まず披露された新生ラフ×ラフの「かわいいスイッチ」。印象的なイントロの〈いまから押すよ　かわいいスイッチ〉のフレーズはドマレコから入った早川・小野に任され、両グループのファンも「かわいいー！」のコールで応える。ラフ×ラフから4人が加入し大所帯となった新生ドマレコは「君はソナチネ」をパフォーマンス。落ちサビはラフ×ラフメンバーが務め、いつもよりドタバタのイレギュラーな体制となったが改めて楽曲の魅力を再確認できる場となった。

　それぞれが元のグループに戻りライブパートが再開。「恋って線香花火みたい 〜ニセ取材に本気で答えた恋の歌～」（ラフ×ラフ）、「陽炎」（ドマレコ）、「ワタシイロ光る」（ラフ×ラフ）とエモーショナルな楽曲が続き、本編は終了。

　アンコールに応え登場したドマレコは「夜空のよすが」をまさにドラマチックに披露。最後までラフ×ラフに負けない強いグループカラーを示した。高梨有咲から順番に自己紹介と告知を済ませ、1部の特典会で新居は「大喜利面白いなと思ってきました」というラフ×ラフファンが多かったとこのイベントならではの思い出を話す。続いて登場したラフ×ラフは新曲「超めっちゃ“キュン”でしょ？」をピンクの新衣装で初披露。これまでメンバーの姿が映し出されていたモニターに歌詞が大きく映し出されていたが、この楽曲に関しては歌詞が前面に映し出される。楽曲も〈夢の形はまだ途中だけど　ほら　きっと願いは叶う〉と、今のラフ×ラフを描いたようなものになっている。このイベントの前に予定されていた主催ライブの中止を受けてようやく迎えたこの日に披露したことに意味のあるような楽曲になっているのではないだろうか。

　女性アイドルとしては屈指のバラエティ力を持つラフ×ラフだが、今回のイベントでもそのトーク力は健在。誰に何を振られても即座に対応できる唯一無二の魅力を持つグループだが、そんな彼女たちの対バン相手が、楽曲のパフォーマンスで世界観を作り上げるドマレコだったことはお互いにとっていい刺激になったのではないだろうか。それぞれ異なる分野に強みを持つ2組のこれからの活躍を確信できるようなライブイベントとなっていた。