GLIM SPANKY、さらなる飛躍への幕開け メジャーデビュー10周年記念ライブで確かめた成長の道程

その後も「リアル鬼ごっこ」や「大人になったら」など、 GLIM SPANKYの初期曲を惜しみなく披露し「Circle Of Time」で本編は終了。鳴り止まぬ拍手と歓声のなか、ステージに戻った5人は疾走感あふれるロックチューン「Fighter」、アコギの軽やかなカッティングが初夏の風を思わせる「風にキスをして」と新曲を2曲披露し、「懐かしい、でもずっとやってきたこのロックンロールで最後に盛り上がってください」と松尾が叫び「Gypsy」とともに幕を閉じた。

音楽のみならず、映画や文学、ファッションなど自分たちの好きなカルチャーをたっぷりと吸収しつつ、それを「現在進行形のロックンロール」として鳴らし続けてきたGLIM SPANKY。亀本はライブの最後に「僕ら、10年経ってもまだまだやりたいことがたくさんあります」と語っていたが、常に前を向き新しいことに挑戦してきた彼らにとって、今回のアニバーサリーツアーは単なる過去の総括ではなく、「さらなる飛躍」のための重要な契機になっただろう。おそらく、11月リリース予定のベストアルバムは、その新たな幕開けを象徴する作品であるはずだ。


























