Mrs. GREEN APPLEらバンドマン本人の“弾いてみた”動画、テクニック披露だけではない需要
自分の好きな楽曲をカバーする、いわゆる“弾いてみた・歌ってみた動画”をYouTubeやTikTokに投稿している人は多い。そんななか、Mrs. GREEN APPLEの若井滉斗(Gt)が、「ライラック」の“弾いてみた動画”を公開して話題となっている。
4月に配信リリースされた「ライラック」は、若井自身が「レコーディングではヒーヒー言ってました」とラジオで語っているほど、“ミセス史上最高難易度のギター”と言われている楽曲だ。バンドの公式YouTubeチャンネルで5月12日に公開された“弾いてみた動画”で、若井は楽曲をフル尺で披露。タッピングや素早いポジション移動など、難しいフレーズを本人がどのように弾きこなしているのかが伝わる内容となっている。
通常、音楽番組やライブでのパフォーマンスで、ここまではっきりと奏者の手元が見られる機会は少ない。特に「ライラック」はイントロのギターフレーズが印象的な楽曲であり、自分も弾いてみたいと思った人も多いだろう。これからこの楽曲をカバー演奏する人にとって、本人の“弾いてみた動画”は非常に参考になるはずだ。
他のバンドでも、メンバー自身が実際のギタープレイについて解説した例はある。若井のような演奏動画ではないが、Official髭男dismの小笹大輔(Gt)は、過去に自身のX(旧Twitter)にて「ミックスナッツ」のTAB譜を公開。本人のコメントによれば、リスナーが耳コピで制作したTAB譜が広まっていることを受け、「あんなにうるさい曲正確に耳コピなんて俺もできないからTAB譜書いてくれた人も誰も悪くないのよ。。。藤原聡が悪い(褒めてる)」というコメントと共に、正確なものを届けたい想いからの行動なのだという。
Official髭男dismは他にも、「Universe」「HELLO」「I LOVE...」のStemプレイヤーを公開している。各パートの音量を自由に調整できるので、ボーカルを除いたり、ベースやドラムだけを流したりと、好きな組み合わせで楽曲を聴くことができる。プレイの参考になるのはもちろん、どんな音で構成されているのか細かい部分まで分析し、より楽曲の魅力を知ることができるだろう。