍する一方、シンガーとしてオーティス・レディング、スティーヴィー・ワンダー、マーヴィン・ゲイなどに影響を受けたことを公言している。ジャンルを超越しながら、ソウル(魂)を刻んだ歌を志向するテディのスタイルは、アトランタの伝統に裏打ちされていると言っていいだろう。

 2025年に入ってからも精力的なアクションを継続。1月10日にはアーティストのギヴィオンとコラボレーションした「Are You Even Real」をリリース。1月24日にはマニー・ロング、ココ・ジョーンズ、グロリラといった女性アーティストとのコラボ曲などを収めたアルバム『I've Tried Everything But Therapy (Part 2)』を発表。先行リリースされたシングル曲「Bad Dreams」は、“君がいないと、悪い夢ばかり見てしまう”という切ないリリックが印象的なナンバー。憂いと力強さを同時に感じさせるボーカルによって、「Lose Control」に続き、再び世界的ヒットを記録している。

 前述した通り、自らの感情を赤裸々に表現し、リスナーの心を揺さぶると同時に“癒し”の感覚を与えてくれることがテディ・スウィムズの最大の魅力。2024年の『FUJI ROCK FESTIVAL』に続き、日本でのパフォーマンスが再び実現する日を心待ちにしたい。

■リリース情報
『I've Tried Everything But Therapy (Part 2)』
配信中
リンク:https://teddyswimsjpn.lnk.to/ITEBT2Pu

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YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCb-ikMqe9iS8GjG7WgGwCrQ
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