今年最も聴かれた楽曲・アーティストにCreepy Nutsやミセス、YOASOBIら 「Spotifyまとめ2024」発表
オーディオストリーミングサービスSpotifyが、2024年のシーンを賑わせた音楽を振り返る日本と世界のランキングを発表した。
Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」が、2024年に日本で最も再生された楽曲・海外で最も再生された国内アーティストの楽曲に。日本において国内で最も再生された楽曲・海外で最も再生された国内楽曲ランキングに同一楽曲が選ばれたのはSpotify史上初となる。
2024年に国内で最も聴かれたアーティストは2年連続でMrs. GREEN APPLE、海外で最も再生された国内アーティストは4年連続でYOASOBIに。さらに、2024年に世界で最も聴かれたアーティストは2年連続でテイラー・スウィフト、最も聴かれた楽曲はサブリナ・カーペンター「Espresso」となった。各ランキングの詳細は以下のとおり。
■国内
今年国内で最も再生された楽曲は、Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」。国内楽曲として史上最速で1億、2億、そして3億回再生を達成したほか、2024年1月18日から5月21日までの125日間にわたりSpotify Japanのデイリーチャートで連続1位を獲得するなど、今年1年の国内音楽シーンを象徴するヒットを記録した。月間リスナーは1,000万人に迫る勢いを見せ、「Bling-Bang-Bang-Born」は年間を通して安定して聴かれるロングヒットとなった。
Mrs. GREEN APPLEは、2位「ライラック」、4位「ケセラセラ」、6位「青と夏」、そして 7位「ダンスホール」と、2024年リリースの楽曲だけでなく幅広い年代の楽曲をトップ10に送り込む結果に。Omoinotake(3位「幾億光年」)、tuki.(5位「晩餐歌」)、Number_i(10位「GOAT」)の3組は、Spotifyの公表する年間ランキングで初めてトップ10入りを果たした。
国内で最も聴かれたアーティストは、2年連続でMrs. GREEN APPLE。同グループは、2024年Spotifyが公開する「トップアーティスト - 日本」チャートのウィークリ一部門で全週1位を獲得し、最長連続1位記録(163週連続)を更新中。さらに、同チャートのデイリ一部門でも1,139日連続で1位を維持しており、最長記録を更新し続けている。
「水平線」や「高嶺の花子さん」など、多くのストリーミングヒットを持つback numberは、昨年の4位から2位に順位を上げた。初期の楽曲から新曲まで幅広く聴かれたヨルシカは初のランクインでトップ5入り。本部門のトップ10すべてを国内アーティストが占めるのは、日本で「Spotifyまとめ」各種ランキング発表を開始した2017年以来初めてのこととなる。
国内で最もSNS上にシェアされたアーティストでは、昨年に続きJO1が首位を獲得。2位にはNumber_i、3位にはTravis Japanがランクイン。また、アーティストランキング上位のMrs. GREEN APPLEやback number、さらに宇多田ヒカルや米津玄師といった今年話題を集めたアーティストもこの部門にランクインしている。
今年国内で最も聴かれたアルバムは1位・2位をMrs. GREEN APPLEが独占。昨年の3位から順位を上げた1位の『ANTENNA』、昨年5位から2位に躍進した『Attitude』ともに、幅広い年代のリスナーに年間を通じて聴かれている。
■世界
今年世界で最も聴かれた楽曲は、総再生回数が16億回を突破したサブリナ・カーペンター「Espresso」。自身初のSpotifyグローバルチャート首位獲得曲およびSpotify10億再生突破曲として旋風を巻き起こし、世界のトップアーティストの仲間入りを果たした。
また、昨年に続き年間を通して開催されたワールドツアー『The Eras Tour』で数々の動員・興業記録を塗り替え、2月には東京公演でも大きな話題を集めたテイラー・スウィフトが、全世界で266億回を超える年間総再生回数を記録し、2年連続で世界で最も聴かれたアーティストとなった。
