SEVENTEEN、試行錯誤の痕跡と自然体な楽しさに富んだワールドツアー『RIGHT HERE』 東京ドーム公演を観て
歌声の大きさでアンコールの長さが決まるというアンコールタイムでは「Sara Sara」や「HIT」などを歌うカラオケタイムで客席の盛り上がりをキープする一幕も。アンコールはトロッコで「Adore U」「'bout you」「Campfire」をパフォーマンス。日本公演ではもはやシメの定番曲となりつつある「CALL CALL CALL!」や「VERY NICE」と、メンバーたちがステージを自由に走り回る自由なアンコールタイムとなった。SEVENTEENの育ての兄貴分でもあるBUMZUもステージサイドに来ており、挨拶だけでなくダンスさせられる場面もあった。
正式なセットリスト終了後も、別れを惜しむようにCHEERSのダンスタイム「HOT」、SEUNGKWAN、DK、HOSHIによるユニット・BBS「Fighting」(「파이팅 해야지 (Feat. 이영지)」)など、セトリに入らなかった曲も歌い、一旦帰ると見せかけて「CALL CALL CALL!」の〈Chiring Chiring〉で戻ってきて「VERY NICE」でシメるという、“いつもの流れ”で東京ドーム公演を終了した。
日本ツアーのセットリストでは、ソウル公演の「Home」や「IF you leave me」の代わりに「消費期限」と「CALL CALL CALL!」といった日本オリジナル曲がリストインし、独自のものになっていた。兵役中のJEONGHAN、中国での活動により欠席となったJUNと、今回は2名のメンバーを欠いてのツアーとなった。SEVENTEENのシグネチャーといえば、13人という大人数ならではのストーリー性に富んだ一体感のある大型パフォーマンス、あるいは集団ならではのメンバー同士のワチャワチャ感が活かされた自然体な楽しさによるパフォーマンスだと思うが、“完全体”ではない今回のツアーでは、特に後者の特徴が活かされたセットリストだったように感じた。
制約のある状況のなかでも、それをどう活かして観客を楽しませるか、楽しむのかという試行錯誤が見られるような気がした公演だった。
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