ICEx「見たことない僕たちを届けられたら」 鮮やかな一体感で次の境地を見せた単独公演『TASTING』

 そんな歌の余韻に浸っていると、メンバーがステージからはけ、ダークな雰囲気の漂うサウンドが流れ始めた。会場全体が真っ赤なライトに染め上げられた中で、メンバーカラーの衣装に着替えた8人が再登場。ロックな音楽に合わせ、HIPHOPベースのダンスパフォーマンスを披露する。

 その後、ダンサブルな楽曲が続く。「Cyber Groovin'」「Play The Music」で会場をさらに盛り上げると、「シブヤ 午後6時」をパフォーマンス。間奏部分では、渋谷で迷子になってしまったという設定で山本と八神が客席に降り立ち、他メンバーに電話をかけている体で会話をしながらステージに舞い戻っていくという演出が行われ、COOLerを大いに楽しませた。

 続けて、「Sunny Road」でICExならではの“古き良き音楽の要素を取り入れながら、新しいパフォーマンスへと昇華させたステージ”を披露すると、『2024tvk 高校野球神奈川大会中継応援ソング』となった「CARNIVAL」で本編の最後を飾った。タオルを振り回しながら、メンバーもCOOLerも笑顔のまま本編を終えた。

 アンコールでは、まず「It’s party time!」を披露。その後、各メンバーから挨拶の言葉が語られた。

 中村は「皆さんが笑顔で盛り上げてくれて幸せ」「楽しいライブをもっとやりたいと思っているので、応援のほどよろしくお願いします!」と、今後の抱負も含めてコメント。千田は悪天候の中での開催となったことに触れながら、「(天気が悪い中でも)会いたいと思う方がこんなに多くいてくださって、本当に嬉しいなと思います」と、COOLerへの感謝の気持ちを込めて言葉を紡いでいく。山本も「台風が来て、ライブができることって当たり前じゃないんだなと思った」「こんなにもたくさんのCOOLerが集まってくれていることが嬉しい」と語ると、八神も「『台風、今じゃねえだろ!』と思った」と話し始め、「いろんな人の支えがあってライブができている」「来てくれてありがとう、本当に」としみじみと語り、客席から大きな拍手が沸き起こった。

 筒井は「COOLerってあったかいし、ホームだなと感じました。本当に楽しかったです」と笑顔でコメント。竹野は「来てくれてありがとうという気持ちと、ライブを楽しんでくれてありがとうという気持ちがいっぱいあります」と、何度も「ありがとう」という言葉を口にして感謝の気持ちを伝えていく。阿久根は「辛いこととか、普段からあると思いますけど、そういうときは僕たちと一緒に吹っ飛ばしていきましょう」と、COOLerの日常を気遣った言葉をかける。最後に挨拶した志賀は「今日のライブを通して1つ伝えたかったのは、皆さんの笑顔や声に触れると『帰ってきたな』と安心するということ」「皆さんを幸せにできていたらいいなと思います」としみじみと語りかけ、COOLerへの愛に溢れた言葉で本公演のMCを終えた。

 アンコールのラストは「Member Sign」を披露。パフォーマンスが終わっても最後まで客席のほうを見つめながら、「ありがとう!」「気をつけて帰ってね!」と笑顔を見せた8人。グループとして、一人のアーティストとして、それぞれが大いに成長した姿を見せてくれたステージは、大盛況のうちに幕を閉じた。

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