Ryubi Miyaseが作り上げるキュートからクールまで多彩なステージ 代々木第一体育館公演初日レポ

1月18日、国立代々木競技場 第一体育館にてRyubi Miyaseの単独ライブ『Ryubi Miyase Special Live 2025 -DOUBLE DUTY-』が開催された。1日目は音楽ライブ、翌日2日目はゲストを招いたスペシャルイベントとして展開された今回のプロジェクト。本稿では、制御型ペンライトを生かして作り込まれた演出と幅広い楽曲で魅せた18日のライブをレポートする。

開演前BGMがぴたりと止まり照明が真っ暗になるといよいよ開幕の合図。シックなオープニング映像後に赤いライトが会場を満たし、どこか危険な雰囲気と熱狂の予兆に観客の熱が温まり始めると、サングラスをかけファーコートを羽織ったリッチな出で立ちのRyubiがポップアップで登場。一曲目の「Unbreakable」だ。サビ前に引き金を引くと発射のタイミングで花火の特効が上がるなど派手な演出で幕を開けた。「BAD BLOOD」ではセンターステージに向かって花道を歩き、歓声の中を堂々と進んでいく。激しく踊りながら歌う姿にボルテージがどんどんと上がっていき、「曼荼羅」からはコートを脱いでステージを軽やかに動き回る。激しく回るレーザーとともに観客を煽っていった。

MCではサングラスを外し、「この間塚地(武雅)さんに幕張メッセのDVDを見せたんですよ。『もうちょっとMC頑張ろうな~』って言われました。頑張りたいなと思います」とMCについても触れながら「2024年4月にメジャーデビューしてから、皆さんが楽しめるように準備してきました! 今回は盛り沢山なライブになってるので、めちゃくちゃ楽しんで欲しいなと思っております」と意気込みを語った。

アップテンポな「NEVERLAND」からは雰囲気が明るく一転し、〈いつだって/笑顔になれるからここへおいで〉と非日常の世界へ誘い込んでいく。VCRを挟んで次の「FLY」からはメインステージにバンドセットが登場。スタンドマイクと炎の特効を使ったロックなナンバーとなった。ミラーボールやスクリーンに浮かんだネオンとともにファンキーに盛り上げた「Higher」、お洒落なベースのサウンドに乗り色気を漂わせた「Desire」と続き、次は「Dream」。生バンド演奏ならではの壮大さに負けない、目の前が拓けるような雄大なメロディと力強いラップで熱く歌い切った。

続くはファンを想いながら初めて自身で作詞作曲をしたという「猫がいびきで」。シャボン玉が漂う中で、センターステージ中央のせり上がったリフターに腰掛けながらゆったりと楽しんだ。落ち着いた雰囲気が続く「紫苑」では紫とオレンジの光が会場を満たし、さらにステージにはスモークが焚かれ、夕日に包まれたような幻想的な空間でしっとりと歌い上げる。「Candy」が始まると一気にカラフルでカワイイ雰囲気に。1番では「あれ? ミスった、歌詞飛んだ! みんな歌って助けて~!」とプチハプニングがあったものの、ポップな曲調にぴったりの弾ける笑顔を振りまいてラストスパートのエンジンをかける。「Be Alright」ではタオルを振ったり回したりと会場がさらに一体となり、「That’s What I Like」で金銀の紙吹雪が舞う花道を走り切って幕を閉じた。