今年海外で最も再生された国内アーティストの楽曲は、Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」。同曲は国内で最も再生された楽曲にも選ばれており、Spotify史上初めて日本における両部門で2冠を達成した。「Bling-Bang-Bang-Born」は、リリース直後からアメリカや中南米、スペイン語圏を中心とするヨーロッパなどを起点に同時多発的にバイラルヒットを記録し、グローバルデイリーチャートでは最高52位を記録した。2位には、昨年2年連続で1位を守った藤井 風「死ぬのがいいわ」がランクイン。「死ぬのがいいわ」は、6億2,600万再生を突破し、アメリカ、インド、東南アジア諸国を中心に世界中でロングヒットを続けている。
海外で最も再生された国内アーティストは、YOASOBI。今年4月にロサンゼルス/サンフランシスコ、8月にニューヨーク/ボストンにて初のアメリカ単独公演を成功させた彼らが、4年連続で1位を獲得。総再生数6億 3,200万回を突破し、国内楽曲最高記録を更新し続けている「夜に駆ける」のロングヒットに加えて、昨年国内の音楽シーンを席巻した「アイドル」が国内のみならず海外でも長く聴かれ続けている。1億再生以上を記録した自身の楽曲は14曲と、国内アーティスト最多を誇る。
続く2位のAdoは、昨年の6位から大きく順位をアップ。ボカロカルチャーヘの人気が世界で高まる中、アジアや欧米でのツアー開催と合わせてセットリストプレイリスト、SNSなどを効果的に活用し、リスナーとの関わりを深めた取り組みも行われた。
また、初ランクインのアトラスサウンドチームが3位に急浮上。世界中で大人気のゲームシリーズ「ペルソナ」より、「ペルソナ3リロード」サントラが今年4月に配信開始されたことを皮切りに、Spotify公式プレイリスト「PERSONA SERIESペルソナシリーズ」ローンチ、「女神転生」シリーズを含む周辺カタログ拡張なども相乗し、大きな躍進を遂げた。
海外で聴かれた国内楽曲ランキングでトップを飾ったCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang- Born」が国別ランキングでも安定感を発揮し、アメリカ、ブラジル、フランスの1位を筆頭に、ランキングを発表した7カ国すべてでトップ5入り。藤井 風は、「死ぬのがいいわ」のバズの起点となったタイでトップ5中3曲を独占。多くの月間リスナーを擁するインドやインドネシアでも1位を獲得する強さを見せた。昨今J-POP人気の高まりを見せている韓国では、 NewJeans来日公演でのカバーにより話題となったVaundy「踊り子」が1位を獲得したのに加え、優里「ベテルギウス」、tuki.「晩餐歌」といった楽曲が多くの支持を集めている。
なお、Spotifyでは、世界中のユーザーがSpotify上での聴取履歴から自身のこの一年を振り返ることができる年末恒例企画「Spotifyまとめ2024」を公開。今年最も聴いたアーティストや楽曲、音楽ジャンルのほか、音楽再生時間、最も聴いたポッドキャスト番組などのデータを、Spotifyアプリ上で楽しむことができる。また結果はシェアカードとして各ソーシャルメディアで簡単に共有することも可能だ。さらに今年よく聴いた曲を集めたパーソナルプレイリスト「2024年あなたのトップソング」や、2024年の音楽ジャーニーを振り返ることができる「2024年あなたの音楽ジャーニー」プレイリストも楽しむことができる。
「Spotifyまとめ2024」の公開にあわせて、12月13日から15日まで渋谷 MIYASHITA PARK SOUTH 2F吹き抜け広場にて「Spotifyまとめ2024 POP UP EVENT」も開催される。
そして、今年は初の試みとして、株式会社ZOZOとのコラボレーションのもと、「Spotifyまとめ 2024」のプレイリストから、今年人気を集めた10楽曲のジャケットのデザインをプリントしたTシャツをZOZOVILLAで受注販売する企画「Spotifyまとめ2024 in ZOZOVILLA」を展開する。詳細は特設ページにて確認することができる。
Spotifyまとめ:https://www.spotify.com/jp/wrapped/
Spotifyまとめ2024 in ZOZOVILLA:https://zozo.jp/event/spotify/