meiyo、自らを救った存在=ポップと向き合う 問答無用の楽しさ溢れたワンマンライブ『POP IDEA』
本編最後のMCパートで、meiyoは、自らを救ってくれた存在であるポップについて、自分なりの定義を語った。彼曰くポップとは、楽しさ、嬉しさ、悲しさ、切なさ、悔しさ、全部をきれいにまとめて飾り付けた“宝物”であるという。いろいろなアーティストから“宝物”をもらってきたからこそ、次は自分が、自分なりの解釈をもって"宝物"を作りたい。それをみんなに届けたい。そのように自身のポップ観とアーティストとしての想いを語った彼は、自分なりの“宝物”をいちばんいい形で見てもらうためにたくさんのアイデアを詰め込んだ今回のワンマンライブについて振り返りつつ、そして、「とにかく、愛があれば充分なんじゃないかと思って、それをそのまま曲にした」というナンバー「希望の唄」を披露した。〈愛があれば それだけで充分さ〉という歌詞が象徴的なように、彼にとっての希望とは愛であることがまっすぐ伝わってくる感動的なライブパフォーマンスだった。
「当たり前に思えることは、実は当たり前じゃないことを認識する目印のような曲」として「いつまであるか」を歌い届けた。その後meiyoは、「今日、みなさんが来てくれたことも当たり前じゃない」「奇跡のようなことだと思います」と語り、深い感謝の想いを伝えた。感動的なムードのなか、本編を締め括ったのは「ビートDEトーヒ」。〈いつもありがとオマエタチ〉という言葉に滲む熱い感謝の念に触れ、胸がいっぱいになった。
アンコールでは、来年1月、ワタナベタカシ名義で音楽活動を始めて10周年を迎えることを伝えたうえで、「10周年を迎えるにあたって、もっといろんな曲をみなさんに聴いてほしいと思って」と語り、タイトル未定の新曲を披露。切実な響きを放つ渾身のロックナンバーを受け、フロアの熱気と高揚感が再び高まり、続けて「STICKER!!!」へ。ここでライブは終了かと思いきや、突如、ステージ下手からショーの司会者風の男性が現れ、「もう一度、1曲目から聴きたいですか?」と問いかける。そしてなんと、この日披露した楽曲を1曲目から順に少しずつ繋いで披露してみせた。人力のリミックスとも呼ぶべきこのライブパフォーマンスも、KANからの影響を受けて導入したものであるという。2024年を象徴する某バズソングと某大御所アーティストの名曲2曲のエッセンスも織り交ぜつつ、迎えた熱烈な大団円。集合写真の撮影を終え、これで本当にライブは終幕……かと思いきや、最後に、サポートギタリスト・石本大介が奏でるアコースティックギターを伴奏にして「あとがき」を披露した。
本編のMCと相まって、〈宝物を失くして/泣いている子のようです/その悲しみは大切にした証 それだけで十分です〉という歌詞が、とても深く心に沁みた。全編を通して、数え切れないほどのアイデアを届けてみせたmeiyoは、最後に深々とお辞儀をして、あたたかな拍手を受けながらステージを去っていった。
※1:https://x.com/meiyo_music/status/1866352301885235581
■公演情報
『ワタナベタカシ10周年記念ツーマンライブ〜WT×meiyoにまつわるエキストラ〜』
日程:2025年1月27日(月)開場 18:30/開演 19:15
会場:青山月見ル君想フ
Act:ワタナベタカシ / meiyo
チケット:https://t.livepocket.jp/e/y9h3w
前売り¥5,000/全席自由
問い合わせ先:ハンズオン・エンタテインメント
info@handson.gr.jp (受付時間:平日11:00〜16:00)/https://www.handson.gr.jp/
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