京本大我〈描ける夢は きっと叶う〉 念願の『モーツァルト!』主演への並々ならぬ想い

 かつて放送された『RIDE ON TIME』(フジテレビ系)でも密着映像があったように、京本はSixTONESとしてデビューする前から舞台に挑戦してきた。SixTONESのデビュー曲「Imitation Rain」のレコーディング時も、高音域を担当する京本は「勝負したいけどな」、「マジ怖ぇ、この決断が一生を狂わせる気がする」と、原曲のキーで歌うか下げるかをしばし悩んでいた。デビュー曲はリリース直後だけでなく、その後も歌う頻度が高いだけに、今後舞台期間と重なった時の喉への負担を懸念してのことだ。最終的に原曲キーを選んだ京本は「これが歌えなくなったときは俺が脱退のときだわ」と覚悟を決めていた。このシーンからはプロのシンガーとしての挑戦に加えて、京本の中にある“舞台”の存在の大きさも伝わってくるような場面だった。

 2020年には『エリザベート』で演出のほか訳詞などを手がける小池修一郎氏の意向で、ブロードウェイミュージカル『ニュージーズ』の主演・ジャック役に抜擢された京本。コロナ禍で一度は公演中止となったが、その後2021年に満を持して上演となった。同作は斬新な演出が高く評価され「第29回 読売演劇大賞」の優秀作品賞を受賞した。そして今年、京本の後輩である岩﨑大昇(美 少年)がジャック役を受け継ぐ。京本が舞台でキャリアと実績を積み、開拓してきた道には後輩が続いている。2018年11月。「JAPONICA STYLE」で華々しくYouTubeに放たれたSixTONES。その楽曲の一節、〈描ける夢は きっと叶うのさ〉を京本が歌っているのだが、月日を重ねるごとにその歌詞の説得力が増していく。

 さて、日本の演劇界を背負って立つキャスト陣が名を連ねる本作。歴代の顔ぶれを見れば一目瞭然、選ばれし精鋭のキャスト陣が繋いできた作品を、努力を積み重ねて掴んだ京本。そんなストイックさを感じる一方で、Xでは時折、楽しい投稿で楽しませてくれるなど、親しみやすさや愛らしさも持ち合わせる。そんな京本が5代目、京本版ヴォルフガングをどう作り込んで、魅せるのかーー。

 カンパニーの健康と安全、『モーツァルト!』無事の完走を願うばかりだ。

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