s**t kingzが新作舞台『See』で向き合う「見る」ことへの意識 人と向き合い、走り続けた2024年を語る
個人でもグループでもフル稼働の一年「ちゃんと踊ったし、ちゃんと作った」
――皆さんにとって、2024年はどんな一年でしたか?
kazuki:めちゃくちゃ忙しかったですね。ちゃんと踊ったし、ちゃんと作ったし。どちらか一方ではなくて、どっちもフル稼働でした。
shoji:ファンの方、ダンサー、アーティスト、テレビスタッフの方、僕らを知らない方……いろいろな人たちとの関わり合いを感じた一年でした。だからこそいろんなリアクションをもらえましたし、楽しい一年だったなと思います。
Oguri:あと久々にみんなでロサンゼルスに行って初心に戻りました。しかも、フェス(『シッキンフェス』)直前だったのもあって、あらためてダンスに向き合うことができました。
――LAでワークショップもされたんですよね。国内でも9月、10月にワークショップをされていましたが、違いはあるのでしょうか。
kazuki:日本ではダンス初心者の方も来られるように入門クラスがあるのですが、アメリカや中国のワークショップはマジのダンサーが集まるイベントなんです。
NOPPO:僕らも“先生”という立場ですけど、生徒の皆さんがめちゃくちゃ上手いので、「全員ぶっ倒してやる!」「俺がいちばんや!」みたいな(笑)。若かりし頃のふつふつとした気持ちが沸いてきます。
――刺激を与えつつ、与えられつつ。あとはオフ会や生配信などファンの方と触れ合う機会も多かった印象です。今年は今まで以上にさまざまな場所でご活躍されていましたが、だからこそファンの方と触れ合うことで気づいたこともありそうです。
Oguri:いちばんの味方でいてくれるのはありがたいですよね。シッキンとしてはもちろん、個人のお仕事の時も見守って応援してくれますし、一緒にチャレンジを楽しんでくれるし。あらためて心強いなと感じました。
――『シッキンフェス』を拝見して感じたのですが、皆さんのファンの方々はちゃんと「ダンサーを応援している」という感覚ですよね。『シッキンフェス』に出演されたアーティストの方々も「沸きどころがすごかった」とお話しされていましたし。
shoji:そうかもしれないです。やっぱり、いいダンスをするとワーッと沸いてくれるんです。たとえば、ボーイズグループのライブ演出をする時には「ここでカメラが寄ってウインク」とか「投げキスをして……」とか「ここでサングラス取って、アップで抜く!」とか、表情でどれだけ沸かすことができるかも考えるんですけど、シッキンはダンスで沸かせることだけを考えるというか。
kazuki:そもそも僕らのライブで、「カメラに映るからウインクして!」とか「ここで指さして……」ということをやったことがない!
shoji:今度やってみようよ(笑)。
kazuki:そういう曲を作ろうか! アイドル路線もいいね(笑)。
Oguri:ネタにしないと恥ずかしくてできない!
shoji:「俺たちアイドル」って曲作ろう(笑)。
NOPPO:ダサい!
shoji:ダサくないとできないよ(笑)。
――実現することを楽しみにしています(笑)。一方で、個人のお仕事も多かったですよね。印象に残っているお仕事は何かありましたか?
Oguri:僕は、やっぱり舞台(『空夢』と『球体の球体』)ですね。ダンスをする時とは異なる、お芝居の舞台に出ることで違うアプローチの可能性や作り込みすぎない面白さを感じることができました。やろうと思ってすぐにできるものではないですが、きっかけをたくさんもらえたので、これからも続けていきたいと思いました。
shoji:NOPPOはやっぱり『GOOFY〜マヌケな2人の間で〜』じゃない?
NOPPO:『GOOFY』は楽しかったけど、めちゃくちゃ大変だったんだよね(笑)。いつもは4等分していることを全部ひとりでやるから。「こんなにも大変なんだ!」って。あとは、ドラマ『ACMA:GAME アクマゲーム』(日本テレビ系)かな。漫画原作の作品は難しいと聞いていましたが、自分なりにキャラクターをどう出していくのか試行錯誤しました。初めての経験で、人生でいちばん難しくて、今もまだ答えが見つかっていない状態ではあるんですけど、すごくいい経験ができたと思っています。
――原作に寄せる作業はどうアプローチされたのですか?
NOPPO:もちろんキャラクターありきなのですが、監督とお話しをしているなかで、「“増田昇太”としての凛とした佇まいと動作のきれいさを活かしてほしい」と言っていただいて。そういうアプローチを頑張ったんですけど、正直なところ、寄せ方は正解がわかりませんでしたね。観てくださった方のみぞ知る(笑)。でも、不完全燃焼とはまた違う感覚なんです。それも楽しかったです。
kazuki:僕はひとつに決めるのが難しいです。今年は演出やプロデュースを今までにないくらいやった一年でした。1月に宮世琉弥くんのライブの演出に携わって、3月にはKep1erのライブツアー、3月から5月は『カズキのタネツアー2024』のプロデュース、7月に『シッキンフェス』、今は木村拓哉さんのライブツアー中で、もうすぐダンスディレクションをしているNissyのドームツアーが始まって……ずっと大きな荷物を抱えた状態で駆け抜けてきたイメージです。どれももちろん印象的でした。新鮮さという部分では、Kep1erかな? 今まで女の子のグループを担当したことがなくて、どこまでツッコんでいいのかわからなかったんです。最初は過度にビビっていたんですけど(笑)、最後には仲良くなれました。女性メンバーにもビビらないマインドを手にして、成長したなって思います(笑)。
shoji:僕は『ラヴィット!』(TBS系)かなあ。シーズンレギュラーをやらせていただいて、たくさん反響をいただきました。最後にスタッフの皆さんとダンスショーを作った時に感動しちゃって。忙しいなかでもダンスを楽しんでやってくださって、素敵だなと思いました。朝から動く大変な仕事なのに、すごくエネルギッシュに仕事されているのが印象的だったので、最後にショーができて嬉しかったですね。いつもとは違うフィールドでできたのもよかったと思っています。
――最後に、来年の目標を教えてください。
Oguri:まずは舞台『See』を成功させます!
shoji:そうなんだよね。今はもうそれしか考える余裕がないです(笑)。舞台が終わったあとにまたインタビューをしていただいて、あらためて語らせてください!
Oguri:まずはみんなで元気に年を越しましょう!
※1:https://realsound.jp/2024/07/post-1719136.html
■公演情報
『See』
作、演出、出演:s**t kingz
日程:2025年2月1日(土)〜2月9日(日)
会場:新国立劇場 中劇場(東京)
特設サイト:https://shitkingz.jp/s/see/
<s**t kingz 新作舞台公演『See』応援プロジェクト>
受付期間:2024年11月26日(火)21:30〜2025年1月10日(金)23:59
特設サイト:https://camp-fire.jp/projects/803321/view
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