ゴールデンボンバー 鬼龍院翔、普通よりも“変”でいたい理由 TikTok、YouTube……“世間の流行”とのリンク

人と違うことをやりたい、“普通”よりは“変”でいたい

ーーこれまで戦略的なことばかりお伺いしてしまっているのですが、音楽面でのインプットはどのように行っているのでしょうか?

鬼龍院:正直、最近の音楽のことはわからないといいますか。ヒットチャートに入るような曲を聴いても「いい曲だな〜」と思うものの、あんまり覚えられないんですよ。でも、それって普通のこと――「10代の頃に聴いた音楽にいちばん影響を受ける」みたいな調査や研究をもとにした記事って、いろいろなところで目にするじゃないですか。

ーー最近ですと、『GIGAZINE』の「10代で聴いていた音楽が生涯にわたって影響を与える」「新しい音楽の発見は24歳でピークを迎える」など音楽と年齢に関する調査結果が報告される」(2024年5月6日公開/※1)という記事が大きな反響を呼んでいました(※なお、出典とされているThe New York Timesの記事とDeezerの調査は2018年、アジャイ・カリア氏の記事は2015年のもの)。

鬼龍院:そうやって数字で証明されていることなら仕方ないなと(笑)。

ーー鬼龍院さんは『マイ・フェイバリット・アルバム』(NHK-FM/2024年4月22日から26日放送)では、B'zやMALICE MIZER、DIR EN GREYなど90年代J-POPやヴィジュアル系バンドの名盤を中心に紹介されていましたし、その頃の音楽がご自身の主な創作の根源になっていると。

鬼龍院:ただ、新しいものを生み出すことができなくても、今の世のなかで僕のような90年代のJ-POPやJ-ROCKをやっている人間はむしろ珍しいんじゃないでしょうか。

ーー最初の「人と違うことをやっていたら目立つ」「印象に残ってくれたらいい」につながってきますね。

鬼龍院:「あの頃の音楽よかったよね」と僕らの世代が思うのは当たり前かもしれないけど、20代くらいの若い層にも90年代J-POPが好きという人も多いですよね。だから、90年代のJ-POPやJ-ROCK的なものを再現することは、まだまだ価値があることだと考えているので、2020年代の音楽シーンがどんなに変わっていったとしても、自分の好きな90年代の音楽の素晴らしさを伝える活動をしていきたいと思っています。

ーー昨年発表された「Yeah!めっちゃストレス」はラップパートから突如ケルト音楽に切り替わる展開で、「斬新だ」という声もたくさんありました。

鬼龍院:あの曲はアプローチとしては珍しいかもしれませんが、新しい音楽を作ったとは言えないラインでもあると思っていて。ミュージシャンとして、そうは言ってはいけないことだと考えています。目新しいといっても、ケルト音楽ってロールプレイングゲーム内のBGMとか、いろいろな場所で使われていますし。つまり、みんなが好きな音楽じゃないですか。僕も好きですし、それを盛り込むことは自然な流れですよ。

ーーYouTubeのコメント欄では「無印良品のBGM」と言われてましたし、ゲームやお店のBGMとして耳に馴染んでいる曲調といえば、たしかにそうですね。

鬼龍院:だから、聴いてくれた人がいい反応をしてくれたら「やっぱそうでしょ!」って思う。それだけですね。そうやって作った曲でライブをやって、お客さんの前でメンバーと色々なことをして、それが楽しかったらそれでいいんです。“新しいかどうか”ってことや“戦略”みたいなことも、あんま考えてないですよ。ただ、何を出してくるかわからない存在でありたい。とにかく、人と違うことをやりたい、“普通”よりは“変”でいたいんですよ。

※1:https://gigazine.net/news/20240506-when-stop-finding-new-music/

■配信情報
『ゴールデンボンバー 過去ライブ映像作品』
配信情報ページ:https://pc.goldenbomber.jp/contents/765727

配信サービス:Lemino
配信開始日:2024年7月10日(水)〜
配信作品(予定):
・『第1回 金爆裏紅白歌合戦!』
・『ゴールデンボンバーワンマンライブ特大号「一生バカ」公演、1月14日(土)日本武道館』
・『ゴールデンボンバー アルバム「キラーチューンしかねえよ」 鬼龍院以外のメンバーも初聴き先行披露ライブ at 豊洲PIT 2018.1.29』
・『ゴールデンボンバー全国ツアー2018「ロボヒップ」at 大阪城ホール 2018.7.15』
・『剃り残した夏』
・『ゴールデンボンバー 2009年ワンマンライブDVD 1月』
・『STYLISH WEAPON'10〜春のそよ風〜おまけの乱』
・『ゴールデンボンバー ホントに全国ツアー2013〜裸の王様〜 追加公演 at 国立代々木競技場第一体育館 2013.10.8(通常盤)』
・『ゴールデンボンバー全国ツアー2015「歌広、金爆やめるってよ」at 国立代々木競技場第一体育館 2015.11.13(通常盤)』
・『ファンのみんなで喜矢武さんの34歳の誕生日を祝っちゃおうよパーティー』

配信サービス:クランクイン!ビデオ、U-NEXT、VIDEX、Amazon Prime Video、Google play
配信開始日:2024年7月21日(日)〜
配信作品(順次予定):
・『第1回 金爆裏紅白歌合戦!』
・『ゴールデンボンバーワンマンライブ特大号「一生バカ」公演、1月14日(土)日本武道館』
・『ゴールデンボンバー アルバム「キラーチューンしかねえよ」 鬼龍院以外のメンバーも初聴き先行披露ライブ at 豊洲PIT 2018.1.29』
・『ゴールデンボンバー全国ツアー2018「ロボヒップ」at 大阪城ホール 2018.7.15』
・『ゴールデンボンバー ホントに全国ツアー2013〜裸の王様〜 追加公演 at 国立代々木競技場第一体育館 2013.10.8(通常盤)』

ゴールデンボンバー オフィシャルサイト:https://pc.goldenbomber.jp
X(旧Twitter):https://twitter.com/kinbakutw
TikTok:https://www.tiktok.com/@goldenbomberofficial
YouTube:https://www.youtube.com/c/goldenbomberofficial/playlists

ゴールデンボンバー、4人での活動再開を選んだ背景 3人体制で廻ったツアーを経た心境

現在、『全国ツアー2023「振り返ればケツがいる」』を開催中のゴールデンボンバー。4人揃って全国を廻るのは約2年ぶりとなる。2月…

ゴールデンボンバー 樽美酒研二、お腹の火傷にキズパワーパッドを貼ってしまう 応急処置を受け「明日ちゃんと病院行ってきます」

ゴールデンボンバーの樽美酒研二が、火傷をしてしまったことをInstagramで報告した。  お湯を引っ掛けてしまい、お腹を火傷…

関連記事