リアルサウンド連載「From Editors」第69回:パンをメカニズムで理解すると一生遊べる

 「From Editors」はリアルサウンド音楽の編集部員が、“最近心を動かされたもの”を取り上げる企画。音楽に限らず、幅広いカルチャーをピックアップしていく。

『パンづくりのメカニズムとアルゴリズム』を読んでパンを作る

 ここ数カ月、毎週土曜日は朝7時に起きて小麦粉を保存している箱を開けることから休日がスタートしています。もともと食へのこだわりがあまりなく、料理もあまりする方ではありませんでしたが、2024年の自分のテーマが「生活を整える」ということもあり、自炊のレパートリーをどんどん増やしています。

 その中で今私が一番ハマっていることは「パン作り」です。他の料理にはない、パン作りの一番の特徴は「メカニズムを理解したら無限にレパートリーを増やすことができる」ということ。世の中にはたくさんの種類のパンが売られていますが、多くのパンはほぼ同じ工程を経て作られています。一つひとつの工程や材料を工夫することでふわふわしたり、むぎゅっとしたり、甘い味わいになったり、さっぱり食べられたりと無限に種類を編み出すことができるのです。

 パン作りというのは実は数学に近くて、公式を覚えさえすればどんなパンでも作り出すことができるのです。パン作りに必要なのはレシピを覚えることよりも、「どの工程がどのような作用をして、結果としてどのような形になるのか」ということを理解することだと私は考えます。もちろん失敗することもあるのですが、失敗したパンを食べながら、次はどこを調整すれば上手く焼けるのかなと想像することも楽しいです。

 パンのレシピ本は多く出版されていますが、その中でも「理論」に特化した本も数多く出版しているような気もします。私が持っている“パン理論”の本を紹介しますので、みなさんもオリジナルのパンを作ってみてください。

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